作者は違うが、「新世界より」の呪力者達の世界が成立する前の世界ってこんな感じかなあと読んだ。
未知の臓器を持つ子供達、超能力の可能性、迫害、覚醒。

村やんの独白シーンに少し泣いてしまった。
ものすごい熱量を持った小説だと思う。

2016年5月13日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2016年5月13日]
カテゴリ 小説
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エロチックホラー。途中でオチが読めたものの、最後までしっかり読ませる魅力があった。
出てくる香水のひとつひとつを嗅いでみたくなった。

2016年5月13日

読書状況 読み終わった [2016年5月9日]
カテゴリ 小説
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人から人へ、物語を紡ぎながら渡り歩くふしぎなペンの話。
ペンの話を追いかけるうちに、主人公の夏野がどんどん自分の言葉で話せるように変わっていったのが良かった。

2016年3月8日

読書状況 読み終わった [2016年3月8日]
カテゴリ 児童書籍
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小学生の頃に読んで好きだったのを思い出し、懐かしくなって読んだ。
幼いモモちゃんの小さなプライド。注射を頑張ったのだからいつもの十円ガムではなく二十円のガムがほしいと泣く気持ち。三歳になったのだからとミルクびんを手放す気持ち。微笑ましくて、愛しい。

2015年6月30日

読書状況 読み終わった [2015年6月30日]
カテゴリ 児童書籍

夜市
学校蝙蝠、永久放浪者といった単語がこれといった説明もなく出てくるが、いつの間にかその不思議な世界観に引き込まれているのであまり気にならない。
最後は切ない。

風の古道
すぐそばにあるのに気付かれない異界。色々なものが通る未舗装の道。
古道で産まれた者、死んだ者は古道の所有物になる。それが永久放浪者。

2015年6月30日

読書状況 読み終わった [2015年6月30日]
カテゴリ 小説

アニメ化のさいに買ってそのままだったのが、Another2001の情報に触れて思い出し、読んだ。アニメで死者の正体などは知っていたのでいまさら面白くはないかと思ったけれど、色々記憶があやふやになっていたのでちょうど良かった。鳴がミステリアスで可愛い。

2014年12月22日

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読書状況 読み終わった [2014年12月22日]
カテゴリ 小説

島本まりかはフリーター。華道教室の先生・磯部龍彦と共に怪談蒐集を始めるが、様々な怪異に見舞われる。

京都を舞台とした連作短編集。

「首ざぶとん」
おざぶ…おざぶ…という声が聞こえるという「おざぶあな」。まりか達は軽い気持ちで足を踏み入れてしまう。最後まで気が抜けない怖い話だ。

「トモダチ」
携帯を通じて会う約束をすると、邪魔してくる怪異。まりかが目をつけられるわけがわからなくて怖い。そういう怪異なのだから仕方がないか。そしてこれで本当に終わったのかがわからないのも嫌な感じである。

「ひじり」
近所の連続放火事件を調べていると、「ひじりに関わるな」と警告をうける。「ひじりに興味を持ったら、ひじりがこっちに興味を持ちよるんや」と。それでもひかないでいると、また不審火が起こる。何が目的なのかわからないし、ひじりに関わる何かも描写されるが、正体は不明のまま。

「羊を何度も掘り出す話」
タイトルそのままの話。いつの間にか穴を掘らされ羊の化け物を見る…という。他の3編に比べると1番平和的に解決している気がする。

2014年12月10日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2014年12月9日]
カテゴリ 小説

密室に閉じ込められた7人の男女。タイマーが示すのは残り7日。用意されていたのは、土鍋と肉切り包丁。食料は、無い。
参加者の1人が呟く。「この状況は、蠱毒だ」

予想より早く登場人物が追い詰められてリタイアしていったのが良かった。真相も驚いたし。でもラストの意味だけ少しわからなかった。あれは誰なんだろう?

2014年6月11日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2014年6月11日]
カテゴリ 小説

シリーズ最終巻。
前回までの流れで、まあ相手はこのキャラだろうなとは思っていたけど……そこに至るまでが少々雑すぎるような。
スーキーは自分のことを「自立したアメリカ女性」っていうけど、今までの恋人への態度は自立というよりはただのワガママヒステリーだし。
13巻は最初から、作者変わった?と思うくらいに受けつけなかった。
それでも最終巻まで翻訳出版されたことは良かった。

2014年6月4日

ネタバレ

クルヴィール・ドールを狙って怪しい動きがあったし、人間世界に取り残されたフェアリー達も落ち着かない様子。
フェリペをもてなすパーティ中、エリックの家の庭で女性の死体が発見される。それは直前までエリックが血を飲んでいた女性だった。
エリックとスーキーの仲も微妙だ。エリックの作り手が、死ぬ前にオクラホマの女王ヴァンパイアとエリックを婚約させていたからだ。
前巻でスーキーがエリックとの血の絆を断ち切っていなかったからこうはならなかったのか? とにかくスーキーはエリックのヴァンパイアとしての立場よりも、ただの男として自分を選んでくれなきゃ嫌だとなっているし、今回の問題を乗り切ったとしても破綻は見えているような。
そして表紙で嫌な予感がしていたとおり、サムが大変なことに。

結局スーキーはヴァンパイア向きの女性じゃなかったんだなあと思った。

2014年5月13日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2014年5月13日]
カテゴリ 小説

スーキーはクロードとダーモットとの暮らしを続けながら、祖母からの手紙を発見する。そこには、本当の祖父でありハーフフェアリーであるフィンタンとのことと、フェアリーの愛の贈り物クルヴィール・ドールのことが書かれていた。
パムは自分の恋人である人間をヴァンパイアにしたがっているがヴィクターが許さない。
エリックとの仲は続いてはいるがヴィクターが茶々を入れてくるし、とうとうヴィクター抹殺計画が練られる。
しかしサンドラを返り討ちにして死体処理するスーキーには笑ってしまった。こんなキャラだったっけ。

2014年5月13日

ネタバレ

クロードが転がり込んできたり、また色々複雑なことが起こる話。

だんだん、スーキーの言動が鼻につくようになってきた。
このままエリックとの関係が続くといいが。

2014年5月6日

ネタバレ

サブタイトルで嫌な予感はしていたが、やはりたくさんの登場人物が死ぬ。

シェイプシフター達による、人類への存在の暴露がおきる。
その直後、ジェイソンの妻クリスタルが惨殺された。
FBIが、ヴァンパイア会議の爆発テロでテレパシー能力を使ったことをききつけてやってくる。
平穏な生活を望むスーキーだが、だまし討ちにあいエリックとヴァンパイア式の婚約をしてしまう。血の交換。ふたりはベッドを共にする。
ナイオールの敵対勢力による攻撃が激しくなる。
そして、多くの死。

クロディーヌが死んでしまったのが残念だ。

2014年4月15日

ネタバレ

スーキーの曽祖父ナイオールが現れる。
そしてスーキーに混じるフェアリーの血の由来が暴かれる。
クロディーヌとクロードはスーキーのはとこだった。

兄ジェイソンとその妻クリスタルの関係に亀裂が入る。
とうとうクリスタルは身重の体で浮気し、ホットショットの規律に従い、スーキーはカルヴィンの指を潰す。

シェイプシフターのタニヤはまた怪しい動きを見せている。
サンドラがまた、デビー・ペルトの恨みでタニヤを使ってちょっかいをかけてくるのだ。
スーキーはアメリアとその師匠オクタヴィアに頼んでタニヤに魔法をかけてもらう。タニヤはそれによってスーキーに危害を加えようとは思わなくなった。報酬として、オクタヴィアはスーキーの新しいルームメイトになる。

猫になったボブも元に戻る。彼は自分の叔母を探しにもとの街に戻って行った。

シュリープボートの狼人間の群れにゴタゴタが起き、ファーナンが死んでアルシードが新しいパックマスターに。

ベガスのヴァンパイアによるルイジアナの乗っ取りが行われ、ルイジアナの女王ソフィ・アンは死んだ。
クインが母と妹を人質にとられベガス側についたことで、スーキーはクインに別れを告げる。
また、生き残った女王のボディガードからベガスの王を助けて、スーキーは王に貸しができる。

死んだいとこのハドリー、その息子のハンターに会いに行く。彼はスーキーと同じくテレパスだった。


とにかく色んな事件が起こっては解決した巻。
今までのように、これといって大きな事件があるわけではないので少々集中力が途切れて読むのに苦労した。

2014年4月11日

ネタバレ

ヴァンパイアの首脳会議に出席することになったスーキー。
ルイジアナ州はハリケーン・カトリーナに大損害を受け、ルイジアナ州の女王は財政難。おまけに夫殺しの裁判を受けなければならない。

兄の結婚、エリックとの血の交換、テレパスのバリーとの協力…とにかく今回も盛りだくさん。
官能度は低め。

2014年4月2日

ネタバレ

スーキーはルイジアナ州のヴァンパイアの女王から、いとこのハドリーが殺されたと知らされる。ハドリーは長年行方不明だったがヴァンパイアとなり女王の愛人として暮らしていたのが2度目の死を迎えたらしい。
女王に既に1度会っているとかハドリーの遺品整理に来いと言われていた件などは初耳で、1巻読み飛ばしたのか不安になったが、他の方のレビューにも同じことが書いてあって安心した。
ジェイソンはピューマ人間のクリスタルを妊娠させたが流産してしまったという。シェイプシフターの医師を呼ぶスーキー。なんでクリスタルのことをここまで嫌ってるんだっけ…。
ハドリーの遺品整理をするのと同時に虎人間・クインに告白されたり、女王とアーカンソー州の王との結婚式に出席したり、魔女のアメリアと友達になったり。
ビルが実は女王に命じられて近づいてきたことを知りショックを受けるスーキー。だからって病院抜け出さなくていいのに。
アルシードとの恋愛フラグは完全終了っぽい。デビー・ペルトの家族が追ってきたり、狼人間の襲撃を受けたり。
スーキーは実はフェアリーの血筋だったことも判明。だから人外にモテるのか?
ホットショットのカルヴィンに、ハッキリ求婚を断る。
今回はなかなか官能的。

2014年4月2日

ネタバレ

遺伝子操作で天使のような外見の子供が作られ、逃げ出した。
いつ少女マックスが撃たれるか、周りの大人が敵だったと判明するか気が気でない。
面白かったが、向こうの環境に詳しくないので、クーガーやエルクなんかに注釈をつけてほしかった。

2014年3月16日

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読書状況 読み終わった [2014年3月16日]
カテゴリ 小説

ボーカロイドを使って歌わせるだけでなく、弾道飛行にも連れて行く。
コンビニの入店音がボカロ曲のプロモに。
鯨とのコミュニケーション試験にボカロ音声が使われ、それは未知との遭遇へと繋がる。

ボカロや動画サイト、それを取り巻く人々を書いた連作短編。
面白かった。うちにもあーやが来たらいいのに。

2014年3月9日

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読書状況 読み終わった [2014年3月9日]
カテゴリ 小説

スーキーの兄ジェイソンは噛まれたのでピューマ人間になった。ホットショットの群れに面倒見てもらうこととなる。
シェイプシフターを狙った狙撃事件が多発する。バー〈マーロッテ〉のオーナー・サムも狙撃されてしまう。怪我が治るまでの間、エリックから借りた部下のヴァンパイアを臨時バーテンダーとして雇う。
スーキーも狙撃されたりする。ホットショットのリーダー、カルヴィンも撃たれてお見舞いに行くスーキー。かなりハッキリ求婚されるが、帰り際に彼の前妻と娘が判明する。
前巻は官能的だったけど今回は無いに等しい。
狼人間のアルシードとともに、彼の父親が立候補した、パックマスターを決める戦いを見届けにいく。結局アルシード父はパックマスターになれず死亡。アルシードに恨みがましい視線を向けられて、アルシードとの恋愛フラグも終了か。

2014年4月2日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2014年2月8日]
カテゴリ 小説

ビルとは前回の事件で気まずくなった…というか飢えたビルに襲われたことはスーキーにとってレイプだったのかとビックリした。なんだかんだでヨリを戻すのかと読んでいたので。とにかく、スーキーはビルと別れたつもりでいる。ビルは納得していないが仕事で遠くへ行ってしまう。
ビル不在の間、スーキーは記憶を失ったエリックを保護する。そして、まるで別人なエリックと官能的な夜を過ごす。
エリックをそんな状況にしたのは魔女の魔法だ、ということで魔女たちの組織と地元のウィッカン(魔女ほどではないが魔術を使う)を巻き込んだ抗争。
記憶が戻ったエリックは記憶喪失期間のことを覚えておらず、恋愛関係終了。
兄ジェイソンが拉致監禁されていたりしたが、ホットショットのピューマ人間とそうと知らず付き合っていたため逆恨みされたもの。ジェイソンはかなり噛まれていたのでピューマ人間になってしまう可能性が高い…と本編中ではヤキモキしているが、巻頭の人物紹介に「噛まれてピューマ人間になった」と壮大なネタばらしされている。ひどい。
前回出てきた狼人間のアルシード。彼の前恋人のデビー・ペルトが襲いかかってきたので返り討ちにしてしまう。記憶喪失状態のエリックが死体処理してくれて、そのことも記憶が戻ったエリックは忘れている。

2014年4月2日

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「お母さんは、わたしのことを嫌っている」
そんなふうな手紙を書いた、美雪ちゃんという女の子。彼女が言うには、母は兄ばかりひいきにして、自分は愛されていないと感じるそう。
作者の中島信子さんは、美雪ちゃんに返事を書きながら、自分自身が母とうまくいかなかった、姉や弟と比べて、明らかに自分の優先順位は下だった思い出を語る。
美雪ちゃんの「先生の写真をください。お母さんだと思って見ることにします」という手紙には泣けました。

2013年8月20日

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読書状況 読み終わった [2013年8月7日]
カテゴリ 児童書籍
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芥川賞ということで読んだ。

「冥土めぐり」
障害を持った夫と1泊2日の旅に出る主人公。
冥土めぐりだなんて言うから最後に心中でもするんじゃないかと気が気ではなかったが、そうではなかった。
家族の呪縛から楽になれる道筋が見えたようなのは良かったけど、夫の太一は読んでて嫌いなタイプだなぁ、いくら家族と縁を切ってもこの夫といるのはごめんだなあなんて思ってしまったので、ほんとうに人の幸せとはさまざまな形があるのだと思う。

「99の接吻」
四姉妹・末の妹の視点から見た、エロティックな姉たちとの暮らし。
母が離婚時に発した「酷い目なんて、遭っていたに決まっているじゃない。だけど、たくさんありすぎて、思い出せないだけよ」が、ものすごく印象的だった。
冥土めぐりよりはこっちのほうが好みだ。

2013年7月29日

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読書状況 読み終わった [2013年7月25日]
カテゴリ 小説

歌聖高校に通う高校一年生、登尾伊勢。最大のライバルであり、恋人の朝良木鏡霞への燃える恋心をウタに乗せて、短歌トーナメント、歌会に挑む伊勢に様々なライバルが立ちはだかる…。

短歌でバトル、しかも百合ってどういうことだ!?
と読んでみる。
うん、面白い。
途中に出てくるライバルの、恋の歌が淫靡でいいなあ~と思っていたら妄想の産物によって詠んだ歌ですと言われたりとか。
勢いがあって、バトルの展開がよくわからないけど勝ったっていうのは、本文中にもあるようにその場の空気を歌で支配したほうの勝ちなんだろうなと適当に流す。
ライバルたちも個性派揃いで面白かったので、ぜひ続編を出してほしい。

2013年7月23日

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読書状況 読み終わった [2013年7月23日]
カテゴリ 小説

珍しい翠の瞳を持つ、王女セシアラ。彼女は神殿に仕える巫女として一生を終えるはずだった。だが、彼女はヴェルマとの同盟の証として、王に嫁ぐことになる。
少年王テオと、王妃になったセラ。二人の婚姻の日から、物語は始まる。

同盟の証としてきた王妃ということで、この話のように仲違いなんてなったらもっと事態は深刻になるんじゃなかろうかとか、途中セラが神殿に入る直前のことを語るときに年齢の辻褄が合わなかったりするのが少々引っ掛かった。
でもそれ以上に、早く二人にくっついてほしい、幸せになってほしい、と胸がキュンキュンする話だった。

2013年7月22日

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読書状況 読み終わった [2013年7月15日]
カテゴリ 小説
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