- Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003101193
感想・レビュー・書評
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とりあえず文鳥が可哀想である
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読んでいる最中も読み終えた後も運慶が明治まで生きている理由を考えているが、とんと分からない。
そも、この夢を見た主は、本当に分かっているのかさえ、だんだん疑わしく思われてくる。
よく、夢を見る。
夢を見て、その中でものを思い、天啓を受けたような、閃光を目の当たりにすることがある。
けれど、果たして夢から覚めてみれば、いったい何に合点が行ったのかさっぱり分からなくなっていることがほとんどだ。
時々覚えていることもあるのだけれど、夢の中で得たような「あっ!」というひらめきはもう消えていて、改めて検討すると「あぁ…?」というがっかりが残る。
いや、夏目先生のことだから、しっかり考察するだろうけれど。
それにしても不思議なのは、運慶が生きていることだ。
運慶が「今日」まで生きていたら、ぜひ、夢の中でお会いしたいものだ。
そうしたら、ほぼ解る気もするのに。 -
循環のモチーフが多い前半のほうがすき
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文鳥がいいですね。
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夢十夜の第一夜が大好きなのです。
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不思議な夢から怖い夢まで。文鳥は悲しくなりますね。夏目さんの日常は周りにいろんなひとがいるので飽きないです。
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怖い。
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全編を通して不安、脈絡のなさを感じた。しかしそれが夢だ。第三夜が怖い。第一夜と第十夜がすき。
おじいさんが川へ入っていく話がコミカルで面白いけど、ラストが怖い。どこからきたの? 臍の緒 っていう受け答えが面白い。 -
漱石には娯楽的作品と幻想的作品がありますが幻想の方。ロマンというのはこういうものでしょう。美しい夢の話。
「百年、私の墓の傍に坐って待っていて下さい。きっと逢いに来ますから」