夢十夜 他二篇 (岩波文庫 緑 11-9)

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  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003101193

感想・レビュー・書評

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  • とりあえず文鳥が可哀想である

  • 読んでいる最中も読み終えた後も運慶が明治まで生きている理由を考えているが、とんと分からない。
    そも、この夢を見た主は、本当に分かっているのかさえ、だんだん疑わしく思われてくる。

    よく、夢を見る。
    夢を見て、その中でものを思い、天啓を受けたような、閃光を目の当たりにすることがある。
    けれど、果たして夢から覚めてみれば、いったい何に合点が行ったのかさっぱり分からなくなっていることがほとんどだ。
    時々覚えていることもあるのだけれど、夢の中で得たような「あっ!」というひらめきはもう消えていて、改めて検討すると「あぁ…?」というがっかりが残る。
    いや、夏目先生のことだから、しっかり考察するだろうけれど。

    それにしても不思議なのは、運慶が生きていることだ。
    運慶が「今日」まで生きていたら、ぜひ、夢の中でお会いしたいものだ。
    そうしたら、ほぼ解る気もするのに。

  • 循環のモチーフが多い前半のほうがすき

  • 文鳥がいいですね。

  • 夢十夜の第一夜が大好きなのです。

  • 不思議な夢から怖い夢まで。文鳥は悲しくなりますね。夏目さんの日常は周りにいろんなひとがいるので飽きないです。

  • これ、ナゾナゾだと思う。読まれた方々それぞれの答えを尋ねてまわりたい。僕は、一夜は「音楽」。三夜は「歴史」が答えだと思うんだ。

  • 怖い。

  • 全編を通して不安、脈絡のなさを感じた。しかしそれが夢だ。第三夜が怖い。第一夜と第十夜がすき。

    おじいさんが川へ入っていく話がコミカルで面白いけど、ラストが怖い。どこからきたの? 臍の緒 っていう受け答えが面白い。

  • 漱石には娯楽的作品と幻想的作品がありますが幻想の方。ロマンというのはこういうものでしょう。美しい夢の話。

    「百年、私の墓の傍に坐って待っていて下さい。きっと逢いに来ますから」

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著者プロフィール

1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)にて誕生。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表。翌年、『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

「2021年 『夏目漱石大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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