プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫 白 209-3)

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  • / ISBN・EAN: 9784003420935

感想・レビュー・書評

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  • 詳しくは社会学理論レポート

  • 評価できるほど理解できてないが・・・倫理の資料集で概略をつかんでから読んだので、なんとか読み通すことができた。しかし、常識として出てくるキリスト教諸派の違いが全く分からないのは、日本人だしね! ということでよいだろうか。

  • 神に愛されているという確信を得るためには世俗内においてひたすら禁欲的に天職を全うしなければならない――。
    本来は営利を敵視するはずのプロテスタンティズムの職業倫理が近代資本主義を成立させる一つの契機になり、またそれを成立させると同時に役割を終えてしまったという、2つの逆説が含まれていると思うのだが、アクロバティックで面白い。
    (途中で論筋がわけわからなくなってきたので)今回は注を飛ばして読んだが、再読するときは注も含めて読みたい。

  • 2015/1/17

  • ikegami reco. 面白そう
    でも分厚いそうだし、もしすごく暇になったら読みたいかな

  • 1、①プロテスタンティズムの地域には近代資本主義の文化が見出されるが、この文化は、宗教的特徴に由来すると考えられる。②「天職(召命)」に関する新しい理解は、利潤の獲得を志向する活動が義務だという意識をもたらした。③ルターやルター派は、神が各人に与えた職業と地位にとどまるべきだという伝統的観念を抱いており、この伝統的観念から脱却するのは、カルヴィニズムである。

    2、①カルヴィニズムでは、神の栄光を増大させるという観点から、社会的実益に役立つ労働が重要な行為と考えられ、人々は、救済の確信を得るために職業労働にいそしむこととなった。また、この禁欲的な生活スタイルは、神の意志に合わせて全存在を「合理的に」形成することを意味した。天職観念は、世俗外の修道院ではなく、世俗内部の生活態度の合理化をもたらしたのである。②ピューリタンの禁欲は、現世的享楽に反対するが、彼らにとって、財の獲得は、神から与えられた天職たる労働の結果であった。この資本主義精神がいったん勝利すると、後にはそうした宗教的支柱を必要としなくなった。

    プロテスタンティズムの禁欲が資本主義の精神を形成したという逆説が興味深い。資本主義の精神というよりも、利潤追求の態度を肯定する精神が形成されたと呼ぶほうがわかりやすいかもしれない。合理化の態度についてはもう少し説明がほしいところでもあるが、この点は、ヴェーバーにとっての重要な関心であったのではないだろうか。

  • 禁欲的なプロテスタント(ピューリタン)
    がもつ反営利的な倫理観(プロテスタン
    ティズムorピュウリタニズム)が、実は
    近代資本主義の成長を内面から推し進めた
    ”資本主義の精神”を形成した原動力と
    なった、という歴史を逆説的に解明した
    論考。

    昔、世界史を勉強した時、マックス・
    ウェーバーの名前と本書の題名は知って
    いた。最近、本書が上記の歴史的な逆説を
    究明した内容であると知り、興味があって
    手に取った書籍。

    読んでみると記述は難解、且つ本文と
    匹敵する量の(注)があり、読み解くの
    に苦労した。しかし40ページの紙面を
    割いた「訳者解説」が大変わかり易く、
    これを手掛かりに読破した。学術的には、
    資本主義と宗教との関係性、理念と企業
    経営との関係性を初めて論じた書籍と
    位置付けられ、その辺りを意識しながら
    読むと興味深い一冊。

    (概略)
    宗教改革以降、禁欲的なプロテスタン
    ティズムは徐々に伝播していったが、
    その中には小商品生産者が多く存在した。
    彼らは、神から与えられた”天職”として
    自らの世俗的な職業活動に専心し、それ
    は決して富の蓄積を目的とするものでは
    なかった。

    しかし、その禁欲的・反営利的なプロテス
    タントの性格から無駄な消費を行わず、富
    が蓄積されていった。こうした行動は、
    結果的に合理的な産業機構を土台とする
    資本主義の社会機構を作り上げていった。

    又、彼らを強制していた”信仰”は、時間
    と共に徐々に薄れていき、宗教的倫理の
    束縛から解放された社会機構は、”資本
    主義の精神”の形成に強力に作用し始め、
    産業革命を引き起こす基礎となった。

  • 難しかった

    東大京大教授が薦めるリスト100選抜

    No.32

  • 難しくて半ばあきらめてます。。

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著者プロフィール

1864-1920。ドイツ、エルフルトに生れる。ハイデルベルク、ベルリン、ゲッティンゲンの各大学で法律学を専攻し、歴史、経済学、哲学に対する造詣をも深める。1892年ベルリン大学でローマ法、ドイツ法、商法の教授資格を得、同年同大学講師、93年同助教授、94年フライブルク大学経済学教授、97年ハイデルベルク大学経済学教授、1903年病気のため教職を去り、ハイデルベルク大学名誉教授となる。1904年Archiv für Sozialwissenschaft und Sozialpolitikの編集をヤッフェおよぴゾンバルトとともに引受ける。同年セント・ルイスの国際的学術会議に出席のため渡米。帰国後研究と著述に専念し上記Archivに論文を続々と発表。1918年ヴィーン大学教授、19年ミュンヘン大学教授、経済史を講義。20年ミュンヘンで歿。

「2019年 『宗教社会学論選 【新装版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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