クラバート

  • 偕成社
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  • Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784037261108

感想・レビュー・書評

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  • 20年ぶりくらいに読んだ~。
    (すでに話を忘れていたし)

    今でいうストリートチルドレンのクラバート、14歳。
    夢に導かれて、彼は沼のほとりの水車小屋で職人見習いとしての暮らしを手に入れる。しかし水車小屋には公然の秘密があったーそれは魔法の学校としてのもう一つの姿。

    日々繰り返される労働、片目の親方、そして毎年誰か一人、死んでゆく。
    ぬきんでて魔法を習得したクラバートが選択を迫られる。

    以前読んだときは、ひたすら黒い、つうか暗い印象だけだったんだけど、予想外に面白かったぞ。挿絵、表紙がずっと変わらぬアートな絵なのはそれはそれ、アプローチ次第でもっと中高生に読まれていい話のように思うんだがな。

  • 半分すぎまではちょっと重く暗い雰囲気だったので、なかなか読み進められず。
    後半はお話の中にのめり込めたけれど、最後は意外とあっけなく終わってしまった印象。
    いつかもう一回読んだらまた違う感想をもてそう。

  • この間やっと本屋さんで見つけて即購入。

    この物語大好きです。

  • 私は童話が好きなのだが、何が好きかというと、童話の持つ世界観である。

    冷たく、完全、厳格で、美しい、透明な世界観。
    童話の文章は明確で曇りがなく、余計な心理描写も自然描写もない。世界は整然と進行していく。同情も感傷もこの帰結を左右することはできない。因果応報、勧善懲悪、あるいは自業自得の原理が支配している。

    そんな童話(児童文学)の金字塔ともいえる作品が「クラバート」だ。内容もさることながら、独特の言い回し、格調高い表現も印象的である。

  • 著者曰く『当初はただの好奇心から、そしてのちにはこの道を選べば、楽な、けっこうな生活が確保できるという期待から-邪悪な権力と関係をむすび、そのなかに巻き込まれるが、けっきょく自分自身の意志の力と、ひとりの誠実な助力と、ひとりの娘の最後の犠牲をも覚悟した愛とによって、落とし穴から自分を救うことに成功する』物語。
    なんでもやはり努力ですね。

  • 「大どろぼうホッツェンプロッツ」を書いたプロイスラーの別の魅力が発揮されている「クラバート」。浮浪少年のクラバートは、粉挽き職人の徒弟として水車小屋に入るが、そこは魔力を持った片目の親方が支配する魔法学校でもあった。敬愛する友人と恋した少女の助力を得て、親方の魔法に打ち勝ち、本当の自由を手に入れる少年の魂の冒険。

  • 始終重々しい物語の運びなんだけども、

    退屈したり、読み止めたりはせず、

    しっかり魅きつけてくれる。

  • 物語の原型。何度も何度も繰り返され生き残ってきた、おおきな物語のひとつ。大事なものは何かと問われた時、友人とか恋人とか簡単に言うことはできるけれど、何故友人とか恋人とかが大事なのかを答えられる人間は少ない。
    隣にコーリングを置いておこう。

  • 友人が好きな本だと言ったので図書館で借りてみました。
    ホッツエンプロッツの作者の本なんですね。どうりで食べ物がおいしそうだと思った!!

    夜中に読んだからかも知れませんがすごく怖かったです。親方も大親方もすごく不気味で… 結局親方は死のうすで何をひかされてたんだろう…

    けして明るい話ではなく児童書にしては珍しいのではないでしょうか?と言うくらいはっきりと人が死んでいきます。死の運命。それを乗り越えるのは結局は魔法ではなく友人と恋人との絆であった、と言う結末に救われました。

  • 大学の時読んだけど、良かった。子どもにはもったいない?ファンタジーかも。ジブリの千と千尋のヒントになったと聞いて興味をもちました。友情、権力との戦い、恋、成長、色んな要素がつまってる。

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