夏美のホタル (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
4.15
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本棚登録 : 4068
感想 : 308
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041016879

感想・レビュー・書評

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  • 幸せってなんだろう?
    温かい人から温かい人生のアドバイスを知りたい人にオススメ。自然が好きな人も。

    蛍をホタルブクロに入れて光るところを想像するだけで癒される。
    夏になると読みたくなる本だなと思った。

  • 途中から涙が止まらず、時間を忘れて読み耽っていました。優しい人たちのお話。

    風景描写の仕方がとても好き。特に色の表現がわかりやすく且つ綺麗な言葉が使われていて、素敵な景色を思い描きやすかったです。

  • どこで出会いがあるか分からない。大切にしないとね。

  • 最近闘病物が続いたから、今日は森沢さんでほっこりと思って選んだ本。
    最初のうちは夏の田舎の光景が目に浮かぶ様で、ほのぼのしてたのに、完全に油断してた。
    涙ボロボロ。

    おばあちゃんが最後地蔵さんに声を掛ける場面、いくつになっても、親にとっては大事な子供なんだなとしみじみ感じた。

    ありがとうの5文字。ありきたりだけど、やっぱり言われたいし、言いたい言葉。

  • 心がほっこりとする作品。
    田舎に帰りたくなるなあ。
    別れがものすごく寂しくなるように周りの人と関わっていこうと思える作品でした。

  • 森沢先生の作品の中で一番泣けた。
    切なすぎて涙が止まらなくて、読むのがつらかった。

  •  都会の喧騒から離れた田舎で、地蔵たちと関りながら家族の愛情に改めて気づかせてくれる優しいストーリー。昔の家族や親戚との関りを成長した今、再度表現したというイメージ。

     月とビルが近くに並ぶと錯覚を起こす。それは人同士も同じで、周囲と比較すると、自分の立ち位置が分からなくなる。だから、自分を他人と比べない方がいいというフレーズは上手な表現である。

     夏美と稀英の境遇を似通わせたり、地蔵さんと風鈴の音、プロローグとエピローグがつながっていたりと伏線がいくつも張ってあり、再度読み返しても違う目線で読むことができる気がする。

  • 森沢さんの作品を何冊か読んでいますが、どの作品も自然等の景色の描写が素晴らしく、ハッキリと目に浮かんできます。
    この作品も山や川の様子を思い浮かべながら読んでいました。
    外で読んでたら泣けてきてしまい大変でしたが、読んだ後は何ともあったかい気持ちに包まれました。

  •  温かくて涙が出た。都会人の理想が詰まった、キラキラした田舎の生活に優しいヤスおばあちゃんと地蔵さん。せめて自分の祖父母は大事にしなければ、と思ったが、時すでに遅し。文章から豊かでいきいきとした自然が感じられて、爽快な気分になれる。今の時期にぴったりの作品。今年は蛍見に行けなかったな。誰かと心を通わせたくなった。

  • 他人と比べてしまうと自分に足りないものばかり目がいって満ち足りているもののことをわすれてしまうっていう言葉が今の自分にグッときた。優しい優しい人たちの物語。

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著者プロフィール

1969年千葉県生まれ、早稲田大学卒業。2007年『海を抱いたビー玉』で小説家デビュー。『虹の岬の喫茶店』『夏美のホタル』『癒し屋キリコの約束』『きらきら眼鏡』『大事なことほど小声でささやく』等、映像化された作品多数。他の著書に『ヒカルの卵』『エミリの小さな包丁』『おいしくて泣くとき』『ぷくぷく』『本が紡いだ五つの奇跡』等がある。

「2023年 『ロールキャベツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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