- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041016879
感想・レビュー・書評
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雰囲気がすごい「虹の岬の喫茶店」に似てるなと思っていたのだが、なるほど、同じ作者なのね。
本作は雰囲気を楽しむ作品である。夏。少年。帰省。川のせせらぎ。むしのさざめき。線香花火。
…と、夏を楽しむためのピースがいたるところに散りばめられている。ノスタルジックな作品が好きな方には間違いなく楽しめる。
前に読んだ虹の岬の喫茶店もすごく良かったけど、今回も当たりだった。私はこの作者の作品と相性がいいのかもしれない。ことごとく琴線に触れてくる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
優しい親子が繋げてくれた幸せの話。
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里山の自然や原風景、四季折々の色彩が頭の中で広がって癒される。
人と人との繋がりやお互いの思いやりに心が温かくなる。どこまでも温かく優しい物語。
人との縁は不思議なもので、その不思議な縁によって、この本の登場人物それぞれに救いがあったり、細やかな変化があったりしたのかな、と思った。
小さな奇跡や悲しい出来事に一喜一憂し読了した。
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心温まる一夏の思い出の話。
大きく物語が転換するポイントなどはないが、全体を通してテンポもよく、飽きずに読めた。
最後の著者のあとがきも含めて作品だと感じた。
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読み始めてお話がどう繋がるのかわかるまで時間がかかりましたが、始めの話があるからこそ深みのある話になるんだとわかってからは、一気に読み終えてしまいました。
自分も、昨年亡くなった父親に伝えるべきだったなあと思いました。
よい物語でした? -
泣けました。優しい気持ちになりたい時にはこの本を読みます。
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展開の起伏は乏しいけど、心温まる話だった。慎吾と夏美の睦まじさに妬けてくる。
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冒頭の彫り師の話、あらすじとはかけ離れてるなと不審に思いながら読み進めると、見事なほど物語に欠かせない人物だった。世代を超えて、こんな人たちと繋がりが持てる世界があればと切に願う。優しいお話だった。