- Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041019245
感想・レビュー・書評
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読み始めてすぐにゲームの世界に入った様な感覚になった。
後半ちょっと違った感じになってきちゃったけど、色んな人が増えてくると、争いが起こるのはしょうがないことなのかな。
個人的には平和な前半戦の方が面白かった。
石松がなぜか江戸時代的設定なとこも好き。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
恒川光太郎さんの作品の中では、明るい雰囲気ですね。イメージ的には、光が広がる感じで爽やかだった。(いつもは光より闇な感じですからね)
恒川さんは、闇でも光でもやっぱりおもしろい。楽しかった♡ -
冒頭、前半部分のワクワク感がたまらない。中盤以降は、やや説明的なところがあったり、淡々と戦争の展開が続く。
『金色機械』と同程度のボリューム、ファンタジー。 -
いつも読んでいる本とは雰囲気の違うファンタジー。
でも恒川光太郎さんなので、
いつ人間の恐ろしい部分が出てくるのかとビクビクしながら読み進む。
ファンタジーなのだけど、一方で現実世界としっかり繋がっているのは変わらない形。
作中の人物が持っているであろう知識と想像力と、願いをかなえる技術の部分。
このへんの現実とリンクさせるさじ加減が、恒川さんはギリギリで絶妙なのだ。
一歩間違ったら都合がよすぎると興ざめしてしまうところを、
この細かさのどこが後の展開につながるのか、つながらないのか、と
想像しながら読むのが面白かった。
エンディングにはびっくりするような現実とのシンクロが。
続編はまた、時間を置いて楽しみに取っておこう。 -
恒川光太郎『スタープレイヤー』
10の願いを叶える力を与えられた主人公が異世界で活躍するというなろう系のような著者らしくない物語。
最初は私欲のために願うも、主人公は他スタープレイヤーを巻きこんだ国家の争いに巻き込まれ──。
世界観や設定が非常に緻密に作られており、ファンタジー作家としての恒川光太郎が確立された作品である。
続編(ヘブンメイカー)が楽しみだ。 -
予想と違って本当のファンタジーだった。こんなものも書くんだなあ、すごいなあ。ほんのりライトノベルっぽくて、サクッと面白い。でもなんだか訳の分からない不気味さ、はちゃんとある。
子供じゃなくなった大人が妄想する、強くてニューゲーム、のひとつの形。こんな家ほしいなあ、こんな街があったら…。でもご都合主義すぎず、いや何でもアリと言える能力なのだけど、葛藤や責任はある。面白かったです。 -
もし、自分がスタープレイヤーだったら、始めのころの主人公のようにプライベートなことに使いきっていたかもしれないと思った。それこそ愚王のように。サクッと読めるテンポのいい物語だった。物語に登場する豪華な庭園、実際にあったらすごく素敵だろうなと思った。
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設定はありがちだと思う。のに、まったく飽きないし、続きが気になってしまう。それはこの作者だからなのかな。読みやすい文章だからという理由だけではないような気がするのだけれど。
10個願いが叶うなら、どのように願えばより得をするだろうか。幼い頃に一度は考えることを、大人になって真剣に考えた結果の物語のような気もする。面倒だから真剣に考えたことはなかったけれど、それを代わりに考えてくれているから面白いのかもしれない。あと、まったく異なる世界の中に、ほんの少しリアルが混じっているのも読んでいて安心する。
前半では主人公が救われない感(精神的な満たされなさ)が半端なかったけど、最後の方は希望に満ち溢れていて本当によかった。読後感が良い。
そして国の名前には驚いた。