- Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041019245
感想・レビュー・書評
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願いがかなうことと、まったく違う世界で新たな人生を生き抜くことが出来るならば、どう生きるのか。そう考えて今を生きてみれば良いのかな。
職場の素敵な先輩に教えていただいた作家さん良かったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
10個願いが叶う世界なんてすごく贅沢。でもやっぱり争いはおきる。争わないなんて無理なのかな。
2016/1/30 -
素晴らしきリーダビリティで飽きさせない。さすがは恒川さん。人間の欲望や身勝手さを描きながらも、ラストはまだ続きが読みたいと思うような爽やかさに満ちていて印象的だった。スタープレイヤーという特別な力の説明が一切されず、続編があるのでは・・・というかぜひ読みたいと思う。
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異世界の在りようがくだらなすぎる。
現実離れしているにも関わらず、ファンタジーにも徹しきれていない。出来の悪いRPGのようだ。
会話が下手なのはいつものこととして、案内人のくだけた口調もまた気に入らない。
恒川さんは「指輪物語」ではなく、「遠野物語」的な世界観の中でこそ力を発揮できると思うのだがなぁ。 -
これは…最初は面白かったんだけど、ネットゲームの世界に入ったような訳のわからない戦いが始まった時点で相当萎えました。世界観がよく分からずもう斜め読み。ごめんなさい。
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面白かった。
突然異世界に呼び出されて、願いを10個叶えられる。いくつか制限があるのだが、生活設備付きの街を呼び出すことまで可能。
さて、限度が10個ということで、際限ない魔法と欲望の繰り返しではなくなっている。ある程度の形をつけないといけない。
“もう二度と見ることも触れることもできない世界の夢を、たまに見る。アスファルトの道。電柱。たくさんの看板。”
そこで願われるのは、文明という形で積み上げられたものを自由にすることか、自分が干渉されないようにすること。
この設定で、著者は人の欲望というものの形を描くことができる。そしてそれは、それを一人が好きにしたいのであれば魔法を使わねば叶わないのであるが、文明という名前で人々が願えば実現されてきたことであったりもする。
人は自分の内的世界と外的世界を同じ大きさで認識していると思う。宇宙が自分と同じ大きさだと思っている訳ではないのだけれど、「宇宙」を考えるとき、その「宇宙」は自分の内的世界の更に内側にあるから。
そこで僕は現実の世界でも宇宙と対等であろうとする。どうしたらそうなり得るか、宇宙に生きていることの意味を見つけようとする。
夏に続編が出るそうだけれど、ここからは本当に構想力が問われるはず。