スタープレイヤー (単行本)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
3.62
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本棚登録 : 967
感想 : 181
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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041019245

感想・レビュー・書評

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  • いきなり飛ばされたRPGのような異世界で、願いを使って家を建て綺麗になり庭を作る牧歌的な感じにわくわくして、終盤の捕らえられたりする辺りではハラハラした。壮大にも出来そうなのに、夕月の願いが食べ物とか図書館とか何となくこちゃこちゃとちんまりしているから身近に感じる。コピーだからとはいえ、異世界での人生に最後にはかなり馴染んで元の世界に対する執着が然してない感じに、さらりと表層だけで殊更な理由描写はないけれど元の世界での希望のなさが見える気がして親近感があった。異星人的な存在のフルムメアがちょっと気になる。

  • 95:ラノベだと「あなたの願い、ほとんど何でも10個叶えます」なんて鼻で笑っちゃう設定(失礼)だけど、恒川さんが「あなたの願い、ほとんど何でも10個叶えます」って言うと、それは絶対何かウラがある、良からぬことが起きるに違いない、と構えてしまうのが不思議。ダ・ヴィンチのインタビューでは続きがあるようなことも仰ってたし、確かにこのまま終わってしまうのも不自然。夕月の願いごとの使い方が良かったのか悪かったのかはともかく、恒川さんの作品に登場する「100%理解不能な人」が今回も恐ろしかった。
    ライトな作風なのに、この「わかりあえなさ」が作品世界をリアルなものにしている気がします。

  • 武蔵野大学図書館OPACへ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000124913

  • 身ひとつでパラレルワールドに放り込まれるファンタジー作品。RPGのようで面白かった。
    自由に過ごして良いって言われてもなぁ~創造力が試されますね。続編を読むのも楽しみ!

  • 今までの作品とは違う手触り。

  • 久しぶりに読んだら、この作家さんの作品イメージと全然違う内容だった・・・
    幻想小説っぽいイメージがあったのだけれど。

    この作品は大人ファンタジー、なのかな。
    面白かったけど、軽いなー。

    たしか続編があったから読んでみるかな。

  • 今までの恒川さんとはちょっと違う感じ。
    面白い。面白いけれど、この著者に私が求めているものは多分別。

    初めは誰もいなくて、北村薫の『ターン』みたいな世界かと思ったけれど、そうではなかった。ゲームの世界みたい。

  • 無職のおばさんが日本から別の星に瞬間移動させられる話。
    10の願いとか、肉体改造とか豪邸とか引き籠もりとか復讐とか、戦争とかの話。
    とりたてて面白いわけでもなく、かといって読むのが苦痛になるほどでもない感じ。

  • 設定が面白く続きが気になりどんどん読み進める。
    個人的には終り方が甘くて物足りなく感じたので星4つ。

  • 恒川さんはこういう作風も描かれるのか、とちょっとびっくり!

    ある日「運命の籤引き」で見事1等を引き当てた夕月。
    1等商品は「スタープレイヤー」。
    ここから新しい冒険がはじまり、十個の願いを叶えてくれるという。
    自分なら十個の願いは何にしようかな…なんて呑気に考えている場合ではない。
    まさかこんなに壮大な冒険ファンタジーが繰り広げられるなんて!

    ゲームの世界に迷い混んだかのような展開に読んでいるこちらも引き込まれていく。
    初めは個人的な願いをし、それによって過去の暗い現実に打ちのめされていた夕月も、徐々に願う内容もスケールアップ!
    十の願いで勝ち得たものは自由と行動力と計り知れない野望。
    夕月のラストの願いとその後がとても気になる。

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著者プロフィール

1973年東京都生まれ。2005年、「夜市」で日本ホラー小説大賞を受賞してデビュー。直木賞候補となる。さらに『雷の季節の終わりに』『草祭』『金色の獣、彼方に向かう』(後に『異神千夜』に改題)は山本周五郎賞候補、『秋の牢獄』『金色機械』は吉川英治文学新人賞候補、『滅びの園』は山田風太郎賞候補となる。14年『金色機械』で日本推理作家協会賞を受賞。その他の作品に、『南の子供が夜いくところ』『月夜の島渡り』『スタープレイヤー』『ヘブンメイカー』『無貌の神』『白昼夢の森の少女』『真夜中のたずねびと』『化物園』など。

「2022年 『箱庭の巡礼者たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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