- Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041019245
感想・レビュー・書評
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いきなり飛ばされたRPGのような異世界で、願いを使って家を建て綺麗になり庭を作る牧歌的な感じにわくわくして、終盤の捕らえられたりする辺りではハラハラした。壮大にも出来そうなのに、夕月の願いが食べ物とか図書館とか何となくこちゃこちゃとちんまりしているから身近に感じる。コピーだからとはいえ、異世界での人生に最後にはかなり馴染んで元の世界に対する執着が然してない感じに、さらりと表層だけで殊更な理由描写はないけれど元の世界での希望のなさが見える気がして親近感があった。異星人的な存在のフルムメアがちょっと気になる。
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95:ラノベだと「あなたの願い、ほとんど何でも10個叶えます」なんて鼻で笑っちゃう設定(失礼)だけど、恒川さんが「あなたの願い、ほとんど何でも10個叶えます」って言うと、それは絶対何かウラがある、良からぬことが起きるに違いない、と構えてしまうのが不思議。ダ・ヴィンチのインタビューでは続きがあるようなことも仰ってたし、確かにこのまま終わってしまうのも不自然。夕月の願いごとの使い方が良かったのか悪かったのかはともかく、恒川さんの作品に登場する「100%理解不能な人」が今回も恐ろしかった。
ライトな作風なのに、この「わかりあえなさ」が作品世界をリアルなものにしている気がします。 -
武蔵野大学図書館OPACへ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000124913
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身ひとつでパラレルワールドに放り込まれるファンタジー作品。RPGのようで面白かった。
自由に過ごして良いって言われてもなぁ~創造力が試されますね。続編を読むのも楽しみ! -
今までの作品とは違う手触り。
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久しぶりに読んだら、この作家さんの作品イメージと全然違う内容だった・・・
幻想小説っぽいイメージがあったのだけれど。
この作品は大人ファンタジー、なのかな。
面白かったけど、軽いなー。
たしか続編があったから読んでみるかな。 -
今までの恒川さんとはちょっと違う感じ。
面白い。面白いけれど、この著者に私が求めているものは多分別。
初めは誰もいなくて、北村薫の『ターン』みたいな世界かと思ったけれど、そうではなかった。ゲームの世界みたい。 -
無職のおばさんが日本から別の星に瞬間移動させられる話。
10の願いとか、肉体改造とか豪邸とか引き籠もりとか復讐とか、戦争とかの話。
とりたてて面白いわけでもなく、かといって読むのが苦痛になるほどでもない感じ。