デッドマン

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041102916

感想・レビュー・書評

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  • 実にきれいに首が切断され、頭部を持ち去るという猟奇的な殺人事件が起きた。
    捜査が始まる中、新たな事件が起こる。欠損した遺体が次々に見つかるが、犯人の目星さえつかない。
    そして覚醒した彼。記憶は無く身体はボロボロ、自分は死体を集めて作られたのか…?
    妙に勘が冴えているくたびれたオジサン刑事、いいとこのボンで頭は良いが刑事オタクのコンビや
    クールなインテリメガネ、口は悪いが憎めない同僚など、個性的な捜査陣がいい味出してます。
    おすすめいただいて読みました。ミステリなんだけど熱くて、非常に面白かったです。

  • 第32回横溝正史大賞受賞作。
    頭を持ち去られたり、腕を持ちされれたりの殺人事件が発生。被害者たちに共通点は見当たらない。
    一方、軽井沢らしきところ。高坂紫苑という名の医者のもとで入院しているらしい若者。18歳の娘に会い、その殺人事件を知る。自分の体は持ちされれたパーツを使用して、作られたものなのでは?
    アゾートといえば、ロボトミーといえば、島荘だ。いいねぇ。溺れる人魚は泣けるんだわ。
    面白半分に手術するって、とうよ?いくら昭和でもねぇ。とか思ったりするが。悪者が大変悪者。でも、殺しちゃいけない、刑事だもん。
    島荘好きだから、なんかこの小説嬉しいわ。

  • 出だしは面白そうなんだけど終盤に差し掛かると尻すぼみになってしまう

  •  最後まで飽きずに読めます。

     が、デッドマンの事より、姫野の過去の方が気になりますね。

  • 第32回横溝正史ミステリ大賞 大賞受賞作。ミステリー?ホラー?前置きが長く展開に少し無理がある感じ。カブとカプの関連、刑事メンバーがやや軽く現実離れ。

  • 読み終わってから表紙のイラストをみると、まさに「デッドマン」でうわああ、となった。
    個人的にはものすごい好き。衝撃。どんでん返し(と皆言っていないけど、わたしにとってはどんでん返しだった)と、ラストにしんみりし、また切なさに涙が出てしまった……。

    猟奇的な感じは好きだけどグロテスクなものは苦手なので、最初読み進められるかなあと不安があった。でもそれは序盤だけで、物語が動き始めると本当に面白いミステリー。キャラクターも個性があって文章も読みやすく、さくっと読める。
    単純なのですっかり騙された。主人公の勘の良さが出来すぎだと思ってしまう部分もあったけど、それはそれ。ばんばん謎を紐解いていく姿に頼もしさと清々しさを感じた。
    続編があるそうなので、絶対に読みたい。

  • 行きつけの居酒屋のマスターから借りて読みました。普通の警察小説と一線を画している内容に思えました。きっとシリーズ化しそうな予感がします。最後は、なんだか予定調和気味な感じもしましたが、楽しめました。

  • 河合莞爾氏、初読み作家さんです。「デッドマン」2012.9発行。第32回横溝正史ミステリー大賞とのことですが・・・、この作品はミステリーなのか?!ホラーのようでホラーではなく、むしろ純愛に近いところも・・・。どうしようもない悪徳政治家は、「ゴルゴタ」のように抹殺して欲しかったけど・・・。そこに読後のやや不満な思いはありますが、読み応えのある忘れられない作品になりそうです。

  • テンポもキャラも良くて面白かった!
    結構エグい話なのに引きずらない感じがいい

  • なかなか読み応えのある本だった

    主人公の鏑木刑事の突拍子もない勘。。。でも事件の核心をつく、その勘のすごさやどっしり?と真剣に仲間や犯人の話を聞く姿勢やらに惹かれた★
    あと、鏑木刑事の言うようにw執念深い同僚と無鉄砲な部下のちぐはぐで、でも良いチームワークで事件に解決していく様は面白かった

    (私の推理力ではw)見えそうで見えない真相が、最後に繋がっていくのは楽しかったし、私が読んできた刑事小説ではなかった題材な感じが新鮮で面白かった

    これがシリーズ第1作目ということで、また続きの小説を読むのが楽しみだ★

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著者プロフィール

河合莞爾
熊本県生まれ。早稲田大学法学部卒。出版社勤務。
二〇一二年に第32回横溝正史ミステリ大賞を受賞し『デッドマン』でデビュー。他の作品に『豪球復活』(講談社)、『デビル・イン・ヘブン』『スノウ・エンジェル 』『ジャンヌ』(祥伝社)、「カンブリア」シリーズ(中央公論新社)などがある。

「2023年 『カンブリアⅢ 無化の章』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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