デッドマン

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 335
感想 : 77
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041102916

感想・レビュー・書評

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  • 著者初めての小説で賞を取ってしまった作品。騙されます。心地よく。

  • 紹介してもらった本。
    聞いてた通り荒削りなところもあるけど、次は?どうなる?と、先が気になってあっという間に読み干しました。
    他の刑事物に似た名前の女刑事がいてイメージがちょっと被った。
    面白かったです!

  • 読み終えて、すごいデビュー作だなと純粋に思った。
    島田先生の『占星術殺人事件』を踏まえた作品で
    デビュー作でそんなことをやる時点で
    自信過剰の勘違いをした痛い人か、
    あの名作を受けてそれを超えるデビュー作にする
    意気込みと実力を兼ね備えた人かの2択になるわけだけど
    読んでみて後者であったことに喜びを感じる。

    手記の効果的な使い方といい、アゾートの件といい
    明らかに島田荘司氏の影響を受けている直系の後継者。

    読んでいてアラというか、微妙なところもいくつかあるけど
    物語へと引き込む吸引力と読みやすい文章は一級品。
    これからの作品に期待したいと思う。

  • タイトルと装丁からは想像もつかないが純ミステリでいて少し切なくもなる話。文章も丁寧で心地良かった。

    一点難を言えば、野暮ったらしい中年刑事が妙に殊勝になったり、年若刑事が年上を妙に敬ってみたり、未解決事件に突入寸前の割に人間関係が良好に描かれている部分には少し違和感を感じたがこんなことを言いだすときりがないだろう。

  • 第32回横溝正史ミステリ大賞受賞作
    繋ぎ合わされた死体から蘇った“死人”が推理する――
    僕たちを殺したのは、誰だ?

    冒頭から頭部のない死体、胴体の死体が立て続けに発見される。
    6人もの人間が殺害された結果、死体で作り出された1人の人間が出来上がる。
    鏑木率いる特別捜査班が事件を追う中、その蘇った死体“デッドマン”なる人物から、自分を殺した人物を捜す協力をしたいとのメールが届き……。
    本書は明らかに島田荘司の「占星術殺人事件」をモチーフにしている点があるが(参考文献にもあげられているし)、
    蘇った死体の正体と、バラバラ死体について一種の逆説的な説明が目新しく感じられた。
    個人的には、事件に対してキャラクターがポップ?な感じがする。

    ミステリ :☆☆☆☆
    ストーリー :☆☆☆☆
    人物 :☆☆☆
    読みやすさ:☆☆☆☆☆

  • 頭部、胴体と体の一部分が持ち去られる猟奇的殺人事件を、刑事とプロファイリング専門捜査官が追いかける展開はテンポが良かったですし、端正な文章で無駄がなく読み易かったです。
    ただ、動機が突飛だったことや、色々なことがスムーズに進みすぎたのと、警察組織にリアリティーがなかったなど、勿体ないと思う点が多かったです。

  • 7月-1。3.0点。
    頭部の無い死体。その後も、胴体の無い死体と続き、
    体の一部が欠損した死体。連続殺人。
    被害者に接点はあるのか。また、被害者たちの一部で人体再生したのか。
    まあまあ面白い。まっすぐなミステリという感じ。
    この主人公で、次作もあるらしい。それに期待かな。

  • おもしろかった。カブ、正木、ヒメ、トキオ。

  • テンポが良く、コミカルな会話のやり取りで読みやすかった。逆に、ちょっと軽すぎるかなと気になるところもあったが、展開が想像できないだけにページを捲る手は止まらなかった。特に後半は、唐突だったり、ツッコミたくなるところが幾つもあったものの、デッドマンの正体のオトシどころは意外性があった。途中までは、ファンタジーオチにしかならないだろうと思っていただけに、意外とリアリティが感じられるものになっていたのが驚きであり、そこが何より面白いところだと思う。軽すぎるところはあまり好みではないが、オチの意外性でそれなりに楽しめた一冊だった。

  • 面白かったです。
    読み終わった時、悲しさとスッキリ感がありました。
    「ロボトミー手術」懐かしい…

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著者プロフィール

河合莞爾
熊本県生まれ。早稲田大学法学部卒。出版社勤務。
二〇一二年に第32回横溝正史ミステリ大賞を受賞し『デッドマン』でデビュー。他の作品に『豪球復活』(講談社)、『デビル・イン・ヘブン』『スノウ・エンジェル 』『ジャンヌ』(祥伝社)、「カンブリア」シリーズ(中央公論新社)などがある。

「2023年 『カンブリアⅢ 無化の章』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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