デッドマン

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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感想 : 77
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041102916

感想・レビュー・書評

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  • 第32回横溝正史ミステリ大賞大賞受賞作。次作の「ドラゴンフライ」が文句なしの面白さだったので読んでみましたが、勝るとも劣らない傑作です。ただ、犯人の動機が少し弱い感じがして★一つ減点。

  • 人の身体をつなぎ合わせて蘇させるなんてありえない話だと思いつつ先が気になる展開。終盤、一気に加速。腹立たしさと哀しみ、安堵、色々な感情が入り乱れ読了。
    刑事4人の個性・チームワークも良く、続刊も楽しみ。カプちゃん、ラブリーだった。

  • 2014/01/19読了

  • 素直に面白いし、一気に読める読みやすさもある。
    クライマックスの刑事たちの「臭いセリフ」なんてワクワクするし・・・。
    でも少し物足りない気がしないでもないなぁ・・・。
    よくあるサスペンスドラマの様なエンディングなんで
    最後にもう一発ガツン!と来てくれたら・・・と思ってしまう。

  • すごい。
    ある意味では島田荘司の21世紀本格を体現した作品ではないかと思った。
    死体の一部が持ち去られる理由、挟まれる手記、もうワクワクとドキドキ。

  • 先日読んだ『ドラゴンフライ』の前作。
    捜査班の4人組が結成されたいきさつとか、各キャラクターのあれこれとか、やっぱりこちらから読みたかったなあ。

    ストーリー自体も『ドラゴンフライ』よりおもしろかった!
    真相に納得がいったし、なるほどとうなった。

  • 第32回横溝正史ミステリ大賞大賞受賞作。
    殺害した相手の身体の一部を切り取って持ち去るという猟奇事件が相次いで発生。捜査が難航する中、警察に「デッドマン」と名乗る人物からメールが届く。彼は自分が死体の部分部分を繋ぎ合わせて蘇った死人であるというのだが…
    シマソウ風奇想がインパクトあり。デッドマン視点の部分が不可思議性を高めている。捜査陣が個性豊かな面々で好感が持てるし、ストーリー展開もテンポよく(少々よすぎかも)読みやすい。事件の底には悲痛な過去が横たわっており、ラストはちょっとどうなんだろうと思うところもあったが読後感は悪くない。
    すでに2作目も出ているが、続けて読んでいきたいシリーズである。

  • 最後に猿が爆薬を奪うのだと思った

  • 『ドラゴンフライ』→『デッドマン』の順で読みました。
    私好みのジャンルと会話のテンポと登場人物たちでした。
    どちらの作品も、できれば死体の様子を食べ物に例えてるの、やめてもらえたら助かるんだけど。まさに今日、鶏の水炊きにしようと思って準備してたのに、ちょっとこれ読んだら食べる気にならず、別メニューにしてしまいました。

    鏑木さんは「ズボラで几帳面で自由奔放」と難しい性格のようですが、逆から見れば、バランスが取れた性格だなぁと。
    元原課長のように懐の深い上司だったら部下はきっと安心して捜査頑張れます。
    澤田さんにはプロファイリングで、姫野さんにはもっと「刑事オタク」ぶりを発揮して活躍してほしいかったです。
    介助猿のカプちゃん、本当に賢くて、そばにいるだけで癒されそうです。まめまめしく介助してる様子がけなげです。
    鏑木さんのあだ名「カブ」とお猿さんの名前の「カプ」、似てる名前には大きな意味が?とか被害者の名前も何か関連ある?とか期待していたのですが、ちょっと肩すかしを食らったみたいで残念。

    何となくストーリーが都合よく進みすぎてる気がしました。殺人の動機、心情的にはわかるけど、そのターゲットにされた被害者たちが何だか気の毒でした。そして結末・・・元刑事が今回の結末のこと、トラウマにならなきゃいいけど、と心配になりました。

  • ミステリーと言えばミステリーだし、ホラーと言えばホラーかな。

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著者プロフィール

河合莞爾
熊本県生まれ。早稲田大学法学部卒。出版社勤務。
二〇一二年に第32回横溝正史ミステリ大賞を受賞し『デッドマン』でデビュー。他の作品に『豪球復活』(講談社)、『デビル・イン・ヘブン』『スノウ・エンジェル 』『ジャンヌ』(祥伝社)、「カンブリア」シリーズ(中央公論新社)などがある。

「2023年 『カンブリアⅢ 無化の章』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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