新装版　人間の証明 (角川文庫)

著者 : 森村誠一 角川書店装丁室

• KADOKAWA (2004年5月15日発売)

感想・レビュー・書評

[gemi655さんの感想 · 2011年5月30日]

ジョニー・ヘイワード刺殺事件。
何故彼は住み慣れた土地から遠く離れた日本で殺されなければならなかったのか。
日本の棟居弘一良とアメリカのケン・シュフタン。
二つの国の両刑事によるそれぞれの立場からの捜査。

そして失踪した妻を捜索する小山田・妻の不倫相手の新見。

いくつかの線が、最後に見事に一つにまとまります。

世界は広いようでいて、実は意外と狭いんですねｗ

[くろさんの感想 · 2011年5月24日]

刑事の捜査の過程を追っていく物語は自分には合わないと自覚できた作品。ただ、作品そのものは悲哀に満ちた名作だと思います。あのラストシーンは複雑な気持ちになりました。

[pichiiiiiayaさんの感想 · 2011年3月9日]

戦争は悲劇しか残らない

[okei@読書垢さんの感想 · 2011年3月5日]

私が初めて読んだ森村誠一氏の本。ある黒人がビルのエレベーターの中で死んだ。その事件をきっかけに、過去に傷を持つ棟居刑事らが動き出す。様々な事件が平行して動き、それが最後、線となって結びつく。巧みなしかけと、棟居の辛い過去の事件、事件を追いながら、そこでであう人々のキャラクター、言葉の表現、そしてあの胸に響く詩。「母さん、ぼくのあの帽子、どうしたでしょうね。ええ、夏，碓氷から霧積にゆくみちで谷底に落とした、あの麦わら帽子ですよ。」感動した。胸うつ作品。ドラマでは愛して止まない竹野内豊が棟居刑事を好演。惚れた。

[ココロウタ 心偈さんの感想 · 2011年2月12日]

自分の命と引き換えにして大事にしたいもの、何ですか？と自問自答する一冊。

[akikoさんの感想 · 2011年2月10日]

この話は3つのバラバラな話が同時進行で進み、それが一つにつながっていく流れが自然でいい。ただのサスペンスでは決してありません。そして偶然すぎるだろうっていうほどでもない、ギリギリな「偶然」のつながりが深みを増していると思う。絶対夢中になって勢いよく読める本です！オススメ！

[tmmsさんの感想 · 2010年12月26日]

ものすごいスピードで読めたわたしの初ミステリー。最後のあたりの捜査が若干飛躍ありすぎ。

[*maki*さんの感想 · 2010年11月13日]

「人間ってどうしようもない。でもだから惹かれるんだろうな」

読んだ後の率直な感想。

[chapさんの感想 · 2010年7月4日]

ドラマを見ていたのでストーリーはわかっていたけどそれでもドキドキ。人間のいいところ、悪いところが全部出てきます。それにしても郡恭平兄妹が一番許せない。

[tomoさんの感想 · 2010年5月17日]

微妙でした

著者プロフィール

森村誠一
1933年1月2日、埼玉県熊谷市生まれ。ホテルのフロントマンを勤めるかたわら執筆を始め、ビジネススクールの講師に転職後もビジネス書や小説を出版。1970年に初めての本格ミステリー『高層の死角』で第15回江戸川乱歩賞を受賞、翌年『新幹線殺人事件』がベストセラーになる。1973年『腐触の構造』で第26回日本推理作家協会賞受賞。小説と映画のメディアミックスとして注目された『人間の証明』では、初めて棟居刑事が登場する。2004年に第7回日本ミステリー文学大賞受賞、2011年吉川英治文学賞受賞など、文字通り日本のミステリー界の第一人者であるだけでなく、1981年には旧日本軍第731部隊の実態を明らかにした『悪魔の飽食』を刊行するなど、社会的発言も疎かにしていない。

「2021年 『棟居刑事と七つの事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」