塩の街 (角川文庫 あ 48-3)

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  • / ISBN・EAN: 9784043898039

感想・レビュー・書評

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  • 塩の結晶が地球に飛来して
    人間が塩化して世界が死滅していく

    有川さんの頭の中を見て見たい!!
    とっても面白かったです。

    そして登場人物たちがとても
    好き。魅力的。

    死 と隣り合わせの世界で
    人は何を願う のか

    自分より大切なもの があるって
    いいなあと思いました。

  • 「女子高生と空自の戦闘機乗りって,どう思われます?」

    地球に飛来した巨大な塩の結晶により引き起こされた,
    人間の体が次々と”塩の柱”と化す謎の現象「塩害」。
    原因不明のまま街は崩壊しつつ,
    世界は塩で埋め尽くされていく。

    そんな時代にひとりの少女はある男と出会った。

    「世界なんかどうでもいいんです。ごめんなさい。
    ほんとに,どうでもいいんです」

    世界の明日よりも私たちの今を。
    二人の恋のついでに救われた世界の物語の書き出しは絶対こう。

    「世界が終わる瞬間まで,人々は恋をしていた」

    そして終わりを迎えた世界は再び動き始める。

  • 塩の結晶の隕石によって人が徐々に塩化していく。そんな舞台の中で出会った自衛官と高校生の恋愛もの。
    あとがきで作者が言っているように
    大人のライトノベル
    がこの本を紹介するのに
    1番しっくりくるかも。

    異常な環境で変わっていく人間描写が
    恐ろしく、でも最後まで優しかった

    1番心にきたのは
    野坂夫妻のやりとりかな。

    あんな小さな子を残して、、
    でも自分が助かってよかったと
    思う。
    旦那も君が無事でよかったと
    なによりも思ってる。
    キレイごとなんて無意味な
    空間がすごく素敵だなと。

    2016.10.21 読了

  • 面白かった。熱意というべきか。温度の高いものが詰め込まれている感じがした。
    秋庭さんは昭和のお父さんみたいだったが、糖度はかなり高め。真奈は文句なく可愛い。
    ただ、入江に対するもやもやをどうしたものか。情がないだけに矛盾のない人物であって恐らくそこが唯一とも言える魅力だと思うのだが。割り切っているのか、開き直っているのか、最後まで判断がつかなかった。

    • komoroさん
      登場人物が個性的で面白そうですね。
      何系の話ですか?
      有川浩なら、やっぱり恋愛?
      入江の情がなく矛盾がない人間の存在感凄そうですね。
      ...
      登場人物が個性的で面白そうですね。
      何系の話ですか?
      有川浩なら、やっぱり恋愛?
      入江の情がなく矛盾がない人間の存在感凄そうですね。
      9nanoka さんのレビューいいね。
      2014/09/21
  • 再読 2018.02.27私は図書館戦争シリーズで、有川浩さんの作品が好きになり、塩の街を読みました。自衛隊三部作の中では1番好きな作品です。
    真奈ちゃんと秋庭さんの二人はもちろん、由美さんと正さん、入江さんも大好きです。
    人が塩化してしまうという、ちょっとありえない世界で起こる物語。SFながらも沢山の甘々要素があり、有川浩さんの作品らしいです。
    秋庭さんは、図書館戦争の堂上教官に似ているような気がします笑笑。有川浩さんの作品に出てくる男性みたいな人と出会ってみたいと思ってみたり…笑笑。
    有川浩さんの作り出すキャラクターは、少し癖がありつつも、とても魅了されます。
    塩の街は、有川浩さんの最初の作品ですが、言葉一つ一つが素敵なところがあるので、ぜひおすすめしたい作品です。
    もう初めて読んだのは、3年ほど前になりますが、今でも何度も読み返してしまう一冊です。

  • 『世界が終わる瞬間まで、人々は恋をしていた。
     その一つの恋が、世界を救った』  (高橋ノブオ)


    世界は瀕死でした。
    突如世界中に降り注いだ巨大な塩の塊は、
    その暗示形質によって世界を侵食していった。
    感染、発病した人間は、身体の塩化を逃れられない。
    やがて、大切な人は脆く崩れ去る時代です。

    惚れた女性が塩になって逝ってしまうことだけが恐くて危険な作戦に加わった航空自衛隊の戦闘機乗りの男、
    愛した男性がいなくなるのなら世界が滅んでもかまわないと叫ぶ成人未満の女性、
    そんな二人のメロドラマ。

    この世に生きる喜び
    そして悲しみのことを。

  • 個人的には有川浩さんの作品の中で1番好きです。塩と化していく世界での主人公たちの恋愛が何とも良かったです。ぜひ読んでください!

  • 2014/4/26

  • 塩の塊が飛来してその影響か人々は塩害で塩となって亡くなっていく。そんな世界。どう解決させるのかとドキドキしながら読んだ。

    その中で出会った両親を亡くした高校生の少女と自衛官の青年の淡い恋も気になって仕方なかった。最終的には救われるけれど、有川さんなので恋愛物語は甘々。

    世界を救うためにヒーローになるのではなくただ愛する人を救いたいって人間のもっともたるところだと思う。それにしても有川さんって「頭」なでる愛情が表現好きだな。そんな有川世界が私も大好き!

  • 塩害で荒廃する世の中を生きる男女二人を描いた作品。
    前半は、秋庭と真奈の関係もよそよそしく
    塩になってしまう、という恐怖や不安がうまく表現されていたと思う。
    全体を通して、真奈の心の動きは感じられるのだが
    秋庭が何を考えているのかは、よくわからない。
    後半になると、急にトーンがかわり
    二人の仲は急速に親密になって世の中を救う話になってしまった。
    あれ、なんか少女漫画みたいになっちゃったなぁという感じ。てっきり、地球の終焉をじっくり描くのだと思い込んでいたので、終わりはあっけなく感じた。
    塩害という発想はおもしろいので
    塩の街の描写や人の暮らしをもっと知りたかった。
    あと、人は醜いところも美点もあるのだから
    勧善懲悪な感じはあまりいただけないと思う。

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著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

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