殺人の門

著者 :
  • KADOKAWA
3.26
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本棚登録 : 1631
感想 : 213
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  • Amazon.co.jp ・本 (442ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048734875

感想・レビュー・書評

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  • これだけやりきるのはすごい、すごいんだけど、目を背けたくなる世界です

  • とにかく主人公が酷い目に遭うだけの話。
    今まで読んだ作品で一番胸糞でした。作者の狙い通りなのでしょうけど、もう二度と読みたくない。
    他の方も書いてるけど主人公もバカすぎる。

  • この作品は残酷で暗すぎ。東野圭吾さんなのですらすらと読めて面白い。重く暗い気持ちになりたい人はオススメ。

  • 町田康さん、『告白』も人を殺すということ、そこに至るまでのひとの内情をテーマにしていたけれど、また一味違う作品。主人公目線でより内なる心層に問いかけるというよりかは、人との関わりの中で、主人公和幸の人間性が浮かび出てくる。途中、和幸の流されやすさに今風にいうと「胸クソ悪」くなり、飛ばそうかとも思うほどだったけれど、最後どう結末を迎えるかが気になりすぎてそのために頑張って全部読んだ。祖母の死の真相や、由紀子のことなど釈然としない気持ちも残ったが、読み物として引き込まれてしまう引力は、さすがの東野圭吾さんでした。

  • 古い作品で、時代背景もバブル期の終末頃までの話。歯医者の息子さんとして生まれた田島和幸は、それなりに裕福な暮らしをしていた。しかし、豆腐屋の息子、倉持と親しくなったことで、人生が狂い始める。いや、狂ったのだと気づくのはずっと先のことになるのだけど。倉持は口がうまく、詐欺やマルチ商法で人を騙し金を奪う。その金で手っ取り早く金持ちになっていた。そのたびに田島は巻き込まれ、煮え湯を飲まされる。それでも、縁が切れないのが不思議だが、倉持はとにかく胡散臭いくせに魅力のある男として描かれているのだから、読んでいるこちらも、なんとなく仕方ないと受け入れてしまう。人の心の割り切れない動きがリアルに描かれていて、面白かった。何度も倉持を殺そうとする田島。彼のその想いはどうなったのか?

  • 凄い執念というか・・・。用意周到に「友達」を陥れる怖さ。ここまで悪びれる事無く、次から次へと長い間、一人の友達に執着するって怖いを通り越す。また、罠にハマるだろうか??と思いつつ振り切る事が出来ない事にイライラしっぱなしでした。自分が殺らなくても落ちる所まで堕ちたのに~殺人の門を自ら開いてしまった事に「あぁぁ~」ってなりました。

    殺したい程、憎いけど・・・いつかは、いつかは・・・で
    最後の最後まで結局は彼の罠にハマりに行く主人公が
    哀れだったなぁ。

  • 何も起きない小説
    派手なものが一つもない、何も起きないわけではない。大仕掛けではないだけ。
    医者の息子として生まれ、なに不自由なく過ごしていた彼が、両親の離婚、事業の失敗、運命は一変し、貧困の中、孤独な青年期を過ごし、初恋と別れ、どんどんと不幸に向かっていくなか、必ず隣には彼がいた。
    一時の幸せのあと、必ず落ちる地獄に彼はいた。殺人を犯すものには、動機以外に必要なものがある。殺人者への門をくぐる引き金は…。

  • 殺人鬼の話では無かった。友人と呼べるのかある男とその男に翻弄される男の人生の話です。時代は少し今より遡っていた頃で詐欺の手口をまるでみていたように描かれます。全ては仕組まれていたと気が付いたとき主人公は相手を殺そうと考ます。

  • もうなんとも言えない喪失感というか、もうやめてっと何度思ったことか。でも一気に最後まで読んじゃう。

  • おぞましい

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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