からくさ図書館来客簿 ~冥官・小野篁と優しい道なしたち~ (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA (2013年5月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048917049
感想・レビュー・書評
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「桜守」
どんな世も見てきた二人の決断。
人間の思いは、時には自分たちのエゴになるのかもしれない。
言葉が通じない以上、どうにもならない問題だが…。
「うまし国」
ただ美味しいものを食べたくて。
人の身体を乗っ取り使うだけでなく、高価な買い物までしてしまうのは良く無いだろう。
しかも、身体を乗っ取った理由がたったそれだけというのは何とも迷惑な話だな…。
「葵祭」
敷居の裏に書かれた言葉を踏まないで。
何処の誰だか分からないが、こんな事してはいけないだろう。
あれだけこの世に執着していたのに、あれだけの会話で彼女を心から納得させ天道へ逝かせた彼女はすごいな…。
「迎え鐘」
残り13日だけを残して。
確実に供養できると確信できる状況でない限り、供養しきれなかった場合の事を考えると難しい問題だな。
大切な想いがあったからこそ作ったのだろうが、そのせいで長年現世を彷徨い続けたと考えるとな…。 -
主人公が、小野篁と、言うことで、興味を引かれて図書館で借りてきました。
現代で、冥府の役人として働いている設定ですが、なかなか面白い。続きも、読んでいます。
元々、平安時代のお話が好きですが、歴史には、詳しくないので、たびたび、調べながらということになってしまいます。
この話は、そんな面倒なことは考えずに読めます。 -
2017/4/2宝塚西図書館から借りた。
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こんな雰囲気の話が好きなはずなのに、イマイチ話にのめり込めないな~(--;)まだ始まったばかりだからかな~?(^^;)冥官の小野篁と時子様が道なし(善い行いを積んで天道へ行けるはずなのに、何らかの理由でこの世をさまよっている魂)を天道へ導くために、開いた私立図書館・からくさ図書館。そこへ道なしのせいで悩みを抱えた人達が訪れる(゜.゜)あとがきを読んで、篁の知名度が低いらしいという事に少し驚き!(゜゜;)とりあえず6巻まで借りているので、読み進めます(^^;)ゞ
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ティーン向け小説なのかな?
自分が住んでいる土地の話なので借りてみました。
大人でも読めます。
いまのところ面白いです。 -
時間制で席を指定し紅茶かコーヒーを飲みながら本を読むことができる図書館。
そこにいる館長と少女(皇女)が「道なし」と呼ばれる善行を積んでいるのに天道に行くことができない存在を導いていく話です。
館長の小野篁は本当にいた平安貴族で井戸を通じて冥界に通い閻魔様の元で働いていたという逸話があります。
それが逸話ではなく本当のことだったというちょっとファンタジー性があって面白いと思います。
どの話もかげがある人がでてくるのだけれど終盤は希望が持てる形なのがよかったです。
「俺たちの未来はこれからだー!」みたいな明るすぎる未来じゃないほうがいいです。
京都の地理などには詳しくないのでわかりませんでしたが聖地巡礼してみるのも面白いかも。
続きも読んでいきたいけれどどこかで安倍晴明が登場してくれるといいなぁ。