からくさ図書館来客簿 ~冥官・小野篁と優しい道なしたち~ (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA (2013年5月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048917049
感想・レビュー・書評
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小野篁と斎院が、冥府の役人としてこの世に再び現れる。
京都の北白川に小さな図書館を作り、そこで成仏できない者を見つけて冥府に送る役割をしている。
短編連作で、実際に悩みがある現代に生きている人間と、その人に取り憑いた道なしを成仏させることで、人間の悩みも解決に導いていく。
ファンタジー小説です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ここ、ブクログさんの献本企画でいただきました。
手元に届いてからずいぶん時間経過してしまってすいません。
もう少しひとつひとつの話に読み応えのある長さが欲しかったかも。
「図書館」の文字に惹かれて応募したのですが、想像してた雰囲気とはちょっと違ってました。
面白ければ次巻も・・・と思ってたのですが、好みではなかったです。 -
いながらにして異国にいくことができる
いながらにして異世界にいくことができる
いながらにして異時代にいくことができる
人間の想像力って 素敵ですね
小野篁さんが1000年後の今
図書館の館長として、
もしいたら
その発想が面白いですね -
からくさ図書館来客簿シリーズ、第1集です。
からくさ図書館を訪れる人々が抱えている、あの世とこの世にまたがる問題を、
図書館長(=地獄の閻魔の庁の役人・冥官)小野篁と、図書館員(=冥官見習い)時子様が解決へ導く小説です。
私はもともと歴史に疎く、妖怪・ホラー小説の類もあまり読まないのですが、今回は、小野篁と時子様の人柄に惹かれて読んでみました。
小野篁が異性に対するちょっとクセのある発言をすれば、すかさず時子様が腰にケリを入れるという・・・
読みやすくて面白い、ちょっと歴史の知識も増えて、じんわり温かい物語です。
私の周りにも優しい道なしがいるのかなあ。
会ってみたい気もするようなしないような…。
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帝塚山大学図書館OPAC
https://lib.tezukayama-u.ac.jp/opac/volume/782718 -
献本企画で当選しました。
タイトルに図書館とあったので期待しましたが、図書館が舞台という感じではなかったです。
主人公たちが現代人ではなく、時代考証もされているとは思いますが、文章に関しては、私には少し読み進め辛かった部分が多々ありました。 -
冥官となって地獄でも働いていたとされる小野篁。
彼は現代でも迷える道なしを探し、天道に連れていくために創った拠点「からくさ図書館」で、見習い冥官の時子と共に仕事をしている。
図書館というタイトルに惹かれて買ったが、図書館は仕事場というオプションで、メインは道なしとそれに憑かれた人たちのお話。
小野篁という歴史上の人物に興味を持って調べたら、なんと竹駒神社を作ったお方じゃないの!!
その事が知れただけでも良かったと思った。 -
(15-90) 初読み作家さん。
ブラウスの上から十二単という不思議できれいな表紙に惹かれ手に取った。
私立図書館の館長が小野篁!なんて私好みのお話。好感が持てたのは、邪悪な霊を調伏するんじゃなく、本当は善行があったから天道に行けるのにうっかり迷った魂を救う話だということ。だからどの話も読後感が良かった。
篁と姫の過去のいきさつも、ところどころに挟まれていてバランスが取れていた。満足です。