うう、、、怖い。怖いです。これはもう、怖いです。怖い小説だなあ、って感じ。上巻読み終えての感想は、とりあえず、怖い。怖いです。
村上龍氏、これ、一人の想像力で、この世界を、作り上げてるんですよねえ、、、おっとろしい。この世界が、怖い。1981年の作品ですか?これ?キクとハシがコインロッカーに遺棄されたのが、1972年、って、ちゃんと西暦、出てますもんねえ?で、作品の発表が、1981年。この世界観が、だいたい、1980年代後半の、日本の東京近辺、なんですよね?
意味わからんほど近未来。2020年現在で読んでも、抜群に近未来。なんだコレ?2050年くらいの舞台なんちゃう?或いは2100年くらい?なんなんだこの世界観。村上龍、おそるべし、、、なんでこんな世界を、1981年時点で、描くことが、できたの?こわい。こわいです。おそろしいです。
「薬島」の描写が、なにしろ、怖いですねえ、、、怖いんですよ。無法地帯。ディストピア。悪夢。恐ろしいです。うん。いつか、世界は、こうなるのか?こうなるのか?というか、もう、なっているのか?とっくの昔に?もう、、、怖い。怖いんです。なんでこんな世界を、想像し、創造できたのか?村上龍、おそるべし。
物語の序盤で、アネモネが、薬島に入るやないですか。そのきっかけをつくった、タクシー運転手。あの人、怖いです。狂ってるよなあ、あのトーク。めちゃんこ怖いやん、あの人。普通に狂ってる。あの感じ。怖いんだなあ。
あと、ダチュラ、って、結局、なんなんだろう?下巻に入ったら、それが、分かるんだろうか?どうだろうか?分かりたくもない気もするんですが、、、うう。怖い。怖い。
この小説って、こういうのが、サイバーパンク、っていうんですかね?あんま、サイバーパンク、の括りが分からないんですが、こういうのが、サイバーパンク、なんかなあ?ウィリアム・ギブスン。「ニューロマンサー」。読んだこと無いんですけど、こんな世界観?なの?全然違う?違う気もする。なんか、雰囲気だけで言っているので、すみません。とりあえず、全然わからんけど、この「コインロッカー・ベイビーズ」みたいな作品が、サイバーパンクなのか?とか思った。思いました。全然違ったら、すみません。
まあ、あの「薬島」は、マジ怖い。というか、まあ、薬島以外の部分も、怖いんですが。アネモネ、なんで鰐を飼ってるの?ミスターDは、なんで関西弁?なの?ガゼルは何であっさり死んだの?彼はバイクのガソリンをどっからゲットしてたの?桑山和代は、なんであんなにあっさりと死んじゃったの?なんなの?怖い。うう、怖いよう。
あと、上巻最後の結末。ハシが、自分を捨てた母に会う、と思わせて、あの女が実は、キクの母親だった!ってのは、まあまあ、ビックリしました。マジで。でも、なるほど。上手い!って思いました。確かに。ハシの母親、って、断定できない、持っていきかたでしたもん。上手い。上手いよ。でもまあ、怖い。怖いなあ。
で、上巻読み終えた時点で、好きか嫌いか、でこの作品を、個人的趣味嗜好だけで言うならば、ごめんなさい。どっちかゆうたら、嫌いです。とんでもねえ凄い世界観だな、と思うのですが、好きではないですこの作品。とにかくもう、、、怖い。怖いです、ってだけ。
で、読み始めたので、俺はもう最後まで読み切るよ!という謎のヤケッパチ感で、下巻も読もうと思います。が。この物語が、どのような結末を迎えようとも、全然もう、気にならない。ハッピーエンドだろうがアンハッピーエンドだろうが、意味わからん終わり方でも、ほぼほぼ色々納得できる終わり方でも、どんなんでも、ええです。とりあえず、読み終えます。だって、こう、このまま読むの終わるの止めるの、すっげえ、中途半端だし。
どっちかゆうたら、義務感だけで、下巻を読みます。怖いから。そう思うという時点で、自分とこの作品は、全然合ってないんだろうなあ、、、村上龍さん、ごめんなさい。ニガテです、、、この作品。でも読むよ下巻。ごめんなさいね。