焦茶色のパステル (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061832992

感想・レビュー・書評

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  • 競馬と殺人事件・・・
    なんとも異色な取り合わせです。しかも賭けるほうの競馬じゃなくて、育てるほう。
    あまりにも初めてすぎてとにかく流されるままに読みました。

    そういえば昔ちょっとダビスタにはまってたなぁ・・・ヒロに駄目出しくらいまくって拗ねてやめたけど。
    高校のとき、遺伝とか超得意だったなぁ・・・パズルみたいに楽しい上に知ってると頭良さそうに見えるからお得だよな。

    な~んて考えながら。

    しかし競馬で走る馬がすべて3頭のサラブレッドの血を引いてるなんて知りませんでした。
    競馬は、より早くより強い馬を育てるレースじゃないんですね。
    賭けがフェアに、面白くなるように駒を均一にするのが目的なんですね。

  • 競馬サスペンス。競馬に詳しくなりながら、巧妙なトリックにわくわく!最後に岡嶋二人は得意の大どんでん返しのクライマックス★おもしろい!!

  • 前半部分がやや冗長。後半は色々とめまぐるしい展開で面白くなるのだが・・・。

  • 第二留保。

  • 「競馬ミステリー」って、一体どんなだろ?と、手にとって見た。
    「馬が撃たれてしまうなんて、なんで?」と。

    主人公の香苗が競馬に詳しくない、という設定のため説明が丁寧でわかりやすい。
    最後まで読んで、『競馬界を揺るがす恐れるべき秘密』(カバーより)にも納得、本のタイトルにも納得。

    岡嶋さんたちの(エンジニアとしてすっごく気になる)ガジェットたちも、今作は登場なし。
    けど、いかにも推理小説っぽくて、好き。

  • 内容としては、サラブレッドをめぐる殺人事件。
    競馬評論家であり夫である大友隆一が撃たれたとの連絡を受けて
    香苗は現場である東北の幕良牧場に向かうが、隆一と牧場長と
    サラブレッドの母子も撃たれて死んだと報告を受ける。
    事件後、牧場から消えた隆一の鞄。
    自宅に戻ったら、誰かが侵入した形跡。
    香苗は、親友で競馬新聞の記者・扶美子に相談し、
    事件推理を始める。
    初めは牧場長の巻き添えで殺されたと思っていたが
    犯人の狙いは隆一?

    競馬のことはわからないけど、主人公の香苗も同じなので
    詳しくなくても、文中で色んな説明がされるから大丈夫。
    サラブレッドの血統の説明とか興味深い話が色々あって
    別の意味でも楽しめます。
    後半、緊迫シーンがあったりしてドキドキさせられ
    ホッとしたと思ったら、最後にどんでん返しが待っている。
    動機がわかった時、なんとも虚しい気持になるんだけど
    読み物としては面白かったです。

  • 牧場で、牧場長と競馬評論家、そしてサラブレッドの母子が撃たれる事件が起こった。

    そこから解明されていく新たな謎。
    それに積み重なるようにまた新たな謎。
    それら伏線がきれいに回収されて一本の線に繋がる様はやはりお見事としか言えない。

    競馬って苦手って思ってたけど、詳しくなくても読めます。
    それにしても後半のスピード感はすごかった!
    あっという間に読みきってしまいました。

  • 第28回江戸川乱歩賞受賞作。
    香苗の夫が牧場で牧場長やサラブレッドの母子といっしょに射殺された。夫は競馬評論家で、殺される前にその牧場の馬について調べていたらしい。果たして彼は何を調べ、何故殺されたのか。
    競馬界の話というので、その方面に興味がなくても大丈夫かなと危惧しながら読み始めたが、ヒロインの香苗が競馬や馬について何も知らないので大丈夫。説明がわかりやすく、マニアックすぎもせず面白かった。
    ヒロインは今読むとさすがに少し古いタイプに感じてしまうが、親友とのやりとりものびのび描かれているし、デビュー作とは思えない文章力だと思う。

  • 第28回江戸川乱歩賞受賞作。
    競馬ミステリです。初めて読みました。
    ちょっと昔の作品なので、携帯電話が出て来ない。
    香苗と芙美子がピンチの場面で気付きました。

  • タイトルが後で重大な意味を持つとわかる。
    ヒロインと相方の豪快な姐御さんのあたたかいやり取りが、物語にやさしい雰囲気を添えている。
    サラブレッドの血統のことなど、専門知識も無理なく読ませる。
    動機も面白くて、記憶に残る良作品だった。

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著者プロフィール

岡嶋 二人(おかじま・ふたり)
徳山諄一(とくやま・じゅんいち 1943年生まれ)と井上泉(いのうえ・いずみ 1950年生まれ。現在は井上夢人)の共作ペンネーム。
1982年『焦茶色のパステル』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。86年『チョコレートゲーム』で日本推理作家協会賞を受賞。89年『99%の誘拐』で吉川英治文学新人賞を受賞。同年『クラインの壺』が刊行された際、共作を解消する。井上夢人氏の著作に『魔法使いの弟子たち(上・下)』『ラバー・ソウル』などがある。

「2021年 『そして扉が閉ざされた  新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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