- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061842410
感想・レビュー・書評
-
読み始めたら間違いなく徹夜になる。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
こういう感じの本が一番自分に合ってるなあ。巧く言えないけど。
岡嶋二人は競馬マニアなんだろうか? -
中学生の間で流行っているらしい謎の「チョコレートゲーム」と、それをとりまく殺人事件。被害者の父親となってしまった近内。
ドキドキハラハラの展開に、思わず引き込まれてしまいます。
学校で起きた一連の事件には、どうも「チョコレートゲーム」が関わっているらしい。それを追う主人公の近内。
本編の途中で近内の息子が亡くなってしまうのですが、それからの近内の行動は確かに傍から見たら奇妙かもしれません。でも、もし僕自身が近内だったら、同じことをするだろうと思います。
読者に、近内から視点と近内を見る視点の2つを感じさせる著者の内容の運び方は、やはりすごいと思います。
内容は完全に軽いサスペンスなんだけど、話の展開に無理がないので、読みやすいです。
これから岡嶋二人を読む人も、他のを読んだけど本書はまだという人も、必読の一緒です。岡嶋二人は、ハマります。 -
(メモ:高等部1年のときに読了。
その後、購入し、数回読みました。) -
この表紙はいただけない。
-
6.0
-
これ1985年の作品なのですよ・・・23年前。なのに、今も苦なく読めるのは凄い。
時代の先取りなのか、現代の中学生に置き換えても違和感がないと思ったよ。
「チョコレートゲーム」「ジャック」「体中のアザ」「ラジカセ」・・・様々な謎が絡み合って、溶け合う様は、流石「岡嶋二人」!!って思いました。
息子を亡くして、初めてきちんと息子と向き合い、孤軍奮闘で息子の無実を信じ、真相を追求する父親の闘いには胸を打つものがありますが、さらりと一気に読めてしまいます -
かわいらしいタイトルとは裏腹の内容でそのギャップにびっくり。子供の嫌らしい部分をうまく書いているなぁと思います。
-
読み終わってから昭和の作品だと知って驚いた。文体にも特に時代を感じるような部分はないし、トリックもすっきりしている。とにかく読みやすい一冊。
-
10月1日読了。岡嶋二人の日本推理作家協会賞受賞作。中学生の息子を理解できない作家。息子が殺人犯として自殺するに当たり、息子の死と事件の真相・「チョコレートゲーム」の謎について調べ始める・・・。「崩されるためのトリック」が別の犯人を仕立てるために使われる、というトリックと物語の構造はとても面白い。解説は「恐るべき中学生の犯罪、というテーマは時代を捉えており云々」としているが、「おかしな二人」で創作の内幕を理解した身からするとその辺は味付けにすぎず、あくまでトリックベースに構築されたお話なのだなと思う。