チョコレートゲーム (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1005
感想 : 107
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061842410

感想・レビュー・書評

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  • 読み始めたら間違いなく徹夜になる。

  • こういう感じの本が一番自分に合ってるなあ。巧く言えないけど。
    岡嶋二人は競馬マニアなんだろうか?

  • 中学生の間で流行っているらしい謎の「チョコレートゲーム」と、それをとりまく殺人事件。被害者の父親となってしまった近内。
    ドキドキハラハラの展開に、思わず引き込まれてしまいます。

    学校で起きた一連の事件には、どうも「チョコレートゲーム」が関わっているらしい。それを追う主人公の近内。
    本編の途中で近内の息子が亡くなってしまうのですが、それからの近内の行動は確かに傍から見たら奇妙かもしれません。でも、もし僕自身が近内だったら、同じことをするだろうと思います。
    読者に、近内から視点と近内を見る視点の2つを感じさせる著者の内容の運び方は、やはりすごいと思います。

    内容は完全に軽いサスペンスなんだけど、話の展開に無理がないので、読みやすいです。

    これから岡嶋二人を読む人も、他のを読んだけど本書はまだという人も、必読の一緒です。岡嶋二人は、ハマります。

  • (メモ:高等部1年のときに読了。
     その後、購入し、数回読みました。)

  • この表紙はいただけない。

  • 6.0

  • これ1985年の作品なのですよ・・・23年前。なのに、今も苦なく読めるのは凄い。
    時代の先取りなのか、現代の中学生に置き換えても違和感がないと思ったよ。
    「チョコレートゲーム」「ジャック」「体中のアザ」「ラジカセ」・・・様々な謎が絡み合って、溶け合う様は、流石「岡嶋二人」!!って思いました。
    息子を亡くして、初めてきちんと息子と向き合い、孤軍奮闘で息子の無実を信じ、真相を追求する父親の闘いには胸を打つものがありますが、さらりと一気に読めてしまいます

  • かわいらしいタイトルとは裏腹の内容でそのギャップにびっくり。子供の嫌らしい部分をうまく書いているなぁと思います。

  • 読み終わってから昭和の作品だと知って驚いた。文体にも特に時代を感じるような部分はないし、トリックもすっきりしている。とにかく読みやすい一冊。

  • 10月1日読了。岡嶋二人の日本推理作家協会賞受賞作。中学生の息子を理解できない作家。息子が殺人犯として自殺するに当たり、息子の死と事件の真相・「チョコレートゲーム」の謎について調べ始める・・・。「崩されるためのトリック」が別の犯人を仕立てるために使われる、というトリックと物語の構造はとても面白い。解説は「恐るべき中学生の犯罪、というテーマは時代を捉えており云々」としているが、「おかしな二人」で創作の内幕を理解した身からするとその辺は味付けにすぎず、あくまでトリックベースに構築されたお話なのだなと思う。

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著者プロフィール

岡嶋 二人(おかじま・ふたり)
徳山諄一(とくやま・じゅんいち 1943年生まれ)と井上泉(いのうえ・いずみ 1950年生まれ。現在は井上夢人)の共作ペンネーム。
1982年『焦茶色のパステル』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。86年『チョコレートゲーム』で日本推理作家協会賞を受賞。89年『99%の誘拐』で吉川英治文学新人賞を受賞。同年『クラインの壺』が刊行された際、共作を解消する。井上夢人氏の著作に『魔法使いの弟子たち(上・下)』『ラバー・ソウル』などがある。

「2021年 『そして扉が閉ざされた  新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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