斜め屋敷の犯罪 (講談社文庫)

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  • 講談社
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感想 : 310
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  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061851894

感想・レビュー・書評

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  • なんつートリックだ!と思いましたが結構好きです。
    御手洗のキャラも良い

  • 【再読】
    ブクログに登録してなかったので随分前に読んだんだなあ。
    覚えていたのは動くゴーレムと天狗の鼻を使ったハウダニットの傑作トリック。

    三つも殺人(一つは演技だが)が起こっていて驚いたしゴーレムが覗いていたカラクリとか全然覚えてなかったので楽しめた。

    だけど、上田殺し(この人一言も喋らず退場)の動機とかトリックとかが微妙だった。読者への挑戦を挟んでいるわりには上田殺しは犯人の意図しない部分が多々。

    一方で菊岡殺しのトリックは見事。犯人をあぶり出すための御手洗の策も鮮やかだった。

    そして若かりし御手洗と石岡くんにほっこり。


  • 初めての御手洗潔シリーズ。
    なのに、半分過ぎてもなかなか御手洗さんが登場しないので、少々心配しました。
    やっと登場したと思ったら、なんともクセのある方だったので心配しました。
    題名の通り「斜め屋敷の犯罪」で密室殺人という王道ミステリー。
    トリックにはびっくりしたが、これって可能なのかな?

  • 名探偵御手洗潔の2作目。
    前作から1年足らずでの作品とのこと。

    時間軸的な展開など、色んな面で前作とは異なる雰囲気を感じました。綾辻さんのあとがきを読むと、やっぱり1982年という時代にこういった作品を続けて発表されるって凄いことなんだろうな、と思うと同時に本格派作品として連日読破できるような環境にあるのは非常に有り難いことだなと感じます。

    ただ、個人的には1作目の方が好きかなと思います。引き続き御手洗さんを色々追いかけてみます。

  • 館モノ。
    『占星術殺人事件』の衝撃を受けたすぐあとに読んだので、図面と登場人物一覧がある時点で「島田荘司も館モノだとオーソドックスな構成になるんだなぁ…」と思ってしまった。(読書歴が浅いためこのパターンがどのあたりに端を発してるのかは知らない)
    もちろん、図面がないと全く理解できないからありがたいんだけど。
    内容も、数多い館モノから一歩抜きん出ている、とまでは感じなかった。
    トリック(というか殺人の方法)も、氷柱使ったのかなって察しがついたし、浜本が暖房を強くしたりして充分怪しかったし。
    でも斜め屋敷が何故斜めなのかが明らかになったのはスッキリ。
    島田荘司の伏線を全部回収してくれるところは好き。
    バカミス扱いされてるけど、私は方法に関してはそう思わなかった。動機の方は「そんなの分かるわけないじゃん!」と突っ込み入れたけど。

    主人公の御手洗が半分以上進んでも出てこなくてヤキモキした(笑)。
    出てきたら、輪をかけた狂人ぶりで嬉しくなった。
    前作よりもホームズ感が強かった。石岡くんによる地の語りの文もそれっぽかったし。御手洗は脳内でベネ様のシャーロックに置き換えられてた(笑)。まさに和製ホームズ。御手洗のキャラは好き。
    あと、前作に登場した京都の人形師さんがこちらでも暗躍してて、同じ世界観で展開されてる物語が嬉しかった。

    花壇の謎は、正直蛇足だったと思う。鞘絵を知っていたので図を見てすぐ何だか分かっちゃったし。まぁ、塔が傾いてる理由にはなってるけど。

    全体的なノリがライトだった。うん、緊張感に欠けてた。

  • 異邦の騎士を読む前に読んだ方が良いとネットに載ってたので読んでみました。

    島田荘司のミステリーは相変わらず解けなかったぜ。トリックと動機が難しす!

  • ミステリ。館もの。
    この人の作品は、ブクログ登録以前に『異邦の騎士』を読んで以来。
    館の説明が、文字では無理がある。作中での刑事の「うーん、ややこしい!全然解らん!」という台詞に笑った。
    それは作者も理解していたから、幾つもの図面で補足したのでしょう。
    しかし凄いトリック…。個人的にはバカミスに認定。このトリックのために描かれた作品といっても過言ではないはず。
    嫌いではないです。

  • 2016年17冊目。
    約2年前途中まで読んで断念してたので、もう一度最初から読み返した。御手洗が登場するまでが長いwトリックは言われてみればもう最初から分かってたことだったよな、と。基本的にクローズドサークルは好きだけど、前半もう少しテンポ良かったらもっと入り込めたかな。

  • 御手洗さんが出てきてからはテンポアップで面白かったが、それまでの事件等々は中々入り込めず。。。
    ちょっと登場人物の世界が違い過ぎるからかな(苦笑)。
    トリックは面白かった。

  • もうさ、タイトルからトリックが分かってしまうよね。

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著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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