斜め屋敷の犯罪 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 3043
感想 : 310
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  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061851894

感想・レビュー・書評

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  • 推理小説らしく「読者への挑戦」があるが、こんなの解る人いるのだろうか。上田の死に方なんかも、ちょっとインパクト重視な気がする。斜め屋敷の秘密はよくできていると思う。

  • トリックの評価が分かれそうですが、非常にスケールが大きく豪快で著者らしいトリックで衝撃的。至る所に張り巡らされている伏線が次々と噛み合い爽快です。
    犯人の検討がつき易かったのと動機が薄いことが多少気になりますが、十分傑作の域に達していると思います。

  • 北の大地ならでは、なし得たトリック。斜めに傾いた西洋館や奇妙な人形や天狗がどう殺人と関係するのか、ワクワクしながら読み進めました。御手洗さんの強烈な個性も面白かったです(o^^o)

  • 密室モノとして驚くべきトリックが仕掛けられた作品。
    インパクト充分!舞台も登場人物も味があってよく描かれている。
    トリックが進行する様を映像で観てみたいなぁ~
    この作者の作品はまだ多くを読んでいませんがハズレがないどころか、当たりばかりです!

  • トリックが随分と大味だなーw
    巻末の御手洗潔シリーズのキャラクターたちと推理小説家たちが集まってるやつ面白かった

  • あまりにも奇想天外すぎて、素で「え?」と声が出てしまった...
    遅すぎる御手洗の登場からの勢いは半端じゃなかった.それはそうとして、あまりにもプロバビリティの犯罪だし、3件目のミスリードはあまりにフェアじゃ無さすぎませんか?(1件目も然り)になった.動機にフォーカスを当てすぎてる感も感じた.(御手洗シリーズはもう今後一生読まないかな...(悲しいね))

  • 真相に「はああ!?」と声が出そうになった
    こんなあからさまな大仕掛けが隠されていたとは

  • 北海道の最北端、宗谷岬の高台に斜めに傾いて建つ西洋館。「流氷館」と名づけられたこの奇妙な館で、主人の浜本幸三郎がクリスマスパーティーを開いた夜、奇怪な密室殺人が起きる。招かれた人々が狂乱する中で、またもや次の惨劇が……。恐るべき密室殺人の謎を解き明かせるのは名探偵・御手洗潔のみ! 本格ミステリーの逸品。


    ずっと気になっていたので、ようやく読めた感じのある「斜め屋敷の犯罪」。ワクワクしながら、よく分からない屋敷を訪ねた。


    屋敷自体が少し斜めになっていて、屋敷に足を踏み入れると平衡感覚が狂うかんじの作り。そして、どこへ行くにも階段になるが、その階段も少し複雑なかんじで怪しい雰囲気。そこにクリスマスパーティで集まる客人。これも癖のある人物ばかり。というか、屋敷の主の娘の英子が嫌な女すぎて笑える。社長の秘書兼愛人のクミにマウント取りすぎて萎える。特に、急にピアノの演奏をしだすところ。本当に嫌な女。金井夫人が言っていたことにずっと頷いてしまう。本当に傲慢ちきな女。



    事件は不可解な密室事件が起こり、全然犯人は分からなかった。いつも大抵、はんいんなんて分からないけど、密室の謎も謎すぎて分からなかった。しかし、その謎が少し様子のおかしい御手洗さんが解明。すごい。この屋敷の存在する理由。斜めに建築されたわけが一気に解明され、マジか…ってなった。


    今まで、いろんな屋敷を訪ね歩いてきたけど、けっこうおかしい屋敷の中に入ると思う。こんなおかしな屋敷は、屋敷ものにありがちな「頭のおかしい屋敷の主人」だけど、まぁこの屋敷の主人も頭がおかしかった。本当に。


    2023.7.17 読了

  • エピローグがなんとも気持ちよく秀逸。
    御手洗の、ひいては作者の愛情深さが見える。
    島田荘司やっぱスキーってなる一冊。
    変な館のお金持ちのパーティで起こる不可解な殺人事件、最後に名探偵登場。鉄板のおもしろさ。

  • やはり私は御手洗潔が好きな様だ。
    飄々として、軽快で、小気味良い。
    性格には少々難ありなのだろうが、読んでる分には一向に構わないのだ。

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著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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