デパートへ行こう! (100周年書き下ろし)

著者 :
  • 講談社
3.26
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本棚登録 : 1133
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  • Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062157216

感想・レビュー・書評

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  • これははっきり言って、失敗作だろうな。

    深夜のデパートにおけるさまざまな登場人物たちの位置関係や動きが、
    煩雑で分かりにくい。
    そのため、すれ違いや交錯するさまが面白く感じられない。

    また、多くの登場人物の誰にも共感できない点も辛い。

  • 「百年祭」最終日前の閉店後に,老舗デパート鈴膳百貨店に
    それぞれ訳あって忍び込んだ数人がからんでいく群像劇。

    先の読みやすいありがちな展開だが,
    商業施設ではたらく人々の職業意識が心地よい。

  • 「人は自分を持てあまして、醜い怪獣のように我を通してしまう。でも、家族や友人の暖かい眼差しという光線があれば、自分を取り戻していける。」

    いや〜〜〜面白かった!!
    文句なしの面白さです。期待通り。
    何よりも、もろ、私好みのハッピーエンド☆
    必ずしもすべてが気持ち良く解決するわけではないのだけれど、その兆しを見せて終わっていくのだからそれがとても気持ちいいのだ。

    それにしても、かなり複雑なような気がする。
    こんな複雑なのに、綺麗な一本の線でまとまっていて、、、凄いとしか言いようがないのですよ。
    素晴らしい!!!

    真保さん、あまり読んでこなかったのだけれど、また読みたいなーなんて思いました。
    さすがなのです!!

    【6/5読了・初読・大学図書館】

  • 閉店時刻を過ぎたデパートで
    一見ばらばらの登場人物達が絡んで、関わって、最終的にはハッピーエンド。
    そんなお話。

    ラストが多少ご都合主義くさかったデスが、かめへんかめへん。
    ハッピーエンドでよかったよかった。
    私は小説原作のビジュアルものってそう期待しないほうなのデスが
    これは舞台化してほしいかな。
    映画とかでがっちがちに作るより、ナマモノめいた舞台のがハマる気がしマス。

  • 元デパガなので、昔を思い出しながら楽しく読みました。
    たぶんモデルのデパートは私が勤めていたお店のライバル店だけどねw

    ただ、お話は偶然が重なりすぎてでき過ぎかなぁ・・・と。

    でも、面白いのは面白い。
    ★は3.5くらいかと。。

  • ドミノのよう

    閉店したデパートには普段だったら人はいないはずなのに
    今晩はやたらと人がいる

    人はそれぞれいろいろな思いを抱えてデパートに集まっていた

    男に振られ復讐の意味もこめて何かをたくらむ女
    その計画を知って待ち伏せする男
    職もなく住むところもなく生きることに絶望した男
    家出してきた男女
    ヤクザに追われ傷を負いながらデパートに逃げ込んだ男
    何かを待つためにデパートにとどまる男

  • 創業百年祭が催される閉店後の老舗デパートが舞台。それぞれの思いや思惑から、デパートに潜り込み、巻き起こすドタバタ劇。登場人物が多く、読み始めは、頭が混乱したけど、読み進めるうちに、それぞれの状況がつかめ、最後の方は話に入り込んでしまいました。この状況を、どういう風におさめるのかと思ったけど、人間味あふれるいい展開で、最後は少しウルっときちゃいました。

  • 目まぐるしく登場人物が変わるが、人物の過去やら特徴が上手く描かれているので混乱することなく読める。
    心の温まるサスペンスであった。

  • ノンストップ。短時間に複数の人生が錯綜する。予定通りにいかない、他人は思い通りに動かない、いつも途中でこけてしまう。生活ってそんなもんだよね、でもちゃんと前向いてたら某か報われるという最後は前向きな感じ?

  • ◆内容説明
    夜のデパート内で、静かに騒動が始まった!全てを失った男が思い出に浸ろうと訪ねたデパートには、閉店後、曰くありげな数人の男女が、暗闇の中を蠢いていた。ペーソスあふれる筆で描く一夜の店内騒動記。
    ◆内容(「BOOK」データベースより)
    所持金143円、全てを失った男は、深夜のデパートにうずくまっていた。そこは男にとつて、家族との幸せな記憶がいっぱい詰まった、大切な場所だった。が、その夜、誰もいないはずの店内の暗がりから、次々と人の気配が立ち上がってきて―。一条の光を求めてデパートに集まった人々が、一夜の騒動を巻き起こす。名作『ホワイトアウト』を超える、緊張感あふれる大展開。

    思い出深いデパートで死を考える加治川、収賄容疑で揺れる鈴膳デパート社長矢野、矢野に振られ宝石を盗んで憂さ晴らしを狙う真穂、真穂に利用された警備員安藤、収賄容疑に関わる店員佐々岡とチンピラ塚本、収賄容疑の市長と鈴膳店員の子供たち、鈴膳デパートを愛する警備員半田、いろいろな人間模様が一夜に交差する。

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著者プロフィール

真保裕一(しんぽ・ゆういち)
1961年東京都生まれ。91年に『連鎖』で江戸川乱歩賞を受賞。96年に『ホワイトアウト』で吉川英治文学新人賞、97年に『奪取』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞長編部門、2006年『灰色の北壁』で新田次郎賞を受賞。他の書著に『アマルフィ』『天使の報酬』『アンダルシア』の「外交官シリーズ」や『デパートへ行こう!』『ローカル線で行こう!』『遊園地に行こう!』『オリンピックへ行こう!』の「行こう!シリーズ」、『ダーク・ブルー』『シークレット・エクスプレス』『真・慶安太平記』などがある。


「2022年 『暗闇のアリア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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