自分では気づかない、ココロの盲点 完全版 本当の自分を知る練習問題80 (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062579537

感想・レビュー・書評

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  • 脳のクセの傾向として数字に騙され易いっていう話。

    認知バイアスについて、クイズ形式で書いてある。

    読みやすく面白かった。

    ただ、イラストがちょっと邪魔だと感じてしまった。

    「人は自分のクセに無自覚であるという事実に無自覚」

  • https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000057396?37

    本書は、著者曰く「人間が好きになる脳の取り扱い説明書」。"認知バイアス"という思考や判断のクセが、80個のクイズとともに紹介されていて、解説は見開き1ページにコンパクトにまとめられています。クイズを楽しみつつ、自分の思考のクセを知ることができますよ。
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  • まさに、タイトルどおり人の心の盲点の指摘で満載でした。最初は、能力の低い人ほど自分を過大評価するのはなぜだろうという疑問からこの本を買いましたが、とても、興味深く勉強になりました。中には、本当にそうなのだろうかと首をひねりたくなる内容も2つほどありましたが、是非、実験して確認してみたいものです。

  • 「自分では気づかない、ココロの盲点」(2013)が評判がよかったので、「完全版」に仕立て直ししたもの。30項目から80項目に増やしている。とは言え読んでものもある。脳のクセを科学的に分かりやすく書かれていて面白い。

    [自我消耗]

    『自制心や意志力は、筋力に似て、有限リソースです。がんばった後は、やる気や忍耐力、ときには道徳観さえも削がれます。若い人ほどこの傾向が強いことが知られています。

    たとえば午後は、朝からの疲れが溜まっているため、午前よりもウソの頻度が20%も増えます。入試が終わると脱力したり(燃え尽き症候群)、重要な仕事が終わった後の打ち上げ会では飲みすぎて泥酔したり、旅行先で財布の紐が緩んだり、ダイエット中に怒りっぽくなったりするのも、同様の原理が働いています。車を買うという一大決心をした直後に、営業マンが「今ならカーナビを2万円の特価で追加できますよ」と畳み掛けるのは、消耗した精神の弱みをつく典型的な作戦です。大きな決断をした直後に別の問題について深く考えるのは難しいものです。なお、脳のエネルギーはブドウ糖です。消耗した自制心は、ブドウ糖を補給することで回復します。』

    [モラル正当化効果~善行後の愚行]

    『脳は自分をモラルのあるタイプの人間であると自認すると、それを埋め合わせするかのように反モラル的行動を正当化します。だから良い行動をとった後は、「次は少しくらいよいだろう」とモラルに欠ける行動をとる確率が高まるのです。

    週末にたっぷり家族サービスした後は、翌週つい遅くまで飲んで帰宅してしまいます。

    環境に優しいエコ商品を買った後は、つい利己的に振る舞いがちです。

    カロリ-ゼロのダイエット炭酸飲料に合わせて、つい甘いケーキを注文してしまいます。

    いつも忍耐強い人が、何かのきっかけで驚くほど激怒したりするのも、同じ心理が働いているのかもしれません。なお、この現象は、アメリカの企業で、黒人女性を採用した後に、非黒人系の男性を採用する傾向があることから発見されました。

    [知識の呪縛]

    「知る」とは世界の歪曲化。知識は判断を歪めます。脳は一度知ってしまうと知らない人の立場でものごとが考えられなくなります。その結果、自分の知っていることは相手も知っていると期待する傾向があります。

    japanese cannot read the font

  • バイアスについて勉強を始めた私に取って本当に良い本に巡り合いました。

    80ものバイアスについて網羅的に説明してある。
    クイズ形式・ケーススタディ形式で考える機会を与えてくれ、その後答えをみて学ぶと言うスタイルが素晴らしい。
    バイアス名が英語名併記なのも良い。
    池谷先生らしく、軽快でユーモラス。

    本書はアンコンシャスバイアスの入門書としてもとてもおすすめです。

  • 認知バイアス(脳のクセ)に関して、クイズ形式でわかりやすく説明してます。
    面白かったですし、単に面白いだけでなく、それにあてはまる学説名や、根拠となる論文も示されているので、認知バイアスのインデックスにもなっています。

    今後何かあったら、それが認知バイアスでないか振り返ってみようかと思います。が、きっとそれとは気がつかないのだろうなぁ。

    巻末の錯視も面白いです。

  • ”あなたは、「世間の平均」に比べれば、それなりに公平に振る舞っている方でしょうか?”
    そんなアンケートをとると、ほぼ100%の人が”平均より公平に振る舞っている”と答えるそうです。

    ・・・人は自分のクセに無自覚であるという事実に無自覚です。他人のクセには容易に気づくことができても、案外と、自分自身のクセに気づかないまま自信満々に生きているものです。最大の未知は自分自身なのです・・・(はじめに)

    脳研究者による、まじめな「あるある本」です。1日あればざっと読めますので、肩の力を抜いて、息抜きに是非どうぞ!

  • ヒトの脳がどうなっているのか、についての池谷さんの本。
    自分では公平で正しい判断をしていると思いがちな我々も
    実は、脳的には勘違いや偏見に満ち溢れている、ということがよくわかる。
    ときどき読み返しては、あー自分はこれあるかも、と反省に利用したい。
    すぐ読める点もオススメです。

  • 脳にかかる様々なバイアスを80のクイズ形式の事例紹介で解説する本。それぞれの効果の名前と参照論文まで載ってるので、深く知りたい場合はガイドにもなる。本当に人は様々な要因で見方にバイアスがかかるのだな、と面白い。でも、自分が意外にも論理的に判断しているのも分かって驚いたり

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著者プロフィール

監修:池谷裕二
脳研究者。東京大学大学院薬学系研究科薬学専攻医療薬学講座教授。薬学博士。一般向け書籍の累計発売部数100万部超え。

「2023年 『3ステップ ジグソー知育パズル どうぶつ だいずかん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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