呼人 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 971
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  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062734790

感想・レビュー・書評

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  • 05/01/15読了

  • 12歳にして成長が止まってしまった少年の物語。<BR>
    出生の秘密を探るうちに、日航機墜落事故や、日本赤軍テロリストによる爆弾事件など実在事件が絶妙に絡んでくる展開は、さすが著者は脚本家出身!と唸らされるものはありました。<BR>
    が、人間関係の因縁が、あまりに都合の良い出来すぎ・・・であった感も否めませんでした。
    <BR>2005/8/5

  • 主人公の設定が設定なだけに、感情移入は難しい。でも、引き込む魅力があった。生死に関して深く追求している作品ならではの、仕方なさがあった。

  • 十二歳のまま成長の止まってしまった少年の物語。ラストとか、「そんなのアリ?!」という展開に首を捻ることがあったけど、痛々しいまでのリアルさにぞくりとした。ひたすらシビアなんだけど、どこか優しい感じも。

  • 野沢尚好きだけど(一作しか読んでなかったんだけど)これは微妙。確かに感動したし、泣いたけども。
    なんだか、リアルを追求してるのは分かるけども、現実感が薄いとゆうか。個々の話は必要だったんだと思うけど、まとまりきれてない感じ。不完全燃焼。

  • 少し小難しい世の中の様々な事を書いている部分もあるけど、色々考える本。もし、大人の勝手な思想のせいで、ある一定の年齢で成長が止まってしまう薬が出来たら・・・

  • 12歳で成長がとまった呼人。アンチエイジングアンチエイジングと言う前に、歳をとらないことの恐ろしさを考えてみよう。

  • 小学生6年生から成長が止まってしまった呼人という名前の少年の話。自分はなぜ成長が止まってしまったのか、実の母親は誰なのか、ということを何年にも渡って追求していく。小学6年生の時に、一緒に山に行った友達の半生と共に描かれる呼人の人生は、何と言うか壮絶なものがあります。野沢作品の中でも、この作品はちょっと異質かもしれないです。個人的には厚介が北朝鮮に行った時の話しが好きですね。村上春樹的な匂いを感じさせなくも無い作品でした。

  • 野沢尚はドラマが好きだったので小説も読んでみたいと思っていました。途中まではワクワクドキドキしていたのですが、なんか最後で肩すかしを食らってしまった気がします。えぇー、そういうことなのぉー、みたいな。

  • 故野沢尚氏の秀作。事件モノが多い彼の著作において、唯一のLove&Peace系。環境要素はベタで最低ですが、何より人生とは?という大きな命題を斬新な切り口で綴る感動ものです。

  • ちょっと、話を何個もくっつけすぎじゃないかぁ?って感じはするのだけど
    話の内容はとても面白いです。重いテーマの割にはスイスイと読み進んでしまいました

  • 面白い事は面白い。それは確か、なんだけど。
    ちょっと話飛び過ぎ。もう少し小さな話でまとまってしまった方が中身が濃くなった気がする。ページ数を考えると散漫になってる印象が拭えない。
    でもまあ、面白い。

  • ぼくは悲しい。悲しくて泣いている。ぼくは初めて逢った息子を抱きしめたとき、すでにその死を予感した。よく生まれてきてくれた。でも、君は死ぬために生まれてきたのだ。

  • 12歳で成長を止めた呼人。自分が何故生まれてきたのかを知る為に、行くべき場所へ行くんですなあ。時代背景が長くて(←苦手なの。)途中挫折しそうになりましたが、
    最後まで読んで良かった。思いがけずラストで涙がこぼれてしまいました。大人になった自分についてもちょっとだけ考えてみたりして。

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