密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.74
  • (258)
  • (503)
  • (362)
  • (70)
  • (24)
本棚登録 : 3951
感想 : 378
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062765497

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 各人の推理クイズは期待を上回るおもしろさだった。まさに推理ゲーム、殺人ゲームだ。

    ラストの展開に関してはなんとなく察していたので驚きはしなかったが、もにか続編をはやく読みたいと思った。なぜ続編も一緒に買っておかなかったのかと後悔している。

  • ネット上で知り合った5人による推理ゲーム。対象は実行済の殺人事件。犯人がわかっているからこその推理の面白さ。犯人から少しずつヒントが出るので、読者も一緒に謎解きを楽しめる。正解に迫れたものあり、まったく斜め上だったものあり。

  • 設定が秀逸。どんどん読み進められる。続きを読みたい!

  • 殺人をゲームとして楽しんでいる登場人物たち。
    悲壮感とか憤怒とか憎悪、そういうのがあまり感じられず、本当にゲームのようにすすめられる。
    勿論フィクションだからこちらも楽しめる(それでも何だか後ろめたいというか不謹慎感はあるが)。でも実際にこんな考えを持った人がこの世界にはいるのかもしれないと思うとゾッとする。

    そんなことを思いながら読み進め、ラストはページを捲る手が止まらず夢中になった。歌野晶午さん、私にとっては2作目だったが、他のものも読んでみよう。

  • 面白かったです。
    ネットで知り合った5人が順番に1人づつ本当に事件を起こし、その事件の謎を残りの4人で当てる話です。

    やっぱりトリックを当てるのは叶わなかったです笑
    ただ最初の事件十二支が関わってるのは気づけましたよ!笑

    そして終盤に叙述トリックが炸裂します。
    ラストはどうなるんだ?というところで、続くと。


    登場人物全員いかれているのに非常に魅力的なキャラクターで楽しく読めました。

  • ネットで知り合った5人がビデオチャットで推理ゲームを出し合う謎解きミステリー。ただしその推理ゲームはリアルで実行された猟奇的な殺人ゲームだった。

    ありえない設定ながらストーリーの進め方が上手でどんどん読み進められました。発想はできても、こんなにうまくお話を整理できているのが素晴らしい。文章も読みやすいです。

    いくつかある殺人ゲームのトリック自体もバラエティーに富んでいて、さすがの歌野晶午ぶりを発揮。
    こういう背景設定なら、メイントリックはおそらくこんなんじゃねえの? と想像していたが見事的中。こんなものかとほくそえんでいましたが、さらなる驚きが待ってました。いやぁびっくり。

    本格ミステリー好きには是非おすすめしたくなる一冊。

  • 内容としてはどんでん返しに次ぐどんでん返しで面白いんだけど、殺人をゲームとして楽しむ快楽殺人者の集まりの話なので気分が悪くなる。
    最後に全員集まった時にみんなの意外な正体と主人公的な頭狂人とある参加者の意外な関係、頭狂人がみんなを集めた理由がまさにニックネーム通り、という感じ。
    この人の小説でよくあるんだけど『これでラスト?』ってところで終わるんだよね。

  • ネットで知り合った 5 人の推理マニア。
    1 人が出題者、残りの 4 人が解答者となり殺人事件の謎を解く推理ゲームを行うために集まった同好の士。
    しかし、彼らの行うゲームは仮想の事件ではなく、彼ら自身によって引き起こされた実際の殺人事件で……。

    あらすじからして不謹慎で悪趣味ですが、だからこそ面白いといえる作品。
    視点人物である頭狂人を始めとしたメンバーの 5 人が個性的で、ネットという匿名な場で、お互いの素性を知らないからこそのゆるい関係性から生まれる軽快な会話が良く、一緒になって謎を解いているような一種の高揚感が感じられ、純粋にエンタメ小説として楽しめました。
    推理のための殺人だからこそ犯人の仕掛けるトリックにも必然性が生じているというのも、他の推理小説と違った切り口で面白かったです。

    有名な推理小説のネタが散りばめられている反面、殺人を題材とする推理小説を娯楽として楽しむ読者に対するメタフィクション的な要素を含んでいたりして、推理小説を多く読んでいる人ほど刺さる部分も多いんじゃないかなと。

  • 殺人を行なった後仲間内でそれを披露しトリックなどを出題して解き合うという、これまでにない内容で面白かった。
    最後にどんでん返しがあり、ミステリー小説をたくさん読んできた人も楽しめます。

  • 途中から展開は読めたのですが、展開がわかってもなお面白かったです。続編読んできます。

全378件中 61 - 70件を表示

著者プロフィール

1988年『長い家の殺人』でデビュー。2004年『葉桜の季節に君を想うということ』で第57回推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞をダブル受賞。2010年『密室殺人ゲーム2.0』で第10回本格ミステリ大賞をふたたび受賞。

「2022年 『首切り島の一夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

歌野晶午の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×