密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 378
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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062765497

感想・レビュー・書評

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  • 最初は入り込みにくい感じではありましたが、終盤のたたみかけで一気にハマりました

  • 推理としては面白いのですが、私としては登場人物に共感が持てないので、入り込めない感じでした。純粋にゲーム感覚で読める人にはよいのだと。

  • 5人の犯罪者が各自が冒した殺人事件のトリックを出題し、お互いに謎を解きあう趣味の悪い集いのお話。
    多くのミステリならwho done itが問いとなるわけだが、このミステリでは犯人もわかっていれば(出題者)、動機もわかっている(このゲームのため)。
    だからhow done itのつめあわせアンソロジー的な感じ…かな、と途中まで思っていた。後半に差し掛かると雰囲気が一変、モニタの向こうの怪異が現実世界に手を伸ばしてくるような感じにぞくぞくする。
    最後は…ここで終わり?次巻も序盤まで読んだけど違和感が半端ない。これから続きがどうなるのか楽しみ!

  • 2022.05.04 読了。

    ミステリ系のおすすめサイトやブログで必ず挙がる作品なので読んでみた。
    おすすめされるってことはもっと心に響く作品なのかと思いきや、本当にタイトル通り「密室殺人ゲーム」だった。
    ミステリー小説に飽きてきた方には楽しめるのかもしれない。

    確かにテーマ的になかなか無い題材なので引き込まれてはいったんだけれど、最後の展開が急過ぎてちょっと受け入れられない。
    なんで??過ぎる。

    というかシリーズ作品だったのね。
    続きがあるってことは助かったのかしら、という感想。

    ブログ記事
    https://newblushingviolet.com/missitsusatujin-game/

  • ちょっと危ない雰囲気の小説で面白かった。各人のキャラが立ってて、トリック重視の構成。犯人と探偵をいずれも行うのは見てて面白かった。ネット上の匿名の人間とオフラインで生活する本当の人間は、やはりどこか別人格のような振る舞いをしてしまうのだろうか。ネットの匿名性をかなり早い段階で取り入れていた作品だと思う。ラストちょい前の衝撃はどこかで起こってほしいと願っていたことだった。最後の最後はこんな人たちでも血の通った人間の集まりだと思い、少しホッとした。

  • 斬新な世界観

  • ネット上で知り合った、趣味が良いとはいえない5人が出題者と解答者に分かれて推理ゲームをするという話
    500ページ以上あるが、100ページちょっとの一つ一つの問題(事件)の集合で構成されているため、間延びすることなく読みやすい。
    しかし、それらの話の中には最終的に伏線となるような出来事などがあり、例えて言うなら一話完結型だが少しずつ真相に迫っていくタイプの連続ドラマのようだった。
    また、歌野晶午先生の作品は堅苦しい表現はなくサラサラと、それこそドラマを見ているかのように読み進められるのも良い点である。

    最後の方はさすが歌野晶午先生といったトリック満載
    しかし、同著者の『葉桜の季節に君を想うということ』に比べると、ネット上で顔も名前も知らないという特殊な設定が、ある意味「何でもアリ」を強引に可能としている感が否めない。
    たしかに本作でも語られた通り、宝くじの一等が当たるのはありえないけど理論上ありうることは起こりうるということか。

    ちなみに本作はこれだけでは完結しません。
    違う作品読んで少し休憩したら、続編である2.0も読んでみたいと思います。

  • 以前「葉桜の季節に君を想うということ」を読んで完全に先入観を裏切られた面白さから歌野晶午さんのものを読んでみた。

    途中までは案外単調な感じで、「うん?」ってなってたけど最後の伏線回収がやっぱり見事でした。
    コロナ禍のオンラインコミニケーションが普及してる現在により現実味が出てる気がする。

    先入観が裏切られるからこそおもしろい!

  • いやいや、面白すぎ。設定から何から全て最高だし、そしてただただ短編テイストにせず、きちんと伏線回収するのもナイス。完璧に騙された。そして人物間のやりとりもいいよね。ザンギャ君とアクスのじゃれ合い(?)。
    ラストさえしっかりしてれば5をあげるところだったんですが…続編にも期待大です。

  • 設定が面白すぎるので、ラストに期待しすぎたかな。歌野晶午作品という事で、裏切りを欲してました。

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著者プロフィール

1988年『長い家の殺人』でデビュー。2004年『葉桜の季節に君を想うということ』で第57回推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞をダブル受賞。2010年『密室殺人ゲーム2.0』で第10回本格ミステリ大賞をふたたび受賞。

「2022年 『首切り島の一夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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