成功者の告白 (講談社+α文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062810531

感想・レビュー・書評

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  • 超絶尊敬する経営者の方がオススメしていたので、読んだ一冊。

    成功している起業家は、光の面だけにフォーカスされる事があるけど、その裏側については誰も語らない。人間が、そもそも失敗談を語りたがらないからだろう。

    この一冊は世間的には成功したと言われた1人の起業家の人生をフィクションという形をとって語っている。

    仕事と家庭は切っても切り離せない関係にある事を力説しており、ナルホドなと思う点が多い。

    起業家、実務家、管理者、まとめ役という4つの役割をする人が企業の成長には必要で、それぞれのフェーズでそれぞれの役割を発揮すべき時がある。

    詳細は語られてないけど、流れは掴める。

    ベンチャーの経営者は読むべき一冊。

  • 久しぶりに一気に読んだ。それほど面白かった。

  • フィクションではあるが、筆者の体験をベースに作られている。世の中の本に書かれているような成功の法則はやってみると、確かに結果はです。ただし、裏側、つまり闇の部分はそこには語られていない。成功者にはいろんなパターンがあると思われているが、実はそうではなく同じようなシナリオしかないということがこの本で説明されている。エピローグでも述べられているが、「ビジネスと家庭とのバランスを取りながらいかに会社をスムーズに成長させられるか」がこの本の根底にあるテーマであるらしい。ストーリー形式で書かれており、大変読みやすい。

  • これから起業する、あるいは起業して2年以内くらいの人には本当におすすめの本だった。

    特に、起業家の家庭と、企業で起きるトラブルに焦点をあてており、ここまで詳細且つ赤裸々に語っている本はなかなかない。

    いくつか勉強になったことをメモしておく。

    ・成長期の商品というのは、お客さんの食いつきが全く違う。お客さん自ら買いに来てくれる。成長期に入った商品を取り扱ったことがあると、よく分かる。
    →成長期の前半を、知識と情報に基づいて予測して、そのタイミングで参入すると、大きなビジネスチャンスを掴むことになる。

    ・創業4年目くらいの会社が必ず直面するのは、マネジメントの問題。この時期に一番重要なのは、営業の数字を上げることではなく、機能するマネジメントチームをつくること。

    マネジメントの問題は、社員が病欠・遅刻、社員がいつかない、品質の低下、社員のモラルの低下、社員が社長の悪口を言い出す、社員の謀反・脱藩等々。

    この時に必要なのは、家業から企業への生まれ変わること。社長1人で経営できる時代は終わったということ。


    ・社員を認めることは大切。
    「〇〇さんと一緒に働くことができて、本当に良かった。なぜなら・・・・」

    ・会社が成長していくために必要な役者は4人。①起業家、②実務家、③管理者、④まとめ役。

    ・起業家は、社内を混乱させることがしばしばある。なぜなら起業家はアイデアマン。アイデアが湧いてきて、それを実行心変えれば気が済まない。セミナーに参加したり、本を読んだり、ほかの社長に会ったりしては情報を仕入れ、新しいアイデアを社内でやろうとする。しかもアイデアを持ってきた翌週には、また違うアイデアを言い始めるから、社内は大混乱。社内を大混乱に突き落としておいて、その後始末は実務家および管理者にやらせる。

    ・会社をシステム化する間、起業家は何をすべきかと言えば、会社から離れて遊んでいることが重要。なぜなら起業家はアイデアを出す人だから、社内で活躍するかぎり、混乱ばかり招いてしまう。だいたい社長というのは、進むばかりでストップすることを知らない。

    社内のシステム化が完了したタイミングを見計らって、会社に戻る。遊んでいる間に思いついたアイデアを試すことで、新しい成長事業がスタートする。

  • 起業して直面している問題が簡潔に書かれていた。
    1〜2年に1回は見直そうと思う。

  • 成功者ではありませんが、子どもの病気、家族の不和ととても共通点が多くすらすら読めました。自身の影響であることを嫌味なく受け入れられる良著

  • 読み終わりました。

  • 大家さんが紹介していた本。
    なるほど。
    自営の方もだけれど、サラリーマンでも、仕事に夢中になり過ぎて、家庭が崩壊するのって、こういうことかな。と思った。

  • ビジネス関連の本だが、

    家庭を持つ奥さんにも読んでもらいたい。

    今自分の家庭の状況、旦那さんの状況、仕事の状況
    これから起こるかもしれない事対して自分が出来る事、

    別々のようででも「密接に関係している」とわかって
    ずっと自分の中でモヤモヤして絡まっていたのが取れた気がした。

    ひとつひとつ、理解し、納得し、改善策を考えて、前に進む。

    この本に出会ったタイミング
    読んだタイミング

    私にとってすごくいいタイミングで
    大事な時期に出会う事が出来た本。

    読み終えて....
    「まずはお互い読み終えて、
    感じた事気持ちを共有しないと」と思い家族会議。

    夫婦でも24時間を共に過ごしてる訳ではなく、
    互いが別々の時間を過ごし出る時もあり、
    互いに色々な人と接している、
    接している事によって成長し、
    考えてかたも環境も変わる。

    そばにいるからなんでもわかってるように見えて
    一番後回しにしがち
    子供と同じように
    夫婦も一日一日互いが成長しているから、
    一カ月後、3カ月後、半年後、なんて考え方や現状が変わって当たり前。人は死ぬまで成長し続ける。

    だから夫婦でも常に互いの考えを
    【共有】
    する事が大事だと思いました。

    仕事も同じ職場の人と、
    現状、思想、を共有するのと同じで
    家庭でも定期的に共有する事が大事だと気付かされました。

    奥さんの立場からでも
    この本からは私はすごく色々な事を吸収できた本です。

  • 会社の同期に勧められた本。
    今まで読んだビジネス関連の本の中ではNo1かもしれない。

    企業や事業が立ち上がりから安定するまでにどのような問題が発生し、その原因は何かをパターン化して説明してくれている。

    ライフサイクル期に応じた人間の動きのパターン

    ここまでパターン化して説明できるようになるためには
    いったいどれだけの数の修羅場を体験し、どれだけの経験を積んで、その経験を抽象化・一般化する知的格闘をしてきたのか、読んでいて鳥肌が立った。

    物語形式で話が進むため、三枝さんの本のような体裁を取っている。
    両者で違うのが、人と組織に対する考え方だ。
    両者とも事業はリーダーのパワーが最も重要だという点では同じだが、
    三枝さんは組織内の不完全なメンバーを強い経営リーダーがどのように導くのか、という「リーダー個人の力量」に視点が置かれているのに対して、
    神田さんは組織や人とは構成員の役割が決まっていてその中でバランスを取るものであり、
    そうした構造的理解がないまま無理やりねじ伏せると、
    必ず歪みが発生する。
    そのパターンもわかっているから段階に応じて組織内のメンバーが役割を適切に演じる、もしくはそうなるようにリーダーが促す、という「組織を構成する人間の心理とパターン」に視点が置かれているという点だ。

    本書の中では「鬼の経営」と「仏の経営」という対比がされている箇所があり、
    まさにそう。
    そして本書では「仏の経営」の中に「鬼の経営」が包含しているべきだと書かれている。

    まったくそのとおりだと思う。
    熱き心で「鬼の経営」だけでメンバーを引っ張るのは、
    結局いたるところに歪みが出る。
    それを身を持って理解しているからわかる。

    本書ではそうした歪みを「シグナル」として認識できるようになり、その場合の原因と対処方法まで教えてくれる。

    これは折にふれて読み返さないといけない本だと思う。

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著者プロフィール

経営・マーケティングコンサルタント、作家/アルマ・クリエイション株式会社代表取締役/NPO法人学修デザイナー協会・理事
上智大学外国語学部卒。ニューヨーク大学経済学修士(MA)、ペンシルバニア大学ウォートンスクール経営学修士(MBA)取得。大学3年次に外交官試験合格、4年次より外務省経済局に勤務。その後、米国家電メーカー日本代表を経て経営コンサルタントとして独立。多数の成功企業やベストセラー作家を育成し、総合ビジネス誌では「日本のトップマーケター」に選出。2012年、大手ネット書店の年間ビジネス書売上ランキング第1位。18年、マーケティング分野で歴史的権威があるDMA国際ECHO賞の国際審査員に抜擢。2019年・2020年、「社長の成績表」(古田土会計主催)にて、2,400社超中、2年連続No.1に。ビジネス分野のみならず、教育界でも精力的な活動を行っている。

「2022年 『未来実現マーケティング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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