寄生獣(完全版)(1) (KCデラックス)

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  • 講談社
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  • / ISBN・EAN: 9784063346640

感想・レビュー・書評

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  • 高校の時に出会って一気によみました。絵が強くて、でもストーリーにぐんぐん引き込まれていきました。
    人間とは何なのか考えさせられたり
    ミギー先生・・・

  • 寄生獣とは何なのか、という疑問よりも、それが現れたときの状況、関係が面白かった。終わり方も絶妙だと感じた。

  • リアルタイムで読んでいたが、今こその名作!

  • なんとも異様な漫画。
    違和感がたっぷり。
    しかし面白すぎる。
    最後で泣いてしまった。

  • 中学校のときに読んだことあるけど、また読み直した…やはりおもしろい。
    描写はグロイけどスラスラ読める名作。

    SFとしても面白いし、種の存続など人間の在り方も考えさせられる。
    特に、ミギーの台詞がいい。

    ミギー 「 『悪魔』というものを本で調べたが
           やはりそれに一番近いのは人間だと思うぞ」

         「わからん・・・。尊いのは自分の命だけだ。
          わたしはわたしの命以外を大事に考えたことはない。」

    シンイチ 「もう死んだんだよ。
           死んだ犬は犬じゃない。イヌの形をした肉だ」


    シンイチ 「ミギー・・・島田に罪はあると思うか?」
    ミギー   「罪・・・?それは人間達が
           人間の物差しでかって決めればいいことだ」


    田村玲子 「みんな少し人間を侮りすぎてるわ。
            たしかに個体個体を見れば随分と日弱など産つにも思える。
            ・・・けどそうじゃないのよ。我々が認識しなくてはならないこと
            人間と我々が大きく違う点・・・

            それは人間が何十 何百 何万 何十万と
            集まって一つの生き物だと言うこと

            人間は自分の頭以外にもう一つの巨大な「脳」を持っている。

            それに逆らったとき 寄生生物は敗北するわ。」


    田村玲子 「寄生生物と人間は一つの家族だ。
           我々は人間の子供なのだ。
           だが・・・我々はか弱い
           それのみでは生きてゆけないただの細胞体だ。
           だからあまりいじめるな」


    広川市長 「環境保護も動物愛護もすべては
            人間を目安とした歪な物ばかりだ
            なぜそれを認めようとせん!

            人間一種の反映よりも生物全体を考える!!
            そうしてこそ万物の霊長だ!!
            正義のためとほざく人間!!
            これ以上の正義が何処にあるか!!

            人間に規制し生物全体のバランスを保つ役割を担う我々から
            比べれば人間どもこそ地球をむしばむ寄生虫!!

            いや・・・寄生獣か・・・」


    ミギー  「シンイチ・・君は地球を美しいと思うかい?
           私は恥ずかし下もなく「地球のために」という人間が嫌いだ。
           なぜなら地球は初めから泣きも笑いもしないからな。

           なにしろ地球で最初の生命体は
           煮えた硫化水素の中で生まれたんだそうだ。」


    シンイチ 「おれは寄生生物の立場に立つことはついに出来なかった。
           そうとも元々そんなことはできっこない。

           違う生き物同士時に利用し合い時に殺し合う。
           でもわかり合うことは無理だ・・・。
           イヤ相手を自分という種の物差しで
           把握した気になっちゃダメなんだ。
           他の生き物の気持ちを解った気になるのは
           人間のうぬぼれだと思う。
           他の生き物は誰一人人間の友達じゃないのかもしれない。
           でも・・・たとえ得体は知れなくとも
           尊敬すべき同居人には違いない。

           他の生き物を守るのは人間自身が寂しいからだ

           環境を守るのは人間自身が滅びたくないから。

           人間の心には人間個人の満足があるだけなんだ。

           でもそれでいいし
           それが全てだと思う。

           人間の物差しを使って人間自身を
           さげすんでみたって意味がない

           人間自身を愛さずに地球を
           愛するなんて結局矛盾してるんだよ。」

    ミギー 「道で出会って知り合いになった生き物が
          ふと見ると死んでいた。
          そんな時何で悲しくなるんだろう

          そりゃ人間がそれだけ暇な動物だからさ
          だがな それこそが人間の最大の取り柄なんだ

          心に余裕(ヒマ)がある生物
          なんとすばらしい!!」

  • 今更ながら全巻セットまんだらけにて購入。
    実は今日から休暇なので、休み中に暇潰しにと。
    ざんねんながら、夕方から読みはじめて、さっき読み終ってしまいました。
    圧倒的なおもしろさ。
    勿体なさすら感じます。僕の理想とする考えに結論が持って行かれてて、よかった。人間のため、とか地球のため、とか全ての生き物のため、とかそんなん嘘くさい。人は自分の家族とか友人、恋人とか、飼い犬とかせいぜいそんな程度の範囲しか守ることは出来ないと思う。でもだからこそ、その人(動物)たちのために精いっぱい頑張れるんだと思う。

  • 途中で止まってるから近いうち読む。面白いしとにかくミギーがかわいかったのは覚えてる…

  • 地球に生きる人間という生命に対する問いかけに、非常に明快で適切な答えを出している。正義とは種のエゴイズムであるということを糾弾するのではなく看過した点に価値のある作品。
    で、ミギーが可愛すぎて困るよね。久々に駆り立てられました。

  • 数度目の再読。
    何度読んでも面白い。

    新一の寄生生物との邂逅。
    寄生生物との考え方に触れていろいろ感じている新一を
    みるのが楽しい。
    生きるために知恵を貪欲にみにつけたり
    自分と同種の生物たちの死について
    客観的に分析して嫌悪したり、
    そんな合理的なミギーが大好きだ。

    主人公である新一とミギーが
    レアケースであることを襲撃される度に思い出す。
    ミギーの考え方も結局彼ら同種と同じなんだけ
    部位により成長が固定され、結果新一と共闘することこそが
    ベターだという新しい考えに自然に至るってのは当然の
    流れではあるけど非常に面白いことだよね

  • 全巻読み終わった。
    精神が健全な登場人物が多いせいかグロテスク
    なのに後味の悪くない作品だった。
    漫画の王道的な展開だが、それが逆に良かったなあと思う。
    ミギーの台詞を読んでいると、色々考えさせられる
    ものがあった。
    多分また少し時間が経ったら読み返して
    みるだろうな。

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著者プロフィール

1960年7月28日生まれ。東京都出身。1985年、ちばてつや賞入選作品『ゴミの海』が「モーニングオープン増刊」に掲載され、デビュー。『寄生獣』で第17回講談社漫画賞(1993年)、第27回星雲賞コミック部門(1996年)受賞。2003年より「アフタヌーン」にて『ヒストリエ』の連載中。

「2004年 『雪の峠・剣の舞』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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