合理的にあり得ない 上水流涼子の解明 (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065190654

感想・レビュー・書評

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  • 元弁護士の主人公は公にできない揉め事を解決する何でも屋。殺しと傷害以外は引き受け、手際良く依頼完了。詐欺師、ヤクザ、野球賭博、一筋縄ではいかない依頼ばかり。柚月作品にしては軽く肩が凝らない内容。

  • 短編集で読みやすく、キャラクターも魅力的。毎話ともどこか切り口が違っていて飽きなかった。
    少し専門的な内容で理解するのが難しい話が何話かあったが、物語の面白みには影響していない。
    暗示の話は少々都合が良い気がしたけれど、全体的に面白かった。

  • 女性探偵が活躍するハードボイルドタッチの作品。
    しかしこのタッチの作品はかなり多いので、正直少し食傷気味かな。
    主人公は米倉涼子的な(笑)
    柚月裕子はやはりミステリー作家ではなく、ストーリーテラーなんだろうと思う。

  • 柚木裕子さんの作品、初読み。
    軽いテンポのミステリーで、普通に読みやすい。タイトルの作品のほか、
    ・確率的にありえない
    ・戦術的にありえない
    ・心情的にありえない
    ・心理的にありえない
    の合計5つの短編が入っている。

    上水流涼子という元弁護士の便利屋さんと、その助手で頭脳明晰な貴山伸彦が、悪事を退治する物語。どれも、悪い人がきちんと成敗されるので、読んでて爽快です。

    メインの2人についても、中盤でそのバックグラウンドが明らかにされていくので、親しみも湧いてくる。シリーズ化されてもおかしくない。

    ただ、個人的にはもう少しそれぞれの登場人物の内面まで入り込んでぐちゃぐちゃドロドロしたところまで行ってもらった方が良いのですが。

    右から左にずーっと通り抜けた感じで、爽快なこと以外、あまり感覚に残りませんでした。もう一冊、他のを読みたいという感じもなく。

  • 元弁護士・上水流涼子を主人公とした短編集。
    元弁護士といっても法的な話はないので、非常に読みやすい。
    また、際立つ美しさをもつ涼子や、万能感のある助手の貴山など、キャラの個性も立っていてすぐにでもドラマ化しそうな予感。
    ミステリとしても伏線や展開が面白いので、誰にでもおすすめできる。

    「確率的にあり得ない」★★★
    こち亀を思い出す。
    「合理的にあり得ない」★★★★
    若干のサプライズ。
    「戦術的にあり得ない」★★★
    現実的にあり得ない。が物語としてはまあまあ。
    「心情的にあり得ない」★★★★
    復讐と解決のバランス。
    「心理的にあり得ない」★★★
    解決が現実的。

  • 弁護士では扱えない事案を解決に導く涼子。最初の『確率的にあり得ない』は相手の土俵に乗った上でひっくり返す‥見事すぎるし引き込まれたな。実際に面倒な事案に向き合うことになったら、涼子がいたらなぁって思うかも。
    貴山が助手になったのは涼子への後ろめたさだけじゃないだろうな。

  • 久しぶりに1日で読み切った。テンポよくスカッとするエピソードが多く、裏社会をテーマにしているパートでも、スピーディな展開は飽きさせないと感じた。

  • サクサク読める短編集。
    上水流が主役なのだが、後半になるにつれて貴山が影の主人公ではないかと思えてくる。23年4月期にドラマ化されるらしいが原作のシリーズ化を期待します。

  • スカッと気持ち良く嵌める涼子さんがカッコイイ。
    続編出してほしいな〜

  • 柚月さん入門にはいいかも
    まるで映像化を狙ったような痛快ストーリー
    ドラマ業界は続編を期待しているかも
    個人的には結末が少し物足りないと思いました。
    どの話も結末は濁し気味ですが、対象者(悪役)をもっと懲らしめて欲しかったです。

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著者プロフィール

1968年岩手県生まれ。2008年「臨床真理」で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、デビュー。13年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞、16年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。同作は白石和彌監督により、18年に役所広司主演で映画化された。18年『盤上の向日葵』で〈2018年本屋大賞〉2位となる。他の著作に『検事の信義』『月下のサクラ』『ミカエルの鼓動』『チョウセンアサガオ咲く夏』など。近著は『教誨』。

「2023年 『合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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