リアルワールド (集英社文庫(日本))

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 2126
感想 : 280
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087460100

感想・レビュー・書評

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  • 怖い。。

  • 怖いよ

  • どうやら私は、同じジャンルの本を続けて読む事が多い気がする。他の人から見たら、違うかもしれんけど私の中のカテゴリーでは、「推理小説」と「リアルワールド」は同じにくくられる感じ。

    最近めっきりタイムスリップもの系が多かったけど、非常に攻撃的でダークな思考を促す本やった。
    毎日電車で読んだ後は、すんごいグルグル色々考えたよ。
    ポッポのおかげですぐに忘れるけどさ。

    しっかし桐野夏生の本ってメインの登場人物がよく死ぬよなーと。

    「取り返しのつく事」と「取り返しのつかない事」のテラウチの思考が面白かった。

  • 桐野夏生作品になかなか手を出せないでいるなか、
    親友に勧められて読んだ作品。

    犯罪物、事件物、ハードボイルド系ばかりかと思い込んでいた桐野作品だと思っていたら、良い意味で裏切られた。

    犯罪を通して、人間の本質、自分でも知らなかった悪の部分が、徐々に確実に、明らかになって、自分自身でも驚愕、狼狽する、高校生達の姿。
    それを取り巻く、大人になりきれない大人達の姿。

    話がテンポ良く進むので、数時間で一気に読み進めてしまった。

  • 4人の女子高生の話。
    皆、自分で思ってるのと周りに思われてるのは全然違うのね。
    隠せてると思ってもそれは気付かれてる。
    だったら最初からさらけ出した方が楽だな。

  • 主人公の女子高生の隣人が両親を殺し逃亡した。
    ささいなきっかけから犯人と女子高生4人の複雑な関係が始まる…、というお話。

    リアルか…?
    彼女たちを見ていると思春期ってすごいな、と思ってしまう。
    私もそんな時があったんだろうか。
    そうだとしたら、少し恐い。

  • 桐野夏生の文章の書き方が好きです!


    4人の女子高生と、殺人を犯した1人の男子高生のお話。

    「ミミズ」とあだ名をつけて小馬鹿にしてた隣の家の息子が母親を殺した。
    その「ミミズ」と携帯電話でつながることになった4人の少女たち。
    それぞれの悩みが、ミミズの逃走劇と共にむき出しになって、加速していく。

  • 自分はは完璧に本当の自分を隠しているつもりでいるけど、案外周りは何となくでも、確かにでも察していたりするのです。
    学生のときってこうだったかも。

    今でも多少はそうかも。

    結末がこんなことになるとは思ってなかったけど。

    この年代のときは、些細なことで思い悩むんだよね。
    もうだいぶどうでもよくなってきたなぁ(苦笑)

  • 面白かった。
    かなり好きな分野である。
    いろんな意味で取り返しがついていない。


    私もキラリンに会いたい。
    罵られたい。


    ただ、久しぶりに両親に会うという時に読むべきではなかったのかもしれない。

  • みんながみんなそれぞれの不幸を背負ってるように見えるのは、偶然この本の登場人物がみんなそうだったからか、桐野夏生がそう読ませたのか、それとも現実の女子高生がそういうもんだからなのかな。混乱したまま読み終わる。桐野夏生の文章には貫禄を感じる。荒々しさが安っぽくない。

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著者プロフィール

1951年金沢市生まれ。1993年『顔に降りかかる雨』で「江戸川乱歩賞」、98年『OUT』で「日本推理作家協会賞」、99年『柔らかな頬』で「直木賞」、03年『グロテスク』で「泉鏡花文学賞」、04年『残虐記』で「柴田錬三郎賞」、05年『魂萌え!』で「婦人公論文芸賞」、08年『東京島』で「谷崎潤一郎賞」、09年『女神記』で「紫式部文学賞」、10年・11年『ナニカアル』で、「島清恋愛文学賞」「読売文学賞」をW受賞する。15年「紫綬褒章」を受章、21年「早稲田大学坪内逍遥大賞」を受賞。23年『燕は戻ってこない』で、「毎日芸術賞」「吉川英治文学賞」の2賞を受賞する。日本ペンクラブ会長を務める。

桐野夏生の作品

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