さよならバースディ (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 177
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087462951

感想・レビュー・書評

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  • バースデイ!!!

  • 久々に読んだけれども、バースディのキーボードで打ち出す単語の羅列と愛くるしい動作に、やっぱり癒される。
    ストーリーは二人もの死が絡む、重い内容なんだけれども…ね。

    ただ残念なのは謎解きの部分。
    ちょっと無理矢理すぎという印象です。

  • 2010/08/05

  • 由紀の描写が緩やかで、最初に彼女の魅力をもっと克明に記しておいたほうが物語に深みが出るのにと思っていた。決着を知れば、なるほどなるほど。切り口はいつもながらに突拍子もなく、意外性に満ちている。

  • 読み始めて、「バースディ」がボノボの名前だって分かって、タイトルをもう一度見て、すでにやばいと思った。
    動物が出てくる話は無条件に泣いてしまう。子供の頃読んでトラウマになった「かわいそうなぞう」なんて、今でもあらすじを思い出しただけで泣ける。

    ので、最後に泣いたのは予想の範囲内。むしろ死なないだけ良かった。
    ってか恋人由希の自殺動機を知りたいからって、わざわざ熱でふらついてる時のバースディ使わんでもいいだろ、真よ。
    バースディの回復を待つなりプログラミングを解析してもらうなり手はあったはず。
    そりゃ憔悴しきった二人が最後の力を振り絞って自殺の動機とセンター内に蔓延る真実を知る様子はドラマ性があるけど、狂ってる。

    そして由希、なぜプロポーズされたその晩に自殺した(笑)色々積もるものはあったのかもしれんけど、タイミング的にあてつけとしか思えん(笑)

    とまぁ、突っ込みどころの多いミステリーでした。ただただバースディがかわいい。

  • 2014.1.24-3
    ボノボの言語習得実験プログラムに参加していた安達助教授に続き恋人の由紀も自殺で失った真が、由紀の死の真相を探るうち、プログラムの裏にある不正 を暴く

  • 類人猿の言語習得を勉強していると話したら、友人が薦めてくれた本です。
    とある霊長類センターで、ボノボ(ピグミー・チンパンジー)のバースディが言語習得を披露する公開検証の場面から始まります。
    もう一人の主人公・真は、恩師の後を継ぐ形で実質的なリーダーとしてバースディの言語習得を日々研究しています。
    着実に、そして平和に進められていると思っていた研究でしたが、ある事件がきっかけで、真は真相を知って行くことになります。

    真とバースディ、彼らの周りの人間。それぞれの性格や、行動が随所で偏りなく書かれているので、のめり込むことができる作品だと思います。
    特に、バースディの表情が映像のように頭の中で再現されるような描写は、後半からラストに続く真とバースディのやりとり、そしてそこに人間のエゴや、バースディの"心"が浮き立ってくるような読者の感情を引き出すことに繋がるのではないでしょうか。

    一冊の本ですが、多くの展開があり、決して読者を飽きさせることはないです。上記に述べた、事件の犯人を探そうと登場人物をいろいろ疑うのですが、待ち受ける真相に胸が苦しくなります。
    ラストは、泣いてしまいました。
    愛情やコミュニケーションについて考える作品でした。

  • 【しんみり芋】
    彼女の死の真相を調べていくうちに悲しい真実がみえてくる話です。人と動物のきずな、人間の欲、愛など様々な感情が渦まくなかで、涙なしでは読めない一冊です。

    大分大学 ニックネーム:(*´∇`*)ノ

  • これは泣いた。最後の場面なんか涙がぼろぼろでて、ろくにページが見えなかった。バースディがとてもかわいい。

  • なんとなく結末が最初から読めていた。

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著者プロフィール

1956年、埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞。14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞。16年『海の見える理髪店』で直木賞。著作は多数。近著に『楽園の真下』『それでも空は青い』『海馬の尻尾』『ストロベリーライフ』『ギブ・ミー・ア・チャンス』『金魚姫』など。18年『人生がそんなにも美しいのなら』で漫画家デビュー。

「2022年 『ワンダーランド急行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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