- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087464184
感想・レビュー・書評
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これは確かに解説者の古池真理子が書いてあるように、分類分けが難しい本だ…(便宜的にエッセィにしました)。
なぜか分厚い本なのに、就活移動中2時間ですいすいと読み終えてしまった。
確かに、「あぁ、見城徹にとって編集者という仕事は病だなぁ」とそのままの感想を抱く作品です。
良い意味でも悪い意味でも、ものすごく、影響力のある本でした。
例えば、100頁に書いてあることなんて、今就活中の私には「おぉ!」と思えるメッセージが書いてあったけど、200頁に書いてあることなんんて…一歩間違えたらこの本を破りたくなるようなことが書いてあるし。
「良い本とは売れる本」というキャッチフレーズだけ聞くと、「勝者の言うことね」と思えるかもしれないけれど、「これほどの努力を、人は運という」という言葉にあるように、行間から作者の努力が、にじみでるような文章でした。
自分にとっては、村上龍と同じで、頑張りたい!という時に読むとガッツが出るけれど、気分的に元気が無い時に読むと余計に力が吸い取られそう…な本でした。
あとこれ読んで思ったこと。
確かに、村上春樹は日本の文壇(と言われる世界)には合わないだろうなぁ…と思えるようなエピソードが書いてった。
(○○○○という作家が芥川賞とった××××という作家を殴って肋骨折らせたとか)どちらが良いとか悪いとか、二元論ではないんだけどね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
出版業界の常識をことごとく覆していく見城徹さん。
今作は単行本の文庫化ですが、本当にこの方の編集者人生は苛烈の一言です。
尾崎豊、坂本龍一といった名だたるミュージシャンや、高橋三千綱、中上健二といった作家まで様々な人と一冊の本を作り上げてきた見城さん。
その中で失ったもの、犠牲にしたもの、後悔の念ばかりが残った別れと、多くの経験をし、その全てを糧にして今も一編集として行き続けるその姿勢は編集や出版業界といった枠を越えて、己の望んだ人生を生きるという辛さ、痛み、そして喜びを教えてくれます。
長時間労働にサービス残業、仕事人間といったネガティブなイメージばかりが先行する日本人にとっての「仕事」、このイメージが吹き飛ぶほどにこの方の仕事、そして人生に対する生き様は熱い!!
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幻冬舎社長の見城さんの本です。
幻冬舎というと名前は聞いたことがあるのですが、その成り立ちなどはまったく知らなかったのですが、背景には作者とのかかわりなど様々なことがあるというを垣間見れる一冊です。