神々の山嶺 上 (集英社文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087472226

感想・レビュー・書評

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  • 伝説の登山家を巡るミステリーと、岩壁に挑み失敗して死を覚悟する山岳描写の、両方で引き込まれ、500ページの上巻を一気に読んだ。
    ネパールでの誘拐事件がどうなるか、下巻ヘ続く。

  • 良書だと評判であったので、読もうとは思っていたが、読むのが遅くなってしまった。
    そのうちに映画化もされてしまった。
    メディア化された作品は、図書館に行ってもほぼ貸し出し中であることが多いが、本書は文庫で上下巻揃って置いてあったので、迷わず手に取った。
    夢枕獏氏の本は『シナン』しか読んだことはないが、一気に読める言葉選びと、本の題材に対して謙虚な姿勢であり、好印象の作家だ。
    本書も一気に読んでしまった。
    感情移入をするあまり、主人公と同じ場所で涙ぐんでしまった。
    特に、羽生がエベレストに上ったことを売名行為だと後に評価した人間に対し、深町(主人公)がそれは違うと否定する場面である。
    一番好きな登場人物は、名前は失念したが元グルカ兵の男だ。もうだめだ!というときに現れ、主人公たちを助けてくれる。言うこともやることもかっこいい。

    登山小説の新たな原典(だったような)となった、と解説であったが、今度は新田次郎の登山小説も読んでみたい。

  • 夢枕獏の小説を初めて読んだ。退屈するところがまったくなく、一気読み。これ連載だったみたいだけど推敲しないでこの無駄のなし具合なのかしら。すごい。

  • 山に興味がないから少し退屈だった。

    誰も登ったことのないルートで山に登ることに命を懸ける男達の話。
    いわくつきのカメラを軸にして物語が展開します。

    それなりに面白いんだが、山に興味がないからかちょっと物語の展開がダルい。
    (この話の内容なら半分のページ数でいいのに)

    物語のゴールが見えにくいからかな?

    ただ最後の最後で少し盛り上がってきました。
    下巻で面白くなることを期待しましょう。

  • 人に薦められた本を読む第8冊目
    母に薦められ。非常に面白かった!人類未踏の地、エベレストの西壁冬期無酸素単独登頂に挑む、山以外の生き方を知らない男。その無謀な挑戦を、自分の命を賭して記録しようと決意する主人公。果たしてこの二人の男の行く末はー。久々に手に汗握る緊張感と高揚感を得られる小説を読んだ気がする。この小説をきっかけに自分の登山熱にも再度火が付き、最近は毎週末山を登りに行っている。自分もいつか同じようにエベレストを登頂してみたい。

  •  エヴェレスト山頂目前の姿を最後に行方を絶った登山家マロリーのものと思われるカメラが、カトマンドゥで発見される。カメラマンの深町はカメラの謎を追ううちに、伝説の単独登山家、羽生丈二に出会う。
     羽生は偏屈で独りよがりな性格のため、高度な技術を持ちながら仲間から嫌われ、エヴェレスト登頂からも見放され、日本の山岳会から消えた男だった。
     日本で羽生の過去を調べた深町は再びネパールに行き、羽生の姿を追い求める。

     カメラの謎を吹き飛ばすような、孤高の登山家、羽生の強烈なキャラクター、世界一の山に対する想い、誰もなしえていない登攀への執念に圧倒されたところで上巻終了。

  • 登山に興味はないのですが、映画化となっているので読んでみました。
    ヒューマンな内容なのかと思っていましたが、後半はミステリー?でもなさそうですけど。
    羽生さんの説明が多くて、ちょっとダレてしまいました。
    最後に動きがあったので、下巻に期待。

  • 現在映画公開中、
    49でもまだやれることはあるだろうか?

  • 伝説の孤高の登山家羽生の苛烈な生き様

  • 2016/02/17発売 小説すばる内で夢枕獏さんとの対談にて読んだと明記。

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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