メイン・ディッシュ (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.73
  • (95)
  • (161)
  • (169)
  • (15)
  • (5)
本棚登録 : 1186
感想 : 168
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087474244

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 美味しそうなご飯の描写がある本を探して行き着いた作家さんの一冊

    普通に短編と思って読んでいたら、繋がっていて、えっ?!と思って読み直して、最後にもう一回えっ?!と思ってまたまた 読み直してしまった。

    一通り読み終わって、もう一度読み直すことはあるけど、3回読み直したのは初めてだった!

    すごい!!

  • 料理がおいしそうな本はいっぱいありますが
    私にとっては、これが最初の本でした
    そして、これが私の一冊目の北森鴻さんの本でした
    香菜里屋シリーズ、冬狐堂シリーズ、蓮丈那智シリーズ、
    どんどんはまっていきました
    新作が読めないのは残念ですが、良い作品を読ませて頂き、ありがとうございました

  • 短編連作の味わいが深い作品。一篇ずつ読む時の日常系ミステリーのおもしろさと、伏線回収のダイナミックさがとても好きです。
    謎が溶けても、何度でも読み返したくなるストーリーやキャラクターの魅力があります。

  • 謎の素敵料理人ミケさんと劇団女優ネコさんの日常の謎解き本。
    完成されたコース料理のような見事な構成(*'ω'*)
    細やかな伏線と回収の手際良さ。
    文庫本だけの特別編にニヤリ。
    そして作中のお料理が美味しそう!

    少しモダンな感じのコミカルさにほっこりでした(*゚Д゚*)

  • あれ?この拾った男性が料理が上手な設定・・。
    というのはともかく。
    「香菜里屋」のあとなだけにテリヤの次はミケ?とつい思う。

    女優のねこさんとミケと劇団員のワイワイした様子が楽しくて美味しそうで、それとは対照的に暗くてじんわりと不気味な悪意が漂う「滝沢」編。
    交互に語られるうちにだんだんと核心にせまるわけですが。
    「まさかフィナーレ直前であの人物が、実はあの人物とああいう関係にあったなんてのは、小説の世界ではご法度だ。」
    って、まさにこれ?
    途中、こんがらがってしまって理解するのがたいへんだったし、こういうのはあまり好みじゃない。
    けど、ねこさん、小杉、ミケが大好きでラストのお話は堪能しました。
    ミケさんの料理美味しそうだな。
    自分では作れそうにないので、せめて梅酒!
    ブランディとはちみつの梅酒はやってみようかな。

    と、言うわけでタイムリーにも梅が出回る時期だったので漬けてみた。ミケさんのレシピが知りたかった。
    とりあえず、梅1kgにハチミツ300g、氷砂糖300g、ブランデー。
    V.O.しか手に入らずどぼどぼと贅沢に。味見をしつつ。
    20130616

  • 短編が連なる形式のミステリー。
    2回、3回と読んでいけば、より理解が深まって面白くなりそうな感じでした。
    ネコさんが居候するってのは、リアリティがないかなぁ。。

  • 北森鴻の連作ミステリ短篇集『メイン・ディッシュ』を読みました。
    北森鴻の作品は、昨年11月に読んだ『花の下にて春死なむ』以来ですね。

    -----story-------------
    女優・紅林ユリエが小杉隆一と作った劇団『紅神楽』は、推理劇を得意としている。
    座付き作者の小杉は大の推理マニアなのだ。
    ある雪の日に、ユリエは三津池修と名乗る男(通称ミケさん)と出会い、一緒に暮らし始めた。
    過去の経歴が全くわからないミケさんは、プロ顔負けの料理の腕を持っていた。
    ミケさんと小杉は、『紅神楽』が遭遇する事件で名?迷?推理を繰り広げるが、そんな折り、ユリエとミケさんの生活に大きな変化が訪れる―。
    謎解きの深い味わいが重奏する垂涎のエンタテインメント。
    おいしくてせつない、シャープでトリッキーな連作ミステリー。
    (解説・千街晶之)
    -----------------------

    集英社の『小説すばる』の1996年(平成8年)6月号から1998年(平成10年)11月号に不定期掲載され、『アペリティフ(プロローグ)』と『メイン・ディッシュ(エピローグ)』を追加して1999年(平成11年)3月に書籍化、2002年(平成14年)3月の文庫化に際してさらに『特別料理』が追加された作品です。

     ■アペリティフ(プロローグ)
     ■ストレンジ テイスト
     ■アリバイ レシピ
     ■キッチン マジック
     ■バッド テイスト トレイン
     ■マイ オールド ビターズ
     ■バレンタイン チャーハン
     ■ボトル“ダミー”
     ■サプライジング エッグ
     ■メイン・ディッシュ(エピローグ)
     ■特別料理
     ■解説 千街晶之

    小劇団「紅神楽」を主宰する女優・紅林ユリエの恋人で同居人の三津池修(ミケさん)は料理の達人にして名探偵… どんなに難しい事件でも、とびきりの料理を作りながら、見事に解決してくれる、、、

    でも、そんなミケさん自身にも、誰にも明かせない秘密が…… ユーモラスで、ちょっとビターなミステリ連作集。

    文庫化に際して、新たに特別短編を加筆… さらに美味しくなった、スペシャル・メニューを召し上がれ。

    一つひとつのエピソードは、それほど魅力的に感じなかったのですが、それらが伏線となり、物語全体に関わる大きな謎解きができる… ミケさんは誰なのか? なぜこのタイミングでユリエの元を去ってしまったのか? という謎が解けていく瞬間が心地良い作品でしたね、、、

    物語の中で、リアルな部分と創作部分(作中作の入れ子構造部分)が混在しており、どの部分が本当で、どの部分が妄想なのかが、ややわかり辛い印象でしたが… 読者をミスリードさせるための意図的な演出なんでしょうね、愉しめました。

    各エピソードに登場する料理も美味しそう… グルメミステリでもありましたね。

  • なるほど笑そこに落ち着かせるのか笑。

    各編もうまく騙されたという感じかな。ラストはさすがにわかりましたが笑。

  • 図書館。読もうとすると子ども2人に邪魔されて満足に読めず、断念してしまった。さらっと読むには少し複雑そうなストーリー構成だったので、また別の機会に読めたら。

  • 主人公(ねこさん)が感じ悪くて好きじゃない。どうしてこの人は、こんなに偉そうで暴力的なんだろう。メインが料理なので、それに対して無粋なことを言うようだけど、みんな食べることが好きだなぁ…。■ひとつひとつの話が小粋に面白くて、全体としても予想外な繋がり方をして、それなりに楽しめたけど、やっぱり登場人物の灰汁が強い。

全168件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

1961年山口県生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒業。’95 年『狂乱廿四孝』で第6回鮎川 哲也賞を受賞しデビュー。’99 年『花の下にて春死なむ』(本書)で第 52 回日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門を受賞した。他の著書に、本書と『花の下にて春死なむ』『桜宵』『螢坂』の〈香菜里屋〉シリーズ、骨董を舞台にした〈旗師・冬狐堂〉シリーズ 、民俗学をテーマとした〈蓮丈那智フィールドファイル〉シリーズなど多数。2010 年 1月逝去。

「2021年 『香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

北森鴻の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
米澤 穂信
宮部みゆき
宮部 みゆき
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×