- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087712766
感想・レビュー・書評
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冷ややかで美しくて、冷静でいて狂っている島。スケキヨと白亜の神秘的な絆に苦しくなる感情は、千早さん作品の凄さの原点だと感じる。湖の底から見える月はほんとうに綺麗。
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図書館。
質感のある水のようなどろっ、でもないけど
さらさらでもない、独特の世界。
スケキヨっていう名前がどうも違う作品の印象が
強すぎてマイナスだったんだけど(笑)、そして
結末も読めてしまうところもあったけれどなかなか
興味深い作品。 -
まどろみの世界で凛として綺麗。そんなイメージの物語でした。少し狂気の混じった綺麗な愛情に、くいっと引き寄せられてしまいます。痒いところに手が届いているというのか、読んでいて気持ちの良い作品でした。好みは分かれると思いますが別世界の空気に浸からせてくれることは間違いありません。
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悲しいとか、寂しいとかそんな感情じゃなくてもっと自分を突き上げるこの気持ちはなんなんでしょう
きっと二人は神なんだ
感情が乏しいことも、浮き世離れした美しさも、きらびやかな景色も、二人にのし掛かる残酷なまでの境遇も、周りを圧倒させるもの全て
重く暗いが所々に滲む朱が綺麗で美しい
嫌いじゃない
蓮沼が好きです
2011/09/06 -
何とも感想が難しい。
どろりとした、高い湿度の中にいる感覚。
島の独特な匂いがこちらまで漂ってくる。
独特で、残酷なファンタジー。
表紙がとても美しい。 -
始まりはたんたんと2人の幼少期が描かれていて、物語の展開も予想がつかず掴みどころがないな、と感じた。中盤からの展開に引き込まれ、後半は一気に読み終えた。
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本土から離れたヘドロの匂いに満ち溢れた島、遊女屋街、訳あって本土に居ることができなくなった人間や売春宿を利用する客人だけが渡し船で行き来する。捨てられていた子供、あまりに整っていた容貌のスケキヨと白亜。
SFでもミステリーでもない、ファンタジーというよりは幻想小説と言うのが似合う。島の伝説はあるけれど、伝説だけで終わっているのがちょっと残念。 -
世界観が好みすぎた。この世界の色彩とかが、言葉で巧みに表現されているから、情景が容易に想像できた。