ジャージの二人

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 493
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087746778

感想・レビュー・書評

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  • エピソードで紡いだような小説。慣れるのに最初は少し時間がかかったが、次第に心地よくなってくる。
    長嶋節というのでしょうか。
    あまりにさりげない文章の進み方なので、読み終えてからも、自分の日常が小説っぽく思えてくるから不思議。
    映像化したくなる人の気持ちがわかります。

  • 家庭に問題を抱えてる親子二人が山荘と言うか山小屋でダラダラしますよってな内容。
    長嶋有の佳作。随分計算され、ビビッドな表現も多いけれど、ちょっとピンときませんでした。
    でも詰まらんかと言えば面白いですけどね。

  • 本当に本当にこのひとはいい。こころの微妙な動きとか、ひとの細かなしぐさとか、ちいさいことを丁寧に書く。でもその細部にこそすべてがある。

  • 「ねたあとに」を読んでみたら、「ジャージにて」のことがときどき出てくるので、そうか、そうか、こっちを先によむべきだったか。と思って手にとった一冊。ねたあとに、の舞台になった山荘で一夏をすごす父親と息子のだらだらとした暮らし。二人とも結婚生活にはうまくいってはいないのだけれど、それぞれの妻も悪人ではなくただ結婚に向いていないふたりなのかもしれません。こういう盛り上がりがないお話って、安心して読んでいられるから好きなんだけど、若い人には退屈に感じるのかもしれないですね。「富士日記」を思い出します。

  • お互いの妻とうまくいっていない父子の、ゆるりとした北軽井沢での夏休み。
    何もしないていいる二人に、癒されます。
    疲れたとき、ふと読み返したくなる小説。

    堺雅人さん主演で映画化もされてます。

  • 不思議な世界だ。

  • ちょっとダメな父子の「ちょっとダメ」さ加減の描写がとても上手い。息子の方は20代後半で無職ではあるものの「ダメダメ」になるほど気概があるわけでもなく、文筆業で糊口をしのいでいこうとしてはいる。親父の方は「ちゃんとしてない」ために離婚されてしまうものの、かといって性格が変わるわけでもない。ダメな男性、しっかり者の女性というロール配分が明確。

  • 長嶋有が好きですが、 やっぱこれがいちばん好きです。 ダメな男に弱いわたし。(R)

  • 映画の方がおもしろそうだなぁ。

  • 犬のミロとカメラマンでばつにのおやじと初妻の息子で作家志望のフリーターの僕が東所沢から車に乗って、涼しいけどいけてない別荘へ行ってのんびりてきとーにすごす話。

    あるある、と思う。 けいた

    けいたのまねばかりせず自分で本を開拓しよう、と思う。 さとこ

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著者プロフィール

小説家、俳人。「猛スピードで母は」で芥川賞(文春文庫)、『夕子ちゃんの近道』(講談社文庫)で大江健三郎賞、『三の隣は五号室』(中央公論新社)で谷崎潤一郎賞を受賞。近作に『ルーティーンズ』(講談社)。句集に『新装版・ 春のお辞儀』(書肆侃侃房)。その他の著作に『俳句は入門できる』(朝日新書)、『フキンシンちゃん』(エデンコミックス)など。
自選一句「素麺や磔のウルトラセブン」

「2021年 『東京マッハ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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