いま、会いにゆきます

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093861175

感想・レビュー・書評

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  • 再読なので、最後がいきなりSFでも受け入れられました。
    ちょっと知的障害のある男性の亡くなった奥さんが1年後に突然現れて再び去っていくお話。
    登場人物たちすべてに味がある。

    超~ベタな内容だけれども、なんだかんだでキレイにまとまっているし、水彩画のように美しいお話だと思います。
    ノンブル先生と犬のプーの話とか、ぞうさんがクモの巣にひっかかった数え歌とか、印象に残るものも多かった。

    市川さんの実生活をベースに描かれたのが、幻想的過ぎなくて良かったのかも…。
    妄想が過ぎるところもなかったし…ね(笑)

  • 本日、読了。

    9月11日にデイケアから借りてきて読む。

    何年か前にテレビで映画を放送した時に観て、面白かったので、原作はどうかな?と思い、見つけたので借りて読む事にしました。

    最初は、映画とは内容が同じなようで違うかなぁとも思いましたが、読み終わってみると…結局、だいたいの内容は同じかなって感じでした。

    分厚いので、最後まで読みきれるか心配だったけど、読み終えて良かったです。

  • 初めて本を読んで泣くという経験をした。最初はなんだかセカチューに似ているなと勝手に思っていたが、予想外の展開に吃驚した。ある程度ストーリーを知ってはいたけれどまさかあんな風になるとは思わなかった。
    一生懸命、澪のいない日々を過ごしてゆく巧と佑司。彼らの不思議な生活習慣も面白く、でも切なく悲しみに包まれていた。しかし澪がアーカイブ星から戻ってきた時(話の中で彼らはそう呼んだ)話は大きく展開していく。記憶を失った澪。彼女はまたアーカイブ星に戻ってしまうと悟った巧と佑司は、なんとか彼女が幽霊だということを隠そうとする。そんな2人が何故か哀れで可哀想で、でも愛おしく感じられた。
    彼らの慎ましい生活の中には沢山の幸せが溢れていた。それを羨ましく思うし、彼らがいつまでも幸せであって欲しいという思いも、読み進めていくうちに強くなっていった。ああ彼らはなんて健気なんだろうと。些細な幸せで満足できる。それはお互いの愛があるからではないか?私はそう思う。
    幸せは長くは続かない。ラストでは澪の愛、それは母親としても、巧の妻としても両方あって、とても暖かくて大きい愛だった。そこからずーっと涙が止まらなくて、大きくしゃくりあげるくらい、もうすごい泣き方だった。何故私が泣いてしまったのかうまく説明できないけれど、この本の事をしっかり理解できないけれど(私がまだまだ子供でボキャ貧だから)、本当にこのお話が切なくて愛おしくて、たった一晩で私の大切な本になった。ブックオフで108円で買ったこの本だが、それ以上に私の人生に大きな影響を与えた、そして与えるであろう、そんな本になった。108円以上の価値やそれ以上のもの(うまく言い表せない)を得た気がした。大好きな作品。映像でも買ってしまったからそちらも是非観てみたい。その時はまた感想を書いてみたい。 2015/09/10

    追記:学校で先に何ページか読んでいたけれど、途中でやめて家で読む事にして、やっと昨日読み始めたんだけど、(それが上の感想)9時前に読み始めて11時前に読み終えた。私的にはゆっくりゆっくり、一語一語を噛み締めて読んでいたつもりだったから思ったより早く読み終わって意外だった。今まで躍動感のある作品ばかり読んで、きりきりと緊張感があったからページを繰るのが早くなっていったんだけどこの作品はゆっくりとしたペースのつもりでも結構なスピードで読んでいた事になる。吃驚。
    あと、今まで台風やなんやらで雨の日続きだったし正直憂鬱だとか思っていたけど、このお話を読んでちょっとだけ、本当にちょっとだけ雨の日が好きになった。

    願わくは、澪がアーカイブ星で、ちゃんと愛の物語を綴れますように。巧と佑司が仲良くしっかりと生きていけますように。この星にいる彼らもちゃんと自分の小説を書き上げられますように。そしていつかはアーカイブ星でみんな幸せに暮らせますように。そう思わざるを得ない作品だった。

  • 一気に読んでしまった。
    澪さんの強さに感動しました。

  • こんな風に愛し合えるなんて、素晴らしいと思った。
    それと同時にとても切なかった。

    全ての出会いには別れがある。
    別れること前提で、別れるその日まで全力で愛する。
    それには、強さが必要だ。

    愛するために必要なのは、優しさではなく、強さだ。

  • ドラマは見たかな。

    ドラマの印象と同じで、特別新しい発見はなかったかも。

  • 2004年映画化(主演:竹内結子・中村獅童ほか)
    2005年ドラマ化(主演:ミムラ・成宮寛貴ほか)
    雨の季節の週末に父子家庭に起こる奇跡……哀しいけれど幸せ、そんな恋愛小説です。
    思い切り泣きたい方にぜひ。

    ↓利用状況はこちらから↓
    https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00021208

  • 請求記号:913.6/Ic 図書ID:00155220

  • 市川拓司著。

    「お互いをすごく好きだって思って、それがずっといつまでも続くことのどこが幸福でないと言うの?」
    主人公の死んだ妻の言葉。
    主人公と同じで、幸福はこんな気持ちだけでいいとは思ったことはないし、実際に感じたこともない。そんな自分はいま幸せでないのか?と考えさせられる。
    物語としても良くできていると思います。

  • この本を読んで映画を観ました。恋愛がテーマなのかもしれませんが、映画では描写しきれない息子への愛が本の中では切ないほどに書かれています。
    ラストでの種明かしには意外性もあり、本当に感動しました。
    市川拓司さんの作品は澄み切った水のような独特の世界観があり、切ないけど、温かい気持ちになれます。

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。獨協大学卒業。'97年からインターネット上で小説を発表。2002年1月、「Separation」で出版デビュー、いきなり同作がTVドラマ化される。次作「いま、会いにゆきます」は映画化され、100万部を超えるベストセラーに。他の著書に「恋愛寫眞――もうひとつの物語」「そのときは彼によろしく」「弘海――息子が海に還る朝」「世界中が雨だったら」がある。

「2009年 『きみはぼくの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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