伊豆の踊子 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 6458
感想 : 465
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001029

感想・レビュー・書評

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  • 思ったより短かった。洗練された言葉で情景を鮮明に描くことができる小説の醍醐味を味わった感じ。

  • とても快く人間は結局孤独、でもみんな優しくて最高よ
    って

  • 伊豆の踊子のみ読了。
    中学生以来の再読。
    中学の時はいまいちわからなかったけど、今は大学生の初恋物語なんだと理解できる。
    但し今の若者には理解不能な大学生だろうけど。

  • 2019/4/29
    川端康成は雪国に続き読むのは二作品目となりますが、雪国に並んで知名度の高い伊豆の踊子はちょっと自分的には表現や言い回しが難しいような気がした。
    旅をしていた時に出会った遊女?の人との出会いや、それによって自分自身の気持ちがどう動かさせるか、自分がどう考えさせられるのかが全4編にわたって描かれている。
    特に3編目の抒情歌のところでは、よくわからない仏教用語がたくさん出てきて読んでて混乱しそうになった時もあった。
    読み終わって感じることは、何か内容は難しかったような気がするけど、心の中にはモヤモヤが残っており、なんだか作品全体から悲観的な印象をうけたのは気のせいなのだろうか?

  • 著名な作品ということで、本書を手にとった。本書は、孤児として育った主人公の学生「私」が道中で会った旅芸人に恋をする物語である。本書では、芸人が世間から蔑まれていることや女が先に食事に手をつけては汚いなど当時の職業差別や男尊女卑の時代背景が伺えた。その中でも、誰とでも分け隔てなく接する「私」に芸人達は心を許し、共に旅をする様子が微笑ましい。一人の踊り子との恋は、終始読者にもどかしさを感じさせるが、随所に見られる純粋な心情の描写が印象的であった。想い合っていても結ばれることのない恋は虚しくあり、しかしそれでいて美しい。著者の作品は概して文章に汚さを感じず、とても読みやすいと感じた。次回は著者らしくない文体の作品を読みたいと思う。

  • 380円購入2000-06-00

  • 2017/10/14

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50298229

    2018年度「ノーベル賞」でも取り上げました。

  • <u><b>ただのロリコンじいさんじゃない!</b></u>

    「伊豆の踊子」名作だから読んでおこうなんて不純な動機だったけど、最後の方でほろりと泣いた。ああぁ、青春だな。こういうほろりと泣かせてくれる小説はなかなかないよ。<s>やっぱり、川端はただのロリコンじいさんじゃないですね。</s>(ノーベル文学賞作家になんてこと言うんだ…)。

    この文庫の中なら「禽獣」が一番好きだなぁ。まぁ、簡単に言うと動物大好き変態爺様のお話です。<s>というか、川端の小説なんて変態しかでてk</s>
    川端作品の中で5本の指に入るくらい好き。

  •  二十歳の一高生の私は、自分の性質が孤児根性で歪んでいると思い悩み、その息苦しさから逃れるため伊豆へ旅に出た。そこで旅芸人の一行に出会い、その中の十七くらいに見える踊子の薫(大人っぽく装っているが実際は十四)に好意を持ち、一行の行先を先読みして後を追いかける(今の時代ならストーカーだ)。私と一行は道中を共にすることになり、彼らを軽蔑や好奇の目で見ることのない私と一行は親しく打ち解ける。そして彼らとの天城峠から湯ケ野温泉、下田への旅を通じて私の心は人の親切を自然に受け入れる程に解きほぐされていく。

     高等遊民の自分探しの旅といった感があるが大いに旅情があり、読後とても清々しい気分になれる好著だった。他に『温泉宿』『抒情歌』『禽獣』を収録。

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著者プロフィール

一八九九(明治三十二)年、大阪生まれ。幼くして父母を失い、十五歳で祖父も失って孤児となり、叔父に引き取られる。東京帝国大学国文学科卒業。東大在学中に同人誌「新思潮」の第六次を発刊し、菊池寛らの好評を得て文壇に登場する。一九二六(大正十五・昭和元)年に発表した『伊豆の踊子』以来、昭和文壇の第一人者として『雪国』『千羽鶴』『山の音』『眠れる美女』などを発表。六八(昭和四十三)年、日本人初のノーベル文学賞を受賞。七二(昭和四十七)年四月、自殺。

「2022年 『川端康成異相短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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