伊豆の踊子 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001029

感想・レビュー・書評

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  • 踊り子との関係性が、甘酸っぱく切ない。

  • 40~50ページほどの話が4つ掲載されている。
    その中の1つが「伊豆の踊子」。

    本のタイトルは「伊豆の踊子」だけど、読んでみると最後の2つの話の「叙情歌(じょじょうか)」と「禽獣(きんじゅう)」が面白かった。
    どちらも主人公の語りが長々と続く感じで、少しだけドストエフスキーの「罪と罰」を思い出させるけど、あんなに鬱々とした感じではなく、それよりは幾分軽やかな雰囲気の語り方。回想したり心情を吐露する感じが良きでした。

  • とても美しい伊豆の情景が頭に浮かんでくる。

  • 「伊豆の踊り子」は評されている通り主人公の心の雪解けが描かれていて読後感よし。「抒情歌」も切々たる想いが生々しく文章に表されていて胸を打たれた。その他二篇は難解。「何時でも新しい本が出た度毎に古い本を読め」

  • 純文学に手を出してみる
    伊豆の踊り子は面白かった
    他はなんとも難しい
    他の本を巡っていずれ読破したい

  • 文章が綺麗。10年ぶりくらいに読んだけど、こんなに短かったっけ。

  • 短編集です。4作とも面白かったです。
    やはり、風景の描写や比喩表現に圧倒されます。

  • 巻末についた三島由紀夫の解説どおり、「禽獣」の怪文にふれ、「抒情歌」を幾度も読み直すために使う本であろう。
    死と生の境目、処女と女との境目。曖昧がゆえに明瞭な概念に飛びいる手助けは、いつだってこういう名文によるものなのだ。

  • 学のない俺には少し難しい文章でした。

    一つ一つの話が生きること、そして死ぬことについて考えを深めさせてくれる一貫した流れがあるように感じました。
    一つ一つの話に心が動かされるような、節があり、その言葉を噛み締めることでこの本を読んでいました。

    死とは、また、生きるとは、なんとも難しい事だなぁ、と思いました。

  • 洗練された言葉で、自分と他人の間にある壁が壊れていく感覚を描いています。名作でした。

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著者プロフィール

一八九九(明治三十二)年、大阪生まれ。幼くして父母を失い、十五歳で祖父も失って孤児となり、叔父に引き取られる。東京帝国大学国文学科卒業。東大在学中に同人誌「新思潮」の第六次を発刊し、菊池寛らの好評を得て文壇に登場する。一九二六(大正十五・昭和元)年に発表した『伊豆の踊子』以来、昭和文壇の第一人者として『雪国』『千羽鶴』『山の音』『眠れる美女』などを発表。六八(昭和四十三)年、日本人初のノーベル文学賞を受賞。七二(昭和四十七)年四月、自殺。

「2022年 『川端康成異相短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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