伊豆の踊子 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 6472
感想 : 465
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001029

感想・レビュー・書評

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  • 踊子のもつ純潔さ(とでも言うのでしょうか)に、読んでいる私まで甘い快さを感じました。伊豆の踊り子に関してはとても読みやすかったのですが、続く温泉宿が少し読みにくかったです。

  • 薄い本なので、伊豆旅行前に読破する予定でしたが、なんとも読み進まず…。
    主人公は孤児根性で歪んでいるようです。どうも川端本人と照らしあわされているようでもあります。伊豆の旅の道中であった踊子達と旅をして、人の温かさを感じて?成長するようなんですが、やっぱり昔の文章は、難しいなぁ~って改めて思った作品。

  • 孤独に悩む二十歳の学生が伊豆へひとり旅に出る。途中旅芸人の一団と出会い、踊子の心に触れ、感傷と孤独に歪んだ青年の心根は雪のように溶けゆく。二十歳が何やってんだ?と思うが、一座の生活を観察する青年の視線はどこか薄情でむごい。

  • 正直なところ現時点では評価はつけられない。全然理解出来ていないだろうし、深いところは読めていないと思う。

    『温泉宿』が収録されている中ではいちばん面白かったかもしれない。
    『抒情歌』は日本語のリズムが心地よかった。不思議な読後感。
    『禽獣』の主人公はなんだろう。冷酷というのは違うと思うんだけど、どこか人間としてズレているというか。

    次読んだ時は評価をつけられますように。

  • なんかよく分からないけど、「禽獣」の描き方がなんとも退廃的で印象に残った。

  • 伊豆の踊子
    『道がつづら折りになって、いよいよ天城峠に近づいたと思う頃ー』の始まりから昔教科書やテストで触れていた事を鮮明に思い出した。
    傷心の青年が伊豆への一人旅において出会った旅芸人の中の踊子と知り合い心が解かれていく様が切なく、表現が美しい。巻末の年譜では、19歳の川端康成自身が伊豆に旅行して旅芸人一行と道づれとなる、となっているからその記憶や感情により生まれた作品なのでしょう。
    同収録の『抒情歌』は女性の語り口で元恋人の死を悼むものとなっているが、著者の死生観といったものが伺えて、その強い思いに圧倒される気がする。
    巻末の解説が三島由紀夫によるものである事もこの文庫の読み応えあるところ。


    • おびのりさん
      あけちゃんさん、こんばんは。
      おびのりです。

      伊豆の踊り子 じんわり良いですよね。
      私も登録してあるのですが、再読した時、
      最後のシーンに...
      あけちゃんさん、こんばんは。
      おびのりです。

      伊豆の踊り子 じんわり良いですよね。
      私も登録してあるのですが、再読した時、
      最後のシーンにびっくりしてしまいました。
      気がつきましたか?
      川端さん、さすがって思いましたよ。
      2022/10/15
  • 読みやすかった!

  • ザ純文学ですね。起承転結も明確ではなく、こういうのが好きな人もいるんだろうな。自分はあんまりかな。

  •  最後のお別れのシーンがものすごい寂しかったです。ずっと阿波の踊り子やと勘違いしていて、なんでかなーと考えたんですがただ阿波踊りと混ざっただけでした。

  • 純文学。小雨の中、足袋で山道をいくイメージが鮮烈(そんなシーンがあったかは覚えてない)に残っている。自分はトータル的に作中文章を想像したイメージで憶えているんだなと書いていて思いました。

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著者プロフィール

一八九九(明治三十二)年、大阪生まれ。幼くして父母を失い、十五歳で祖父も失って孤児となり、叔父に引き取られる。東京帝国大学国文学科卒業。東大在学中に同人誌「新思潮」の第六次を発刊し、菊池寛らの好評を得て文壇に登場する。一九二六(大正十五・昭和元)年に発表した『伊豆の踊子』以来、昭和文壇の第一人者として『雪国』『千羽鶴』『山の音』『眠れる美女』などを発表。六八(昭和四十三)年、日本人初のノーベル文学賞を受賞。七二(昭和四十七)年四月、自殺。

「2022年 『川端康成異相短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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