- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101006024
感想・レビュー・書評
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またひらりと一さじ、スウプをお口に流し込み…
スウプをひらり?普通ならおかしいと感じるこの表現をお母さまなら全然おかしくない、そう思わせる太宰治はすごい。
この作品に出てくる4人すべてに似ているらしい太宰治。
どれだけこの世の中が生きにくかったのだろうか。 -
お母さまのスプウンのところだけでもクラクラするくらいイイ。
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人間は、みな、同じものだ。
同じであるはずがないのに、 -
最後の一文で考えさせられたな。
「これは、直治が、或る女の人に内緒で生ませた子ですの」 -
初の太宰治(あ、メロスは読んだか)
大人になってから読み返したい。まだ全てを吸収しきれてない気がするから。
でも、日本最後の貴族も、ボロボロに壊された青年も、どちらの滅び方も美しくて、、、
死ぬひとは、きまって、おとなしくて、綺麗で、やさしいものだわ。 -
太宰作品をちゃんと読むのは初めてだけど、読みやすかったな〜と思う。
あらすじからいい話じゃないんだろうと思ってたけど、だんだんと堕ちていく様子が怖...なんでこんなに鮮明に表現できるのか!
読み終えて『苦しいな』と思う本は久しぶりでした。
他の作品を読んだ後にまた、読んでみたい。 -
15年ぶりぐらいに再読。当時の自分がどう感じたか、覚えてないな。でも、その時はとにかく読み終えるのが目的で、あまり記憶に残る読み方ができてなかったなと実感。もちろん僕は貴族じゃないけれど、比較的恵まれてこれまで生きてきて、上原や直治にも、かず子にも自分を重ねてこれまで信じてきた物を壊したくなる、壊れてくれないと生きていけなくなる…(もちろん命に関わる物じゃないですが)。きっと定期的に読み返して自分の壊した物壊せてない物を振り返りたいと思います。
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お母さまがスウプを掬う初めの1ページ目が物語の最高地点で、そこから沈み続けていくストーリー。日が傾いでいく、というのがいいのか。
主人公のかず子さんは、何も知らな過ぎて見ていられない。ここまで痛々しい主人公なのに語り手も同じ温度なのが、なんかもうゾワっとする。笑
高校生の頃に読んだときはもう少し純粋に楽しめた気がするんだけど、読後若干胃もたれするので「もう歳をとってしまったのかなぁ」と少し寂しい、太宰治でした。
こちらこそ、フォローしていただいてありがとうございます!コメントまでいただいて、とてもうれしかっ...
こちらこそ、フォローしていただいてありがとうございます!コメントまでいただいて、とてもうれしかったです(*^^*)
太宰治の作風と、文章の美しさとのギャップが不思議と心地よくて...いろいろ挑戦したいなと思います(^^)
明日は予選会!うわぁ、熱い、熱いですね!!
作品を思い出すと、胸が熱くなり、涙がでそうになります。年末に向けて私も読み返そうかなぁ。けいたんさんの感想、楽しみにしております(*^^*)
けいたんさんの本棚、かなり自分のツボで拝見していてとてもわくわくします!
梨木香歩さん、私も大好きですー!
またいろいろ語ることができたら嬉しいです。これからどうぞ、よろしくお願いします。