【旧版】深夜特急5 ートルコ・ギリシャ・地中海 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101235097

感想・レビュー・書評

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  • 初めの方が好きかも

  • トルコのイスタンブールは久しぶりに、楽しい街だったようだ。作者は雑然としたところが好きなのだろうか。
    ギリシャのパトラス最後の日、偶然出会った人にパーティに誘われ、そのまま泊まってしまうエピソードがあった。幸せそうな家族の中で、言葉が通じないながらも過ごしたひととき、ひとつの区切りを感じさせられる。

  • 1970~80年代のバッグパッカーブームのバイブルとなった伝説の紀行作品。

  • イランからトルコを経てギリシャへ。
    黒海沿岸な町トラブゾンになぜか憧れる。気候も人の感じも東アジアほどあったかくなさそうなのに。
    イスタンブールはいかにも貧乏旅行者向きというのがよく分かる。
    長旅の末に、ギリシャのヨーロッパっぽさをアジアと比較して喪失感を感じるというのは分かる気がする。長旅は一生と同じで、幼年期や青年期を過ぎて壮年期あるいは老年期にさしかかっているという表現が染みる。

  • 暗く、静かで、苦しい旅になってきた。
    自分は何がしたいのか、何を求めているのかと、世界の国々よりも自身に意識が向くことが頻繁になる。
    中国を旅していたころは、現地の酔狂さにひたすら浸透していたというのに・・・。

    にしても、こんな苦しい旅より、現実の世界に戻る方がつらいのか。
    現実はなぜこうもつらいのか。
    読んでいる自分まで哲学じみてくる。

  • 旅の終わりを考え始める。旅は人生に似ていて、青年期をすぎると収束へ向かうというのが実感こもってる感じ。

  • 再再読。旅の気だるさ。再読。旅の終わりということが意識され始めている。

  • 宮脇俊三の奥さん、愛子さんが登場していた。

  • アンカラで〈私〉は一人のトルコ人女性を訪ね、東京から預かってきたものを渡すことができた。イスタンブールの街角では熊をけしかけられ、ギリシャの田舎町では路上ですれ違った男にパーティーに誘われて。ふと気がつくと、あまたの出会いと別れを繰り返した旅もいつのまにか[壮年期]にさしかかり、〈私〉は、旅をいつ、どのように終えればよいのか、考えるようになっていた。
    (1992年)
    — 目次 —
    第13章 使者として
    第14章 客人志願
    第15章 絹と酒
    対談 旅を生き、旅を書く

  • バス旅がしたくなりました。
    たださすがに海外でやる根性は
    私には無いです(笑)
    国内でやってみたいですね!

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著者プロフィール

1947年東京生まれ。横浜国立大学卒業。73年『若き実力者たち』で、ルポライターとしてデビュー。79年『テロルの決算』で「大宅壮一ノンフィクション賞」、82年『一瞬の夏』で「新田次郎文学賞」、85年『バーボン・ストリート』で「講談社エッセイ賞」を受賞する。86年から刊行する『深夜特急』3部作では、93年に「JTB紀行文学賞」を受賞する。2000年、初の書き下ろし長編小説『血の味』を刊行し、06年『凍』で「講談社ノンフィクション賞」、14年『キャパの十字架』で「司馬遼太郎賞」、23年『天路の旅人』で「読売文学賞」を受賞する。

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