【旧版】深夜特急5 ートルコ・ギリシャ・地中海 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101235097

感想・レビュー・書評

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  • ヨーロッパ圏に入りアジアで感じていたような高まりを感じなくなっていく。沢木さんがただ観光地を回ることには興味がなく、旅の意味を探し、現地の人との触れ合い、特に人間の性がむき出しになるような事にこそ興味を抱いているのではないかと思う。地中海で旅の意味を朧気に見出した沢木さんが、どのように締め括るか6巻に期待したい。

  • 2020.4th
    再読。☆×4
    深夜特急2周目の旅もいよいよあと1冊。
    旅が長くなるほどに失っていく…分かる気がします。

  • トルコ・ギリシャメイン。旅の目的が変わってきているという描写?が面白かった。2回しか海外行ってないじぶんは自分はまだまだ幼年期だなあ。
    旅の終わりが見えてきて、先日行った海外旅行の終わり際のことを思い出した。感傷的になる、あの一種のセンチメンタルな感じ。物事の終わりにつきまとうあの「もう終わってしまう」というあの感じ。何故かこの本は本当に追体験している気持ちになる感じがする。不思議。

  • バックパッカーのバイブル本。本来の目的であるデリーからのバス旅がようやく始まり、本巻では陸路でトルコ、ギリシャを巡る。
    旅が後半戦に差し掛かっていることもあり、旅を始めた当時から比べると穏やかな旅で、著者が自省する機会が増えている。そのためハラハラしながら読み進めることはなくなったが、逆にほのぼのとした気分で一気に読み進められた。特にトルコ編のイスタンブールで海峡超えのフェリーをのんびり往復するエピソードはお気に入り。
    著者も旅には青年期、壮年期、老年期があると書いているが、まさにそう思う。20代にかなり旅をしたので、自分ももはや壮年期の気持ちで旅をしていると共感した。

  • * 旅の「壮年期」ということでだんだんと終わっちゃう感が強まって来た。
    * トルコ編は自分で世界一周した時に行った時のこと思い出す。とはいえ、正直自分の時はイスタンブールが正に「どうしてもノレない」タイミングの街で、ガラタ橋のサバサンドとか全然刺さんなかったんだよなあ。

  • 最後の15章の文章は読んでる私も夢の中にいるような感覚でした。今までの旅を振り返っていて、自分も一緒に旅をしていたかのような感覚に陥りました。
    また、話を読み進めて行くうちに、最初は何て刺激的な旅をしているんだと思ってましたが、旅に慣れるうちに新しい土地・国でもまあこんなものかという感覚を沢木さん同様に感じるようになりました。これから旅の終わりに向けてどのように進んでいくのか楽しみです。

  • 巻末の手記が素晴らしかった。
    これだけ充実した旅というものははたから見ても羨ましい限りであるが、そんな旅でさえ得るものがあれば失うものがあるという現実。

  • ついにヨーロッパに入った。トルコという国はアジアとヨーロッパの両方の要素を持つ国であり、イスラム教の国でもある。それぞれのエピソードは面白い、というほどではないが、なぜか引き込まれる。

  • 地中海の青を見てみたい。沢木氏の旅論的な章。

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著者プロフィール

1947年東京生まれ。横浜国立大学卒業。73年『若き実力者たち』で、ルポライターとしてデビュー。79年『テロルの決算』で「大宅壮一ノンフィクション賞」、82年『一瞬の夏』で「新田次郎文学賞」、85年『バーボン・ストリート』で「講談社エッセイ賞」を受賞する。86年から刊行する『深夜特急』3部作では、93年に「JTB紀行文学賞」を受賞する。2000年、初の書き下ろし長編小説『血の味』を刊行し、06年『凍』で「講談社ノンフィクション賞」、14年『キャパの十字架』で「司馬遼太郎賞」、23年『天路の旅人』で「読売文学賞」を受賞する。

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