遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101248042

感想・レビュー・書評

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  • 『国家の品格』で有名な藤原氏のイギリスに滞在していた頃についてのエッセイ。これは本当に数学者が書いたんだろうかと思うほど読みやすく、ユーモアに溢れた文章だった。大学や学者たちの話だけでなく、イギリスやイギリス人、そして日本についての考察も含まれていて興味深かった。

  • 「若き数学者のアメリカ」よりこれを先に読んでしまったので、作者の成熟などよりも、数学者の面白さ、大学で学ぶということについて面白く読めた。

  • 閉塞感溢れる楽しい学者生活。
    この人文章がうまい。自分に酔ってる点が、却って読みやすくなっている。

  • イギリスに対する深い洞察が平易でユーモアに富んだ文章で記されています。

  • 面白い。藤原氏の他著を読まれたことのある方はもちろんご存知だろうが、「最も変わった人種」というイメージのある数学者が、こんなにもしなやかなエッセイを書くのかと思われるでしょう。若い頃のアメリカ留学をつづったエッセイもかな〜り読ませますが、中年になられてからの在外研究経験をつづられたこちらのエッセイも十分面白いです。時にユーモラス、時におかしいくらいまじめな、かつお茶目な、なおそそっかしい氏の性格が滲み出ている、単なる読み物としてもすごーく面白いエッセイです。もちろん外国の大学の様子を知るためにも役に立つでしょう。ある程度は。

  •  ケンブリッジに家族連れで研究員として滞在することになった数学者のエッセイ。
     イギリス社会に流れる様々な日本との文化的、人種的、学術的な差を実感していく様を綴る。実感のこもった体験は読む人の心をくすぐる。イギリスと比較文化するのにも役立つはずだ。

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著者プロフィール

お茶の水女子大学名誉教授

「2020年 『本屋を守れ 読書とは国力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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