向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)

著者 : 道尾秀介

• 新潮社 (2008年7月29日発売)

感想・レビュー・書評

[memorikkoさんの感想 · 2024年1月22日]

ほんタメでたくみさんが激推ししてたので気になって読みました。
面白かったけれどもかなり人を選ぶ作品ではないかと思われます。個人的に虫が嫌いなので、某描写はかなり気持ちが悪くその辺りはサラッと読みました。昆虫系の描写が苦手な方は要注意ですね。

ネタバレではないものの驚くとかイヤミスとかの前情報と、色々とミステリ物を読んでいたこともありそれほど驚きの展開ではなかったです。
読みやすく展開も面白かったのでサクッと読めましたが、重めのお話なので再度読み直すかは少し悩みますね。

[たよりさんの感想 · 2024年1月12日]

意外な結末でした
とても面白かったですが、軽く鬱になりました

[2000548番目の読書家さんの感想 · 2024年1月10日]

「うっわ」って感じ。

終盤にかけてグチャグチャになったのが最後はすっと綺麗に(？)なったけど読後の感想としてはウッとなる。そんな感じ。でも好き。

[asano910さんの感想 · 2024年1月10日]

読み終わった瞬間の正直な感想は「ど、どういうことー？！？！？」でした(笑)

私の脳みそが展開についていけなくて理解が追いつかなかった.......ミステリーかつ鬱本と聞いていたはずだけどかなりファンタジーだったような....

事件の真相がわかる爽快感を感じられないし、どんでん返しで驚きを感じることもなかったので評価は低めです。

[ソウさんの感想 · 2023年12月26日]

初めて触れる話のような感覚でした。感じたことのない読後感。

[かばこさんの感想 · 2023年12月5日]

あまり好みではない作品でした。
全て主人公の妄想でした！はあんまりでは…？
全体的に気味が悪い作品なので、
元気な時に読むのをお勧めします。

[kamiyajinさんの感想 · 2023年9月27日]

解説者が書いている通り、「不条理な出来事が連続する幻想小説」のようだった。
この物語から、何をどう読み解けば良いのか？と戸惑ってしまった。
あまり、ワクワクするような謎もなく、蜘蛛に転生したS君、ミカちゃんたちとの捜査？泰造お爺さんとのやりとりなど、一応面白く読むことはできたが、心に響くような感動を得ることはなかった。
とにかく、面白い小説を求めてしまう私には、この本の真髄には触れることはできなかったようだ。

[木綿豆腐さんの感想 · 2023年9月16日]

設定が独特だけど許容範囲内。
登場人物がみんな怪しい。

[ﾀﾞｲﾌｸﾁｬﾝさんの感想 · 2023年9月7日]

人は誰しも主観の《物語》の中で生きている。
それが事実なのか創作なのかはたまた妄想なのか。心が揺れ動かされ続けた作品だった。

一文目からぐっと惹き込まれる魅惑的で不気味な世界観、違和感や不信感は抱くけれど伏線回収まで気付くことの出来ないストーリー展開。
読者の抱く常識というフィルターを嘲笑うかのように根こそぎひっくり返していく文章力にぐうの音も出なかった。
生き物・景色の描写の解像度が高く、わたし自身の過去の記憶や持ちうる知識と結びつけられてとても気分が悪くなった。（褒め言葉）

みんなが抱えて抑圧して逃げ続けてる嫌な思い出や現実を刺激して思い出させて直面化させる最悪な読後感で、イヤミス大好きなわたしはにっこり。
読後、めちゃくちゃ落ち込んでます。

P.S.
超どうでも良いんだけど、他人の家を訪れてインターホンを押して反応がなかったら帰るよね？ドアノブひねって鍵がかかってるかどうかさえ確認しないよね？

[向日葵さんの感想 · 2023年8月18日]

終始、違和感と気持ち悪さがある小説。ラストまで引き込まれる。道尾秀介にハマったきっかけとなった一冊。この本を読まずに死ぬのはもったいないなと思った。全人類にこの気持ち悪さを体験してもらいたい。これを読まずして道尾秀介は語れない。

[1920448番目の読書家さんの感想 · 2023年8月14日]

生々しいぃぃぃい！！
サスペンスっていうの？ジャンル詳しくないから分からないけど、内容は全体的に暗くてイヤーな感じがある。
主人公が狂ってるのが面白い。
狂人目線で進む物語。淡々とした伏線回収。
頁は多いけど展開が面白いのでどんどん進んだ。読みやすさはそこまでかな？
サイコパスを第三者目線でみてみたい人におすすめ。

[りさパパさんの感想 · 2023年7月13日]

なんとも奇妙な物語でとっつきにくかった　映画も好評だったようだけどいまいちオカルト的で自分にはあまり理解が進まなかったな

[ゆうきさんの感想 · 2023年6月24日]

僕が妹だと思っていたものとは一体
結局、岩村先生は悪趣味な先生ということ？

[1910317番目の読書家さんの感想 · 2023年6月14日]

ミステリーでもなく、ただたんに騙すために長々とつまらない話を詰め合わせてる。
長すぎるし読んでて飽きる。
ある程度結末は予想できたし、テンション調節が下手な本

[まちゃさんの感想 · 2023年6月2日]

すっごい気持ち悪かったので1ヶ月くらい引きずってたの覚えてる
終わり方が鳥肌たった

[まりっこさんの感想 · 2023年5月23日]

虫や猫が喋るような子供らしいファンタジーな妄想と、主人公のミチオを取り巻く残酷な現実が織り混ざって、読んでいる方も誰の言葉を信じたら良いのか分からなくなった。
物語中の台詞にあるように、誰もが自分の物語をもっている。語り手の主観で話しが進むから、都合の悪い事実は全部後出しなんだと納得した。
自分のせいで人が命を落としたという罪の意識を受け止めきれず、「生まれ変わり」という妄想をして心の逃げ道をつくっていたように見える。
死ぬということは命が終わることで、死んだ命は二度と戻らないものだと私は考えてるけど、
この物語にあるように「生まれ変わり」が存在する世界では命に終わりはなく、別の生き物となってまた巡り会うことができる。
その妄想が、死という現実に対するハードルを低くしてしまったように思えた。

全焼した家を背に歩くシーンでは、捻挫の描写から両親が窓からミチオを逃したのは本当のことなんだろう。でも、生きているミカを受け入れている母親、親戚の引き取り、アスファルトの影が一つしかないことから家から逃れられたのはミチオとミカだけだと思う。
まるで4人家族全員が揃って会話をしているように見えるのはミチオの主観で物語が進んでいるからで、ミチオの世界はこれからもそうやって続いていくんだなと思うと居た堪れない気持ちになる。

[江戸川さんの感想 · 2023年4月18日]

ファンタジーなんだけどホラーでもあって、ミステリーでもあるって感じの、ちょっと気持ち悪くて、、、
オチがスッキリしたものが好きな方はあまり好きでないかもしれないです。

[檸檬さんの感想 · 2023年3月31日]

名作すぎる
何年経っても内容を忘れない自信があるくらい衝撃だった。気持ち悪くて常軌を逸していて最高に面白い

[wakaritsuさんの感想 · 2023年2月21日]

非常に人を選ぶ作品。自分には全く合わず、終始気味が悪い。叙述トリックもあるのかもしれないが、それ以上に不快感が残った。同作者のシャドウは面白かったのに、作品の幅が広いと言えばそうなのかもしれない。

[いさろさんの感想 · 2022年12月21日]

YouTubeでおすすめされていたので購入しました。

冒頭からの不穏感と、後半の展開が気になりすぎて一気に読み進めました。

最後は人により解釈が変わると思うので、語り合いと思うのですが、あまりにも人に勧めたくない作品でした。

著者プロフィール

1975年生まれ。2004年『背の眼』で「ホラーサスペンス大賞特別賞」を受賞し、作家デビュー。同年刊行の『向日葵の咲かない夏』が100万部超えのベストセラーとなる。07年『シャドウ』で「本格ミステリー大賞」、09年『カラスの親指』で「日本推理作家協会賞」、10年『龍神の雨』で「大藪春彦賞」、同年『光媒の花』で「山本周五郎賞」を受賞する。11年『月と蟹』が、史上初の5連続候補を経ての「直木賞」を受賞した。その他著書に、『鬼の跫音』『球体の蛇』『スタフ』『サーモン・キャッチャー the Novel』『満月の泥枕』『風神の手』『N』『カエルの小指』『いけない』『きこえる』等がある。