アンの愛情 赤毛のアン・シリーズ 3 (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (470ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102113431

感想・レビュー・書評

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  • 読書日:2018年1月29日-2月4日.
    Original titile:Anne of the Island.
    Author:Lucy Maud Montgomery.

    Anneが大学生活を送る四年間が描かれています。
    この四年の間に大学で新しい親友が出来たり、
    周囲の人達が結婚するまでのちょっとした助言を与えたり、
    Dianaが結婚したりと様々な出来事が起りました。

    中でも印象的だったのは、Philiphaとの同郷である
    上流階級の男性RoyalからAnneが婚約の話を受け取った事です。
    彼女に昔馴染みのGillbertを友人として今後も接する事が出来るのか、
    本当にRoyal(愛称Roy)と結婚するのか、
    Anneの心が着かないままだったので
    次巻に持ち越されるのか等々、
    様々な憶測が脳内で駆け巡りましたが、無事に落着して安堵しました。

    そして中々恋愛というものは、上手くいかず難しいものだと感じます。

    Gillbertも大学二回生の時にAnneにはっきりと断られたのに、
    よくも耐えに耐えて初心を貫いたものです。
    非常に感服しました…!

    次巻での展開が楽しみです…!!

  • アンの大学生時代を描く。
    前作ではアヴォンリーでの教師としてそして改善委員としての活躍が描かれているが、高校生程の年頃にしては大人びて理想の高い少女だった。
    今作では、自由と恋愛を楽しみ、今の大学生と変わらず青春を謳歌している感じだ。
    オジサン目線として「思わせぶり過ぎやしないか?」。
    好意を寄せるギルバートを何度も拒絶し、散々貢いだロイを求婚の場で袖にする。
    きっとそこが少女のロマンティズムなのだろうが、男性としては… 
    天国のお父さんは「そんな娘に育てた覚えはないぞ」と言っていたに違いない。
    それにしても、ロイはいい人過ぎないか?ギルバートは辛抱強すぎないか?

  • 1915年 カナダ

    アンがグリーン・ゲイブルズを発ち、レドモンド大学での18歳~22歳までの4年間が書かれた作品。

    最初っから最後まで
    んっもう☆やだっ 青春☆☆☆
    の怒涛の展開(笑)

    けれどこれ
    多分アンと同じ年頃に読んでたら
    どっちつかずなアンの恋愛模様に「ナニソレ!!」って
    思っちゃったんじゃないかな

    今はジェムシーナおばさんみたいに
    「若いっつーのはそういう間違い あるある!」みたいに
    ニヤニヤしながらアンの恋愛模様を聞けるけれど(笑)

    この年頃らしい「好きな人はこうじゃなきゃ嫌!」とか
    「こういう出会いを私は求めてるの!」と
    子供っぽい空想の中の色恋沙汰と
    現実とのギャップに幻滅する様子が物凄いリアルに描かれてる。

    途中本当にロイと婚約して
    最後ギルバート死ぬんじゃないかとハラハラしたけど。
    読者の引き込ませ上手!


    またアンが新天地に言ったことで新たに登場した人々も皆魅力的。

    最初は度肝を抜かれる良いとこのお嬢さんでちょっと無茶苦茶
    だけど実は素直で伸びやかな心を持ってるフィリパ

    気難しそうで一見つっけんどんだけれど
    自由で寛大な心を持ってるパティの家の持ち主ミス・パティとミス・マリア

    アンとは結局別れるけれど、気にせず仲良しに接してくれる
    ロイの妹ドロシー


    そして幼馴染のルビーの死や
    アンの事を心から愛していたダイアナの伯母
    ジョセフィン・バーリーの死といった
    静かに訪れる辛い現実

    あとギルバートの忍耐強さに泣ける(涙)
    いやー面白かった!

    ところで双子のドーラが何故かこの巻から「ドラ」って表記されてるけど
    何故・・・ ドーラの方が好きなんだけど・・・

    追記:本屋でチェックしたらちゃんと「ドーラ」になってた。家にあるのが平成5年に刊行されたやつだからきっと途中で変わったんだな。

  • アンシリーズはどれが一番と言いがたいですが、
    この巻は特に印象深い言葉やシーンがたくさんあるように思います

    登場人物では、
    フィリバ・ゴードンがたまらなくチャーミングで、こういう人と友達になりたい!

    • merasanboさん
      そうそう!!アンの周辺の人物ではちょっとひねくれもの?が多く出てきますが、フィリバ・ゴードンも個性あふれる女の子で、え?と思う考え方の持ち主...
      そうそう!!アンの周辺の人物ではちょっとひねくれもの?が多く出てきますが、フィリバ・ゴードンも個性あふれる女の子で、え?と思う考え方の持ち主でしたがじつは大変ピュアーな愛すべき人でしたね。
      2011/05/11
  • 小さい頃から大好きなシリーズ。
    本巻は初めて読了。ギルバートとくっつくまで、、まあ長い!笑
    でも当時の少女の心情や情景を描く、言葉が相変わらず素敵。
    少女時代から知っているアンやダイアナ、ルビーの変化に切なく愛おしくなった。

  • 赤毛のアンシリーズで1番好き。アンとギルバートの関係が素敵すぎる!最後のページの接吻の意味が小学校の頃分からなかった思い出

  • パティの家で友達と暮らすのがとても楽しそう。フィルは最初あんまり好きじゃなかったけどどんどん好きになった。

    ギルバートとアンが結ばれて本当に良かった。

    みんな大人になってて読んでる側としても寂しくなった。

  • 大学時代のアンの話。主にギルバートとどう結ばれるかについて書かれている。子供時代とはまた違った楽しみ方になるが、相変わらず赤裸々なアンの気持ちが、ある意味とてもリアルに思えた。アン以外の人も含め、恋愛小説の要素が強くなっている。

  • ミーガン・フォローズ主演の映画『アンの青春』では原作の2、3巻が下地になっている。
    本巻は映画には現れない様々な人物が登場する。古き良き大学といった感じで好ましい。
    フィリパのお嬢さんぶりはまるで若い世代にジェネレーションギャップを感じつつ感心するような気持ち。面食らう発言が多いのに全く嫌味がなく、ここぞと言うところでグッとアンの人生を後押しする。
    パティの家に住むみんなが学生生活を振り返るシーン、猫たち、帰省した時のアヴォンリーの様子、手紙のやりとりなど本筋に関係ない場面も面白い。
    アンが数名から求婚されて屈辱を感じる気分など、ひどいけど、でもわかる、若いなあと思う。人に好かれるという事実はその人を慰めもするし傷つけもする。特に本命と出会っていない、あるいは気がついていないうちは。
    まあロイについては長く付き合いすぎた感はあるが、現代でいえば学生時代の恋人と必ずしも婚約しないのは普通だし、アンが自分の理想に酔っていたのと同様ロイも持って回ったような振る舞いをし、二人とも恋愛ごっこっぽかったのではないかと思う。若者はこんなものということで。その点やはりギルは頭がいい。
    ギルバートが異常に辛抱強いのは1巻で証明済みだが、まあ女子に都合の良いキャラ設定ではある。作者の夢かもしれない。
    ルビー・ギリスの死によって、「天国での暮らしはここ地上から始めなくてはならないのだ」と悟る場面、ジョゼフィン・バーリーとの別れ、ダイアナの結婚、ダイアナが母になり、自分はダイアナの過去に属しているだけで現在には必要ないのだと侘しく感じる場面など、大人になって読むからこそしみじみする話が多い。
    ところでギルバートへの気持ちに気づくクライマックスが案外短かった。
    映画ではミニー・メイが危篤をバラしたけど、原作はデイビーなんですね。
    どちらにせよシリアスシーンなのに子供が無自覚でサクッとバラす、ちょっと笑える場面。うまいですね、そういう効果も。
    大人になって再読して本当によかった。本との出会いはタイミング。慌てて読むものではないと改めて気付かされた。

  • アンみたいな学生時代をおくりたかった

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