家族の勝手でしょ!写真274枚で見る食卓の喜劇

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 384
感想 : 103
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103058526

感想・レビュー・書評

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  • 著者は6年に渡って120家庭の食卓を調査したらしい。
    2023年現在70歳と思うがこの方の記憶の子ども時代と今とは、何もかも違いすぎる。それを今の家庭に押し付けても…
    載っているのは、かなり特殊な家庭なのだろうか。
    外食、中食、冷食。食費がとても高そう。裕福な家なのか。
    著者の意地悪な目線で、印象の強い写真を選び、姑根性のコメントを付けているように感じる。
    父親が帰宅するまで食事を待たない、って子どもが小さかったら当たり前では?
    昔と違い帰宅が22時00分、23時00分が通常なのだし。
    そして刺し身の醤油皿や干物の皿も家族みんなで1つ、味噌汁もまわしのみ、それには違和感を感じるが、その家がそれでいいなら、まあいいのでは?という感じ。
    週末にパン屋さんのパンを食べる食事、我が家ではちょっとゆっくり贅沢に食べるので、とても楽しみです。
    そんな食事があっても、いいのに。

    他の方のレビューにあるように、著者の一週間の食事を同じ写ルンです、で撮影して載せてほしい。

  • なんとも凄い本ですね、写真(274枚)が語る食卓の風景、これが現実なのね、といいう気づきを与えてくれる、凄い本です、あ、一汁一菜のお味噌汁を語っている、土井善晴さん、不安な個人 を書いた経済産業省の若手達に読んで欲しい。これが現実、このままだと栄養不良の子供たちが多くなります、で、ここからどう変えるか、あれこれ一緒に考えたいですね。著者の取材力、そして、今の食卓の現実を見える化された、出取材力に★四つです。

  • デジカメは使用禁止、レンズ付きフィルムで撮影、未現像で提出を条件。1960年以降生まれ、首都圏に在住する子供を持つ夫婦を対象。主婦は専業主婦、有職主婦をわけず。2003年から2008年までのデータ。120家族を調査。見知らぬお宅の普段着の食卓が豊富な写真でぎっしりと興味深く垣間見れる一冊◆印象的だったのは、子供の好き嫌いに対して今の親はとても「寛容」、2000年代初頭までは「食事は楽しく、嫌がるものは押し付けたくない」だったのが、今回の調査では「私のストレスになるから、そういうことはしたくない」。「だが、自主性や意思を尊重されて「リクエスト」を出す子供たちに、食生活の自己管理能力があるとは、とても思えない」(p.222)。また主婦が疲れるからを理由にさまざまなことを放棄、夫もそれに寛容、という例示がいくつも。主婦の声に絞って取り上げただけ、批判する気は毛頭ない、というが、取り上げ方や寸評がすでに批判になっているようには見受けられた。◆自分の家庭は、出されたものは食べるのが当たり前、箸の持ち方も正しく持てるまで泣こうがわめこうが席を立つことを許されず、好き嫌いがあろうが、栄養があるから身体にいいんだから食べなさい、といった感じだったので隔世の感。最も時代だけじゃなく家庭でもさまざまだろうし、母数の少なさもあるからケーススタディーとしてとらえるべき面もあるか。さて令和の世はどうなっているんでしょうか、と思いつつ。

  • 大阪樟蔭女子大学図書館OPACへのリンク
    https://library.osaka-shoin.ac.jp/opac/volume/580591

  • 驚く食事もあったが、自分もやっていることが最近の驚くべき特徴のような取り上げられ方をしているものもあって、色々と衝撃的だった。

  • ふむ

  • 3.53/351
    内容(「BOOK」データベースより)
    『お菓子で朝食、味噌汁回し飲み、夫と妻の昼飯格差、赤ちゃんの一人食べ、家庭のネットカフェ化―食卓ナマ写真が映し出す今どきの家族像とは?前作『普通の家族がいちばん怖い』に続く、10年以上に及ぶ徹底的な食卓調査の集大成。』


    出版社 ‏ : ‎ 新潮社
    単行本 ‏ : ‎ 189ページ

  • 家族のありのままの食卓風景。たくさんの写真があるので分かりやすく、インパクトもある。こういう流れはどんどん加速しているような気がします。家族の食卓ですらこうなのですから一人暮らしならもっと悲惨では?

  • 「変わる家族 変わる食卓」の続刊。“誰もが欲望に忠実に”そして“家族はバラバラ化”が加速……という内容。

    なんとなく、こういう家庭もあるんだろうなぁ、とは思うが、これらを象徴的事例と採るか異常的事例と見るか、やや迷うところ。

    どうも結論ありきで誘導してるのが滲み出てる気が……
    調査結果の詳細知りたいなぁ。

    ただ読後は「ちゃんとご飯作ろう」と思われてくれるある意味良書。

  • 流し読み。写真多い。

    家庭での食事風景を一週間にわたって調査した結果、らしい。
    大抵の調査機関が三日くらいしかしないところを、ここは一週間かけている。そして、前半三日くらいは大抵の家庭は頑張っていい献立を作ってくるが、最終日などはガクッと量もレベルも落ちることが多い、という。そしてその辺りに家庭での食事風景が見えてくるという主張。

    もちろんどの家庭にもそれなりの事情、たまたま時間がなかったとか買い物に行けなかったとか色々あるだろうし、同じようなことは我が家でもある。それがたまたま調査機関の終わり頃に起きたということもあり得るだろう。

    しかし、個別の問題ではなく、ある程度の量の調査の全体としてそういう傾向があったというのは、やはりそこから導かざるを得ない結論というのも見えてくる。

    控えめにいっても、多くの家庭で食事の量や品数、クオリティに波がある。一週間のスパンの中ですら波がある、ということ。
    また、現代はコンビニやファストフードなどの選択肢が豊富にあって、理由はどうであれ、置き換えることが簡単であるということ。

    とはいえ、シニカルに見ることも可能である。
    自分も毎回ではないが食事を提供する側なので直視するのが辛いケースもある。

    調査期間の始めと終わりのあからさまな差、お父さんのいるときいない時の差(いる時のほうがまともなケースが多かった)などなど、お母さんは疲れているということもあるだろうし、小さい子供相手に食事を作り一緒に食べることの難しさもわかる(頑張って作ってもきっぱりと食べてくれないことも多い)が、なんとも。。。後味が悪い。

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著者プロフィール

1953年北海道生まれ。法政大学卒。大手広告会社勤務等を経て、現在大正大学客員教授、日本能率協会総合研究所客員研究員。1960年以降生まれの人びとを対象とした20年に及ぶ継続的な調査研究に基づき、現代の家庭や社会に起きるさまざまな現象を読み解くことをテーマにしている。著書に『変わる家族 変わる食卓』『「親の顔が見てみたい!」調査』『普通の家族がいちばん怖い』『家族の勝手でしょ!』『日本人には二種類いる』など。第2回辻静雄食文化賞受賞。

「2017年 『残念和食にもワケがある』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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