- Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104471027
感想・レビュー・書評
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少し吉田篤弘さんからファンタジックを引いて、現実を足した感じがした。
「送り火」はグッと来る。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いいなあ、こういう小説世界。
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「送り火」が、もう、たまらないです。大好き。
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雨がしとしとと降る秋の夜に読みたい本。世間を揺るがす事件も起きないし号泣するほどの恋愛も生まれない。ただ ゆらゆらと時を重ねていく人々が美しく繊細な描写でつづられていく。年を重ねていくその毎日の中でそれぞれの心の中に降り積もる雪のように、それは時間と共に固く踏み固められもするし汚れてもいく。それでも春がくれば溶けて水へと戻っていく。そんな人々の「時」を優しいい目で見つめ続けている。熱く励ましたり慰めたりするわけではなく、ただそばで見守っているそんな視線で淡々と…という言葉があまりにも陳腐に聞こえるけれど…描かれている。絶対ジャケットを面にして売りたい本でもある。
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短編集なのだが、各話で少しづつリンクがある。ストーリー自体は田舎生活を題材としているのだが、リンクと描写が小説世界を広げている。自身の頭の中での情景がみえ、ほのぼのする小説だ。
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はじめはちょっと入りにくいかもしんないけど、騙されたと思って最後まで読んでみて欲しいです。
私はこの方の小説が本当に好きです。 -
文体の美しさ。
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2006年2月3日(金)、読了。
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テンポが悪く、作品にメリハリが無い。主人公や背景もありがち。
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なんつーか淡々と。表題にあるように雪沼とその周辺に住む人たちの生活を描いた連作短編集。もう淡々っぷりは半端ねーっす。あー、こーゆー書き方あるよねって感じ。それを退屈とみるか、静かな感動とみるか。俺は前者かな。作者の意図があるのか、ただ書いているのかわかんないんだよね。しかしリアリティはある。いろいろな人がいるわけですよね。みんなそれぞれが平均80年生きて。そういうのは大事だと思いました。