- Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104731510
感想・レビュー・書評
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チョコレートがキーになっている短編小説集。
人気の女性作家さん達の作品です。
吉川トリコさんの「寄生妹」が一番好きでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
チョコレートをテーマにしたアンソロジー。某企業のキャンペーンで書かれたものに加筆修正を加えたものが1冊に。どれもこれもチョコレートが食べたくなってしまう。そう思わせるのは、さすが。意識してもしてなくても、小物遣いに優れた作家さんたち、ということなのでしょう。川上弘美の「金と銀」が1番良かった。
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森永製菓の企画で書かれた短編を集めた本、らしい。
全てにチョコレートがからんでくる。
好きな系統の女性作家ばかりで得した気分。
特に心に残るものはないけれど…なんとなくさらっと
読むのにいい本、か。 -
どれもきれい。特に二度目の満月が好き
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内容(「BOOK」データベースより)
切なく身を焦がす片思い。遠い日の恋の記憶。束の間の逢瀬。そばにあった温かなぬくもり。そして…。甘く、そしてほろ苦い。あなたをとろけさせる、ひとかけら。6つのチョコレート・ストーリーズ。
2008.9 -
チョコがテーマのアンソロジー。
最初読んでいる時は、アンソロジーという形態に少し飽きてきたかな、と感じたけど、結局全部読めた。
毎回新たな作家さんとの出会いがある点がいい。
今回のお初は吉川トリコさん。
なかなかおもしろかった。
少し見え隠れする毒が嫌味ではなくいい感じに効いていて、笑いながら読める。
ストレートに書いてある辺り、若さを感じるけど。
野中柊さんの『二度目の満月』は大人の女性の恋愛とショコラをうまくからめてあって、この中では一番好きな作品。
お酒とショコラの組み合わせ、なるほどねぇ。
鮮やかに視覚を刺激する描写が上手な作家さんだと思う。 -
井上荒野、絵國香織、川上弘美、小手鞠るい、野中柊、吉川トリコによるスイーツを題材にした短編集。川上弘美の『金と銀』が一番好きです。
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チョコレートが効果的な小道具に登場する、女性作家による恋愛アンソロジー。
元々は森永製菓のチョコレートのプレゼントキャンペーン用に執筆されたものらしい。
しっとりとした、弱い雨のような雰囲気を持つ作風の作家が揃っていて(吉川トリコはちょっと毛色が違うけど)、カカオの甘く苦い味わいとマッチしている。粒の揃ったアンソロジーだ。
野中柊のバーを介した淡い恋のはじまりが一番好きかなぁ。